今回は対向サインの学びについて
獅子座と水瓶座の対比というところで考察を進めます。
この二つの対比は王権主義と民主主義、
現在の栄華を見るのか、未来への展望を見るのかの対比。
私の楽しみ:皆の楽しみ
私の創造性:皆のための創造性
という対比。
火と風のサインの対比というのは比較的わかりやすい感じがします。
もくじ
獅子座について

「私の楽しみ」というところで類い稀なる創造性を発揮し
人生を謳歌しようとします。
「生命の与え主」たる太陽がルーラー。
10惑星の中で唯一輝く恒星がルーラーであることから
他の10惑星、他のサインを光で照らす、
そうした役割を担っているとも言えるでしょう。
その生き方は太陽のように豪華絢爛で大仰、情熱的。
太陽は「父性」を示す惑星から、母性的な蟹座とは対照的に
父性的な面倒見や気前の良さがあります。
月が「一般」的なものを示す反面、太陽は貴賓のあるものや立場を求めます。
芸術作品や身体を使ったパフォーマンスなど創造的表現に優れ、
他者を感動させようとします。
よく芸術を愛して、遊び心を大事にします。
創造性に優れるサインで、「私が作りたい」ものを作ります。
太陽が唯一の「生命の与え主」であることから
「新たな生命となるものを生み出すこと」がテーマと言えるでしょう。
ネックとしては自らの貯蓄を切り崩して贅沢が過ぎたり、
自意識過剰で他者の反応を気にし過ぎて、虚栄心が肥大化してしまうこと。
「遊び」のサインであることから、その遊びや刺激を求め過ぎて我を忘れる。
手前勝手な解釈をすることもままあり、パワーゲームに乗っかってしまう。
昔の時代の栄光から離れられず、
いつまでも昔の流行のファッションを追ってしまったりも。
水瓶座について

それに対する水瓶座というのは風のサインで
情熱的な火のサインとは対照的に沈着冷静な印象を与えます。
こちらもクリエイティブなサインですが、既存のものを掛け合わせたり
改変したりするもので、新奇なものを構築していきます。
「私が作りたい」ものでなく「皆が求めるもの」を作るという意味でクリエイティブ。
獅子座が見ているタイムラインが「現在」なら
水瓶座は「未来」を見ている未来志向派。
今やることは「未来」のためにあると信じて行う理想主義者。
友達を作るのが上手い人が多く、博愛主義的。
自由意志や平等性というのが非常に強いサイン。
ルーラーの天王星が「土星」の壁を壊す性質があり、
これまでの「土星(常識)」にとらわれない価値観や高度な知性を寄与します。
土星概念から見ると異質であるが故に「変わった人」と見られるのです。
壁に囚われることを嫌い、自由意志が強いので反抗的とも。
人間関係は男女の性差や人種、言語の壁を超えて自由平等に付き合おうとします。
とても合理的な知性を持っており、最先端の技術にも明るい傾向。
SNSなどコミュニケーションをうまく使って多くの人を巻き込み、多くの人から愛されます。
天王星が既存の概念を打ち壊す合理性や非常に高い知性を授けるので
どんな困難な問題でも理解が速く、解決のために最速の手段を取ろうとします。
自分が関わった人たちに「革命意識」を促して、社会を変えていこうとするのがゴール。
ネックとしては「皆」ばかりを意識していて「私」が疎かになるので
プライベートが疎かになりがち。
合理的すぎるので「心」が欠けている性格に見られ、時に機械のような印象を与えることも。
独自性を打ち出そうとするあまり社会から孤立して常識から逸脱したり。
「自分は他の人と違っていい」という考えが仇になることも。
獅子座と水瓶座の対比

王権主義と民主主義の対比。
まず獅子座ですが、自分が「楽しい」と思うことだけでは周囲の支持を得られず
ただ単に一人相撲して盛り上がっているだけで終わってしまう。
ともすればそれが独裁者に映ることも。
なので、他者や社会との関係性との関わり方や
自らが冷静になるということを水瓶座の影響で学びます。
自分の熱量だけでは伝わらない。もっと俯瞰的な視点を見て
多くの人に自分の熱量を届けるにはどうすれば良いか?
という観点が加わるでしょう。
自分がドラマティックに生きるだけでなく、他者の存在を意識して創作活動に励むこと。
地に足ついた感覚を養うこと。
怜悧な知性や、集合意識の感覚。
皆が欲しいものを作らねば意味がない、
空気を読めと諭してるのが水瓶座ということ。
対する水瓶座ですが、集団の意見を汲み取るあまり「自我」が忘我状態になります。
どんなに理想が高くとも、理想だけでは現実が動かせない。
なぜなら「そこに自分のJOYがないから」。
「自分の情熱」がそこにあるのか??
世の中に起きた「革命」というのは人の都合を無視して行われるものです。
あくまで合理的に「改革が先」な訳で。そのために要らぬ犠牲も生まれてしまう。
一人一人の都合をもう少し考えられていたら無かったものがあるのでは??
自分の中に眠る情熱というものを呼び起こす、
機械的に合理的になっていたところに熱意というものが生まれる。
「集団の中の一角」と自らをみなして客観的に合理的になっていたのが
「私」という主観的な視点、自らの表現や情熱の発露のの必要性を与えてくれます。
自分の理知的な理想だけでは現実が動かせない、
個人個人の情熱や欲求を尊重することが真の友愛につながる、と気づくでしょう。
「個人と集団のバランスを取ることで、理想を実際に形にしていく」
のが水瓶座の真のテーマと言えるでしょう。
総括

どちらも創造性があり、クリエイションなサインですが
こうしてみるとどこにその創造性のベクトルが向いているか?
というのが見えてくるところがあります。