対向にいて分かり合えないようでいて、不思議と気になるこの関係性。
「私のもの」と「あなたのもの」の対比。
今回は対向サインの学びについて
牡牛座と蠍座の対比というところで考察を進めます。
もくじ
背景
対向サインの比較をしようとした背景について。
太陽牡牛座、月獅子座と私と絡みにくいはずなのによく絡む人がいたりとか、
何かと牡牛座の人には縁があることがきっかけでした。
2ハウスが多いだけに金銭管理はしっかりしていると我ながら思う。
金銭など物質の管理が生命線。
おそらくそういう気質だから牡牛座の人との絡みが多いのではないだろうか?
人間関係とかクライアントさんの比率で牡牛座が多いような気がして。
私自身、射手座と蠍座のサインオーバーであるから、
逆説的に見れば双子座や牡牛座が人間関係として絡む候補になりうる。
牡牛座はよく見かけるが双子座は、となると??
普段絡んでいて気づいていないだけかもしれないが。
私自身牡牛座の人間関係が多めだと言ったが、
そのことが自分の才能に気づかせてくれる「きっかけ」を
与えてくれているのでないだろうか。
人は他者がいて初めて自己評価が出来るので。
牡牛座の人に気づかせてもらえることは多かったりするし、その影響というのも大きいものがあります。
どうすれば良いのか方向性が見えてくることもある。
ともすれば枠組みを度外視しまくって、現実的な線引きが苦手な私にとって、とても勉強になる。
牡牛座にとっても現実的な線引きを時に度外視することを
蠍座から学ぶことが必要かもしれない。現実の延長線上に線を引くことを。
私は射手座と蠍座のサインオーバーなので、
場面場面でこの両輪をプラトーンで起用している感じ。
まあ起用する局面としては、主にハウスの示されるところになるでしょうが。
牡牛座について

牡牛座であれば五感に優れ、自分の感じたことを表現して作り出すマジックに長けています。
感じたものの再現性を求め、フィードバックするためのものつくりは時間がかかる。
自分の才能、そしてものを見極める目には優れるが、自分のことにしか気が回らず、
「経済的指標」が価値基準になってしまいがち。
性質は穏やかで時間をかけて感覚を味わいます。時間をかける性質から粘り強さや忍耐力があります。
ルーラーの金星が美意識や芸術への審美眼、自然との調和、
平和への希求をもたらします。
「所有」にエネルギーを注ぎ、保守的。
その審美眼は価値あるものを見抜くことに優れます。
持っていること、心身ともに充実して豊かであることを重視します。
安定した生活を好むことから経済活動にも積極的で
経済的基盤を安定させる力に優れ、常識力に優れています。
マイペースでのんびりしたところはありつつも
安定感に優れており信頼性があります。
ネックとしては反応が遅いことが多く、スピード感が大事な現場では向かないこと。
アナログ的で最新鋭の技術についていけないこと。
経済的指標が価値基準になりがちなところで物質や財産に対する執着心が強く
例えば失職であるとか財産の喪失を恐れます。
他者に目がいかず、人を見ないので自己中になってしまうこと。
手放すことに後ろ足なところがあり、ケチな一面も覗かせます。
マイペースが過ぎれば周りの反感を買ったり、時代にも乗り遅れてしまうというもの。
牡牛座としては自分の才能に限界があるのを知り、他者の才能を交えて自らを変えていくこと、
感情のように見えない価値観であるとか、他者の影響を受け入れることがテーマ。
環境や周りの人を取り込んで、変化の可能性に対して貪欲になれるか?
蠍座について

