対向サインの学び4・蟹座と山羊座

今回は対向サインの学びについて
蟹座と山羊座の対比というところで考察を進めます。

ヘルメスの定理という、この世界には一元的なものは存在しない、
光と闇、男と女のように二元性であることが平常運転だという教えがあります。

180度の関係性というのはまさにヘルメスの定理に則ったものなんです。

心と行動という、抽象的なものと具体的なものの対比になるのです。

蟹座について

蟹座

蟹座はというと「私の場所」
山羊座は「皆の場所」
と言えましょうか。

私的な場所と、公共の場所との違い。プライベートと社会。
蟹座は精神的な枠組みの中で、意識を共有します。

流行りの音楽や芸能人など、
皆が好むものに対してアプローチして意識を共有するのです。

集合意識に共通認識を定着させて安定させるのがゴール。
「皆の心が求めるもの」を作っていきます。

自分が安心していれる心の場所ということで、
その代表格が「家族」「帰るべき場所」「家」となります。

家族を示すサインであることから、家族や家系に関するこだわりがあり
伝統や歴史においては「心」を大事に引き継いでやってきます。

前半部分のサインであることから「私の居場所」というところで
自分の居場所を作るために仲間を作る意志になるので
ベクトルはどちらかというと「自分のため」というところでしょうかね。

