魚座海王星の影響が強いのか、
魚座サインに多く惑星が運行されているからなのか
どうにも足元がおぼつかない春先。
魚座に土星、海王星がいるので、他に1つ2つ魚座サインに惑星があるだけで
結構魚座テイストの濃いシーズンとなったことでしょう。
魚座と言えば海王星。
魚座海王星のトランジットで乙女座サインに何かあると
より濃い迷いが生じたりしているのでないでしょうか。
ネイタルで乙女座サインに何かあると、迷いが生じやすい時期なのかもしれないですね。
もくじ
上手く使えば強力だが、扱いの難しい海王星

海王星は眠りと忘我状態の星と言われています。
その心は、夢見の星であるという点と、そのことがもたらすトリップ作用。
そうした状態で無意識になった上で、無意識と同化する中でインスピレーションを得るからです。
海王星は、意識的状態になっていないとアイデアを創出できない天王星とついになる存在です。
アルコールや詐欺といったものが海王星が示す分野なので
扱いの難しさを感じそうですが、
物理次元において10惑星のどれかを当てはめたところ、
海王星が麻薬とかアルコールに当たるという、ただそれだけの話。
無意識からこれまで想像もつかなかった
新しいアイデアを創出するのが海王星の作用です。
夢やロマンに夢中になるのが夢見る惑星・海王星の作用ですが
冥王星や海王星のようなトランスサタニアンは
一個人で捌ききれないほどの強烈な力があるので
扱いきれないリスクも当然あります。
トランスサタニアンの力は必要であるが、扱いきれない諸刃の剣。
並の人で扱いきれないということは、ある程度社会で成功して満たされた人でなくば
なかなかトランスサタニアンを扱うことは厳しいということです。
たとえば海王星がキャパオーバーになるぐらい搭載している人でいえば
犯罪者というものもあります。
彼らは妄想が強く働きすぎていて、元々ある人格を壊して作り替えて、
そのことが人格崩壊をもたらしてしまい、犯罪に走らせてしまうのです。
海王星が「犯罪」を示すというのはそうした背景があるからです。
ある程度海王星のパワーを受け入れる器がないと
キャパオーバーで人格を溶かしてしまう恐れがあるのです。
受け皿に適量あればいいが、そうでない場合は難しい。
海王星の想像力は手に余る力なのでよほど熟達したり
試行錯誤を繰り返せる状況でないと辛いでしょう。
こうして考えると、修行でなく生まれつき霊能力があるというの人は海王星が強く、
意識が未発達な段階で「見えない世界」からの
干渉が多かったのでないでしょうか。
また海王星の想像力がうまく発揮できないとしたら
それは土星の自己イメージが強すぎること。
自己イメージがフィルターとなって、いい想像力も全て跳ね除けてしまうことが原因です。
想像力で活性化する精神

今不登校が多い世代は魚座海王星時代世代かな?
学校のダメさ加減がより正直に感じることができたんだろう。
と、このように扱いの難しい海王星の力ですが、
時に頭をリフレッシュ、精神の活性化を図れます。
松村さんは海王星について金星、木星と同様に拡大していく、
限界を越える意味を持つ天体としています。
金星は感覚面、木星は社会的な面、海王星は精神的な面での拡張性を持ちます。
普段のルーティンに対して、新しい興味を持つなど感覚的な面で金星、
新しいチャンスを拡大し獲得するのが木星、
精神的な面で新しい知見を得て精神的な充足を図れるのです。
事実、海王星の力が強い人で成功者している人も少なくないと言われます。
起業や実業家のようにこれまでにない新しいヴィジョンを生み出し
広げていくのが海王星だからです。
未来の先読みの才能であるとか、使えるビジネスのヴィジョンが何かとか
これも想像力を示す海王星の分野です。
目の前に見えるものだけでなく、それを遥かに超えたヴィジョンが
海王星によってもたらされるから。
海王星という霧で何も見えない惑星

海王星は水とかスピリチュアル、夢や幻想、音楽を示す惑星。
つかみどころのないその在り方はまさに変幻自在。
海王星は霧がミソですよね。
ミステリアスな感じと、真実を覆い隠したい感じ。
霧の中に何があるのか。
海王星はタロットで言えば「吊られた男」なので
自己犠牲や忍耐を要求してくるカード。
最後には結局忍耐強い者が勝つ、と言うところですかね。
タロット「月」も海王星に連なる。「月」の示す迷いや欺瞞が生まれる。
それも理想があるからであろう。
海王星は病気であったり嘘であったり、何かと秘密が多い惑星であります。
知られると都合が悪い真実があるからモヤで隠そうとする。
これまで積み上げてきたものが本当に良いのか、
今の仕事で本当に良いのか。
真実が霧の向こう側にあるからこそ、迷うのかもしれません。
海王星の霧の向こうにあるもの

生命の樹で海王星に相当するのは「ケテル(王冠)」。
海王星が見せるのは華々しい幻想と禍々しい現実。
海王星は迷いを生じさせ、アンバランスな人生を創出してくれますね。
それだけ夢とか理想が枠組みで縛られることのない、
壮大なものということでしょうが。
土星の収縮で収拾つかないくらい広大です。
トランスサタニアンは人智では計り知れないレベルの強さを持っており
与える影響が強烈です。
海王星は人間的な概念から見ると悪い星、幻惑を見せる星なのだろうが
どんな惑星も宇宙の概念で言えば、
善とか悪というのは人間が勝手に定義しただけ。
人間にとって都合の悪いものを火星や海王星などに定義している。
「他人の選択の自由を奪う」「他人に危害を加える」
この二つが「悪」である。
惑星はどんな形であれ人の進化成長を促している。
海王星が示すのが第1セフィラのケテルであれば
自分自身の王としてのあり方が、海王星の霧の中にあるということ。
つまり、自分の本当の王としての目的があるのでないか。
海王星の先にあるのは目的であって手段でない。
手段を求めていないか。だとするとそこに迷いが生じる。
海王星を抜けた先にあるのは大いなる目的。本当の真実。
王としての自らのあり方が海王星(ケテル)にある。
総括

海王星の公転周期が人の一生以上のものであるので
なかなか12サインを一周せず、人生の範囲でエネルギーは
一個人を超えるエネルギーで、集団性に対して働きかけます。
集団的無意識に対して働きかける能力があると言いましょうか。
スピリチュアル能力も同様で、まずは器が大事。
この力を使いこなすために想像力をキャッチアップする器を作り
試行錯誤する必要があるということです。
なるほど、十分な器がないとキャッチアップできないということで
人生の後半部分が発達年齢域になるのも納得。
私も海王星に絡まれた時は、現実世界の会社の仕事が全く手につかず
いつも理想を追い求めていました。
しかし実際は、思い描いていた理想と食い違った結果を突きつけられ
消沈して、夢の儚さを思い知らされました。
真実は、その当時の私が思い描いていたものとは違うものでした。
何が自分の本当の理想なのか、自分にとっての真実なのか?
海王星のアバンダンスがあるとしたら、
その霧が晴れた時に見えたものなのでしょうね。