牡牛座の対向側のサインである蠍座は「あなたのもの」「あなたの才能」。
対照的に他者を見ることに優れ、モノ以外のところに価値を見出そうとします。
人と人を繋げる、誰かと繋がることで「1足す1は無限大」
というのを作り出す変化変容のマジックの使い手。
蠍座も保守的なサインですが、それはどちらかというと関係性の保持、
というところに力を入れる感じ。
「私は変容する」というキーワードを持っており、
一度変わるという意志を持ったら、その可能性を受け入れて統合して
自らを大きく変えていくのです。
極限的変容をすることで大きなエネルギーを創出します。
感情など見えないものを通して人や事象と繋がります。
ルーラーの冥王星は、カリスマ的なエネルギー、再生力、支配力、
そしてこの世界の真相すら明かす極限のエネルギーをもたらします。
そのことが物事の真意を暴く鋭い洞察力や、一度関わったら徹底的に関わる濃密な感情、
強靭な生命力、深さを知る神秘主義性をもたらすのです。
自らのエネルギーに強い信頼を持つのでタフ。
変わりたくないが、変わる意志を見せるととことん変わる両極端さ。
カリスマ的存在で魅力的。強力なエネルギーは善意のために使える人。
秘密主義で信頼性が高く、心を閉ざした人に深く共感します。
「継承」が関わるところで、引き継ぎ案件であったり
他の人が面倒だと思って匙を投げた人であるとか案件を負う傾向。
塵は塵に、灰は灰にと、中途半端なものを終わらせることで
新たなる始まりの前奏曲(プレリュード)を響かせる存在。
ネックとしては情の深さや集中力の高さゆえに依存しすぎること。
支配的で人の心をコントロールしてしまうこと。極端すぎること。
こだわりが強くて他の可能性を受け入れないこと。
深く関わりすぎるがゆえに難問を背負わされること。
業の深さからくる慈悲深さというものがあり、
どんなに面倒な人でも、簡単には見捨てないのがいいところ。
逆に言えばこの人に見捨てられたら結構しんどいかもしれない。
冥王星みたいに距離感遠い人であるが、とことん近くなる。
蠍座の「8」という数字は新たな周波数をもたらします。
無限にする末広がり、可能性が無限大の「私は変容する」。
他者を見るサインであることから、羨ましがりがちで自信喪失しがち。
すごい才能を持っているが他人ばかり見て気づいていない。
自分と繋がるべき要素を見極める術があるのはいいが、
他人を拠り所にしがちで自分の才能が見えていない。
他人の才能を見極める才能に優れるが、肝心の自分自身の素晴らしさが見えていない。
「変化変容をもたらす、自分オリジナルの究極のマジック」を見出すのがテーマに思えます。
自分自身の無限大の可能性にいかに目を向けられるか??
牡牛座と蠍座の対比

牡牛座と蠍座の対比も、金星と火星(冥王星)の対比になるので、
牡羊座と天秤座の対比に近いところがあります。
自分の世界しか知らないのが良いのか、
擦り寄る体質を見つけて何かの影響を受けて信望するのが良いのか?
牡牛座にしてみれば、自分以外の可能性を受け入れて、
粘り強く人と接することで、物や経済的指標だけでなく、
見えない価値観というものを学ぶことが大事。
自分が安定して生活する以上のものを見出すことで新境地が開けます。
自己の限界を感じることで、他者との関係性や協力の価値に気づけるか?
他者と比較しながらも、それを通じて自分の持つ価値を再確認し、より深い自己理解へと繋げること。
目に見えるものの価値に加えて、目に見えない力や影響を理解する「奥行き」が芽生えると
より成熟することになります。
穏健派で、ともすればこの世界の知りたくもなかった深層に蓋をしていたかもしれない。
自分の都合が良いものしか見なかったが、
二極性を知ることによって深みが生まれるとも言えるでしょう。
蠍座にしてみれば、自分の可能性、美意識を認識することが大事と言えます。
粘り強く自分と接することで自分の身の回りのものにどんなものがあるか、そしてどう感じるかを学ぶ。
自己評価の術を学ぶこと。
二極性だけならず、五感を存分に使うことで「美味しいもの」がいかに美味しいかのプロセスを学ぶ。
「自分には何ができるのか」と内省し、自分の内に眠る可能性を掘り下げていきます。
他人だけでなく、自分に対しての深い自己追求のきっかけを与えられるでしょう。
深く関わることの反動として、今度は自分自身に集中する流れが生まれ、
内的なエネルギーの収束と再構築が行われるように。
そのことで鋭敏な直感力やサイキック的な感受性、深層意識との繋がりを育てることも可能にするでしょう。
総括

陰陽が同じでエレメントが異なるもの同士の対向サインというのは
相容れない部分があり、学べる部分もある。
自分の可能性を受け入れるか、自分以外の可能性を受け入れるか?
そうした学びをこの2つのサインは持っている感じ。