明確な枠組みではないですが、「XX組」のように
目的意識や文化を、同じ水たまりの人たちと共有しているわけです。

同じ水たまりの人の心を繋げるために積極的に動きます。
そうした身内のために帰って来れる安全な場所を用意します。

家族であったり仲間、「地元の人意識」「日本人という意識」的なやつであったり。

北海道から東京に住んで、東京の文化に慣れると「東京人」に染まるように。
蟹座はミーハーのサインとも言われますね。

仲良くしてくれる人には親切な蟹座。
ルーラーが月であることからいって、女性性や受容力の高さがあります。

母性本能というものが備わっていて家庭的。
思いやりがあって献身的で、よく他者に共感し、献身的に接します。

良くも悪くも月の移ろいのように喜怒哀楽が豊か。

月が「サービス」の星であることからも、
自らの家に迎え入れるサービス業や福祉的な事業も。

自分の身内の人に対してはとことんナイスガイですが、
自分の殻から離れてしまった人に対しては無関心で冷酷な一面も。

記憶力の高さがあり、良い思い出をずっと保持しています。
理解力もあるので、興味があることの学びにも生かされるでしょう。

思い込みが強くて情緒不安定で感情的になったり、仲良しな人に過保護になったり、
昔の思い出をなかなか捨てられないというネックにも繋がりますね。

集合意識で一つの常識であるとかの感覚であったり
その集団において必要な知識であるとかを
均一にさせて平均化させる役割があります。

日本では村八分という言葉がありますが、村意識という平均値からはみ出た、

村という集合意識から離れた者に対して排他的になるのは蟹座意識の負の側面と言えるでしょう。

山羊座について

山羊座

「プライベートにおける戻る場所」を示す蟹座に対して
山羊座は自分が関わる社会で活躍して、
手に入れた地位を使って社会に秩序をもたらします。

「社会における帰属する場所」で秩序を作って
自分の地位を安定させることに積極的。

「結果主義」なところがあり、根拠のないものを嫌います。
共同体に対してルールを定着させて安定させるのがゴール。

社会にいるサインであることから「いかにして他者に認められるか」というところに目がいき
どちらかというと他者ベクトルなのがわかりますね。

山登りのように、どんなに地道でも、地味でも、時間がかかっても
自らが関わるビジネスを成功させようとします。
質実剛健さがあり謙虚です。

管理能力があり責任感があることから、下からの信頼を集めることができます。

このサインも「伝統」を重んじます。こちらは「形式」「ルール」を引き継いでいき
昔ながらのやり方、あり方に沿っていく生真面目さが伺えます。

時間がかかっても、というところでストイックになれる力もあり野心的。

社会的地位を確保して社会貢献していこうという
ボランティア精神、志の高さがあります。

愛国心、愛社精神のようなものがあり、
自らが所属する団体や業界のレベルを引き上げようとします。

「社会的地位」へのこだわりから、ヒエラルキーに傾倒して権力争いにもを投じやすいところも。

ネックとしてはストイックさがゆえに周りにも努力を強いる厳しさがあることか。
社会のルールに必要以上にこだわりすぎたり、権威主義になる面も。

家庭よりも仕事を大事にしてしまうきらいもあります。

蟹座と山羊座の対比

蟹座と山羊座

蟹座は「心許せるものたちと通わせることでの安定」
山羊座は「ルール意識を堅持させることで道を踏み外さないための安定」

ベクトルこそ異なるものの、どちらも「安定」がキーワードになりますので
これらのサインは「人間的意識」レベルでの普遍性を求めます。

「安定」ということはどちらも「平均値」を求めることを好みます。

「普通」ということにこだわりがあると言ってもいいかもしれません。
韓流ブームみたいに、有名なアイドルに乗っかって
韓流ブームを共通認識として普遍的にさせたり
赤信号なら止まるように、というルール意識を発展させて普遍的にさせる、という対比。

仲間意識とかブームとか共通の意識でいることで安定させるか
ルールを守らせることで安定させるかの違いですかね。

これまでの特集にもあったように蟹座と山羊座は対向側なので、
苦手意識がありつつも、なんかの折に分かり合える感じ。

「嫌い、だけど好き」というのは私の師匠が180度の関係性をこのように例えていました。

蟹座は仲間意識を発展させて、「日本人意識」とか「家族のような仲間」みたいな
共通の感覚を同じ水たまりの人たちに浸透させます。

心を一つにすることで安心感をもたらしますが、それだけでは社会に出ても頭打ちになる。
社会で評価されるのはいつだって形のあるもので、曖昧なものは許容されない。

家族のような共同体で暮らしても、最低限のルールを守らないと
はみ出して問題が起きた時に「やっぱりああしておけばよかった」と後悔してしまう。
そこで山羊座の示すルール意識、責任感、実際性というものが大事になってくる。

家族のような仲間でも線引きがもたらされることによって安定感が生まれてくるし
社会において実際に結果を出すことによって成果がもたらされ、
家族を守ることができる、ということ。

地サインは「行動」を示すので、実際的行動や社会的信用というのが
結果として同じ水の人たちを守ることに一役買うわけです。

「心だけでなく、行動することが大事なんだ」という地サインでビジネスに強い山羊座に教わることも多いでしょう。

山羊座にしても結果を重視するあまり、社会で認められようとしたり
形あるものばかりにこだわろうとして「心」を蔑ろにしてしまいます。

蟹座意識というのが「心」に重きを置く必要性をもたらすので
責任感でガチガチだった心に柔らかさが生まれ、周りがついてくるには
心が大事だということに気づきます。

山羊座にとって蟹座意識からは家族や同僚といった人たちの関係性を
「心」で繋いでいくことが大事と教わるでしょう。

そのことで社会や人々が求めるニーズを掴むことができて、
結果として「社会的地位」で認められることにも繋がるだろうし、
ビジネスにも活かすことができるのです。

ヒエラルキーで引き上げるにしても「人の心」一つであることがわかるはずです。

総括

蟹座

蟹座と山羊座の対比で言えば「家と会社、どっちが大事なの??」
という表現が、それに当たると思います。

会社にいるばっかりではワーカホリックになって家庭崩壊をもたらすし
かといって家にいるばかりでは家族を養っていけない。

家族を守るためには社会に出る必要があるし、
社会的にいくら評価されてもずっと社会にいては心が休まらない。
「真心と行動」、「家と会社」という対比がしっくりくる感じ。

心が豊かでも行動が伴わねば意味がないし、
行動ばかりでも心が伴っていないと乾いたものになってしまう。

片方しか知らないことにおける矛盾を補うのが対向側の役割ということです。

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