トランスサタニアンのエネルギーが強い人は、他が揺るがすことのできない「王の器」を持つ。

トランスサタニアンのエネルギーを強く受ける人は
大きな宿命があるという風に、私は思っています。

つまり「自らが王であることを意識してやらねばならない」ということ。
「王」の名前を冠する惑星たる以上、「王」というのは責任が重い。

それ故、他の惑星以上に重たい人生を背負っているのだなと。
天王星以降のエネルギーが強いというのは、なんらかのジャンルで
第一人者になりうる素養を秘めているのでないかと感じます。

トランスサタニアンとは

トランスサタニアン

トランスサタニアンとは土星以降の天体のことで
天王星、海王星、冥王星のことを指します。

トランスサタニアンに関して言えば
個人に与える影響というよりも、集団性や組織体などといった
集合意識に影響を与える天体。

それゆえに個人のチャートにおいて大きく影響を及ぼすことは考えにくい、とされています。
時代の移り変わりなどの、大きなイベントごとで見られることも多いでしょう。

逆に言えば、個人でこれらの惑星が強いっていうことは
よほど強烈な使命があるというこの裏返し。
他にはない強烈な使命が。

例えば政治家のように強烈な力を持ち、
世相や多くの人をコントロールし得る立場の人とか。

強力な惑星を持つだけに、人より辛い人生かもしれません。

天王星は天才力、海王星は霊能力、冥王星は再構成力。
トランスサタニアンはどれもが人智で扱いしにくい強烈な力を持ちます。

それゆえ多くの場合はトランスサタニアンの影響が薄いということ。

トランスサタニアンが強い人

天王星

強烈すぎて持て余すほどの力を持つトランスサタニアン。
中には天王星、海王星、冥王星が自分の住んでいる近くの地域が引かれることがあります。

トランスサタニアンがマップで引かれたところに
自分の住んでいるところに近い人の業が重たいと思ったのは
扱いきれないほどの強力な力を持つ惑星だから。

トラサタで唯一、まだ天王星のマップ近くに住んでいる人を見たことがありません。

まあそんな人なら天王星らしく、とどまることが叶わず、
あちこち変転する生活なんだろうが。

私の知っている方で海王星ーASCラインの近くの地域に
ずっと住んでいる人がいらっしゃいますが
これは暗に敏感すぎる霊感や無償の奉仕をしたい精神が常に付きまとう。

これというのも業が深い。
海王星は自己犠牲を厭わず人類に対して奉仕を促す星。

「奉仕をしなきゃ死んじゃう病」をもたらします。
私も業が深いのだろうか。業が深くない人間なんて誰もいない認識ですが。

とにかく手に余るエネルギーなので
やるべきことは重い傾向があるように思えます。

「神の意志」を投げ込まれて迷いがちな海王星は特に難しい印象。

異界の門である冥王星から太陽系に流れるエネルギー

冥王星

冥王星は太陽系の最外殻の惑星で、そこから銀河系外のエネルギーを持ち込み
銀河系に着々と進行させていく、という説があります。

冥王星が吸い上げた銀河系外の特異なエネルギーを
海王星、天王星、土星と順次に受け継いでいきます。

冥王星の次は海王星。
この想像力の果てしないエネルギーを持って、
銀河系に持ち込む新規の影響をイメージングします。

海王星の想像の世界においては時間性がないので
例えば時代が経つにつれ忘れ去られた表現であったり

あまりにも膨大な想像の世界から抽出します。
そこで抽出した想像の行動化を行うのが天王星、という図式。

これまでの銀河系の秩序にない、
すなわち土星の枠組みにない変革的な思想として形成されていきます。

こういった具合に太陽系の最外殻の冥王星からエネルギーが流れます。

支配する絶対の王たるトランスサタニアン

海王星

天王星、海王星、冥王星といったトランスサタニアンの惑星は
これまでの枠組みに囚われない膨大なエネルギーを持っています。
ともすれば無意識の世界すら支配するような、持て余すほどの強力なパワー。

それぞれ水星、金星、火星のハイヤーオクターブの惑星であるとされています。
パーソナリティを示す惑星がより強烈な意味を持ったのがトランスサタニアン。

冥王星の示す核燃料を想像すればわかるように
普通の日常生活では必要のないものと言っていいでしょう。

「X王星」というように、トランスサタニアンは全て王の名を冠しています。

天王星、海王星、冥王星の影響やパワーというのは誰もが持っているが
その影響力が強い人が実権を握ることが多いでしょう。

トランスサタニアンの影響を強く受ける人というのは
王の器を持つ、と言っても良いでしょう。
例えば冥王星に関して言えば、0か100かのエネルギー。

何か一つのジャンルをやり込むことによって自らが王の座を手中にします。
その力をしっかり使って、王国を作るために「破壊と再生」を行い
新たに作った領地において、自らが王の座に着いて辣腕を発揮する、
ということが求められているのだと。

冥王星が強い人で言えば政治家というケースもありますが、
そう考えるとなるほどというところにもなるでしょう。

例えば冥王星はアスペクトの解釈を見ると、
プライドが高いとかそういう解釈もみますね。
それというのも「王」の名を関する惑星だからというのもあるかもしれません。

王は二人と要らぬというところで、潰される人生だった、という風に解釈しています。
「王」になるまでの試練を課したのが、ハードな惑星たちだと。

総括

天王星

迷いや相剋を乗り越えたときこそが、トランスサタニアンから
大きく力を享受することが叶いましょう。
何倍にも影響、エネルギーを与えてくれるでしょう。

こうしたエネルギーが強いということは、
もしかしたらこれまでの人生で人に主導権を握られたり
あるいは周りができていることが
自分ができていないことを貶められたり、
様々な葛藤を苦痛としてきており、人を避けたくなったのかもしれません。

逆に言えば王の器を持つから、周りに迎合することが、
周囲の流行に同調することがあからさまに辛かったのでしょう。

「王」たる器の持ち主はそうしたことが辛く、嫌うもの。
自らのジャンルで道を切り開き、
王として君臨することが、そういった人には求められること。

天王星、海王星、冥王星に苦しめられる人生であっただろうが、
これらは王の器を育てるために必要な素養を与えている。
自らが王にならねばならない。

マトリックスの世界では時間や枠組みなどにとらわれてしまいがちで、
そのことで王であることを忘れさせられる。

もし自分が王であることを忘れそうになったら、
自らの冥王星の配置や意味を思い返すこと。

そう、全ては揺るぎない「王」としての生き方を全うするために。

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