今回は対向サインの学びについて
双子座と射手座の対比というところで考察を進めます。
私が射手座サインを多めに持っているので
対向側との関係性の実例を紹介しやすいところであります。
このサインの組み合わせでは、近い:遠いという対比になります。
もくじ
双子座

双子座は前半部分のサインで、「私」にベクトルがいきやすいところで
「私の知識」を示す風のサイン。
双子座の年齢としては、小学校に入ったばかりの子供くらいの年齢期。
そうした子供のように好奇心旺盛で、興味を持ったことをゲーム感覚で学んでいく
とても賢く、機転が効く柔軟性があります。
風サインの最初のフェーズで、自分の知らない外の世界に出るようになります。
そういったこともあって「コミュニケーション」がフォーカスされるところ。
言語能力、対話力に優れ社交的で、環境に対する順応性に優れます。
フットワークがとてもよく移り気。
ルーラーの水星がそうしたフットワークの軽さであったり
あるいは知性、コミュニケーションの器用さを寄与します。
「近い場所」であればあちこち飛び回る忙しなさも。
コミュニケーションにおいては話題も豊富で博識で、話の引き出しが多いでしょう。
多芸多才でマルチタスクをこなせるセンスにも優れます。
ビジネスセンスにも優れ、ビジネスチャンスを掴み取るため懐に入るのも上手い。
近場の領域に関しては強いので、日常的な活動における知識などに優れると言えます。
前半サインなのでどちらかというとスタンドプレーの方が生きるでしょう。
ネックとしては色んなことに興味を持っても長続きしないことか。
多芸多才を言い換えると、器用貧乏で終わってしまうこと。
一つ一つの知識が薄っぺらい。
軽薄な一面もあり、物事を遊び感覚で捉えてしまう。
物事を達成するために嘘をついたり不正な手段を取ることもある。
風サインの悪いところで言うとモラルの欠如。
早口だから人がついていけない?
「私の知識」を獲得して、その知識で何かを作り、
流通させると言うことが求められていると言えるでしょう。
射手座

対向の射手座はサイン後半部分で「あなたたち」にベクトルがいきやすいところ。
火のサインにおいては唯一の後半部分で、社会に出ることが求められているところもあり
スタンドプレーより協調性を持って行うのが得意と言えるでしょう。
こちらも知識のサインですが、社会で共有して使える「あなたたちの知識」とでも言いましょうか。
ここで得た知識を教える教授的な役割を担うこともあります。
射手座の元になった賢者ケイローンが魔女メディアなど
数多の有名な存在に教えていた逸話からも、それが言えるところ。
「生涯勉強」だと思っているんじゃないでしょうかね。
射手座のルーラーは木星で、これが自由に対する希求、
「財宝」に対する嗅覚、高い精神性、専門性というものを寄与します。
双子座が近場の領域でフットワークが軽かったところでしたが
こちらは遠い世界を求めます。
そのこともあって自由への希求というものがあります。
物事に対して何事もスピード感があり、単刀直入で向上心が高い性格。
好戦的で人生冒険という思想を持っていて、時に議論に白熱します。
それというのも自己成長を常に求めており、他者と高めあうことが自分を高めるものだと知っているから。
抽象的な思考が得意で、この世界の真理を探究したい気持ちがあるゆえに
哲学であるとか専門的な学問に対しての理解を示すのです。
このサインが海外を示すのも、より遠い世界に真実があるから、
という一面もあってのことでしょう。
事実海外から学べることは、強烈なセンセーショナルを引き起こすことばかりだったでしょう。
現状維持が嫌いで、限界突破しようとします。
なぜ限界突破しようとするのか?
その意識の高さが双子座には理解できないところかもしれない。
ネックで言えば早とちりが多いこと。
スピード感はあるが粗削り、失敗案件であっても衝動的に反応してしまう。
理想が高すぎるがゆえに現実が見えていない。
魚座の理想とはベクトルが違って彼らは「高み」を目指している。
直感や運任せで物事を判断することもあり計画性に欠ける。
現実に幻滅すると唐突に旅に出たりすることも。
議論が好きで時にそれがケンカ腰になることも。
気がつくと何かとケンカをふっかけていたりする。
知識が深すぎて周りがついていけない。
抽象的がゆえに自分ごとであるはずの出来事が「他人事」になりがち。
総じて好戦的で不可能を可能にしようとする挑戦を常にし続けている「火」のサイン。
双子座と射手座の対比

どちらも「知識」に関するサインで、実生活など生きる上で役立つものか、
教養的に役立つものかの違いと言えるでしょうか。
双子座はとにかく好奇心旺盛で噂好きで様々な情報をキャッチするアンテナに優れ、
あれこれ学び、あれこれやろうとします。
ただそれだけだとどうしても「浅さ」が目立つところ。
射手座から学べるのは「深さ」「専門性」。
ただ単に情報を噂話レベルでキャッチするだけでなく、
そこに説得性を増すためには、
より本質的で体系化した情報を構築する必要があるわけですね。
色んな人と話しして、色んなところで知識を得るのは良いですが
付き合う人や情報の質を吟味するというのも大事。
人間関係と情報の選別をしていくこと。
双子座が風のサインだけに人間関係や情報に困るところがないゆえに
「濾過」していく必要があるということですね。
双子座は「遊びが仕事」的な生き方をしますが、
そこに深みをもたらすことで、その遊びに深みが生まれる、というところ。
軽薄さを希薄にして専門性を強めるというところで人として深みが生まれるでしょう。
対する射手座は目標あって取り組むが、コミュニケーションを蔑ろにしがちなところがあるためか
開示する情報であったりも、専門的な知識が誰もついていけないものになりがち。
誰もが欲しい情報でないのに必要以上に専門的になるという意味でKY。
その「知識」というのを地に足ついたレベルにソリッドにする必要があり、
「皆にわかりやすく伝える」必要もあるわけですね。
そこで双子座的な素養も必要になってくる。
自らの哲学や精神性の高さがありつつ、現実的、実用的な視点というのを組み込み
他者に「伝わる」形で再構築していくようにします。
高い目標ばかり見てきて現実の世界が疎かになりがちなので
「近い」世界を見て現実を知る、というところも必要になってくるのです。
総括

陰陽が同じでエレメントが異なるもの同士の対向サインというのは
相容れない部分があり、学べる部分もある。
同じ「知識」でもベクトルが違うというところ、
それをどう使うか、どう仕上げるかというのがテーマになるでしょうね。