魚座冥王星時代についての特色等を整理。
2043年に冥王星が魚座に入る、ということもあり。
その時期は遅いようでいて、意外とあっという間?
時代の特質などを整理していきましょう。
もくじ
魚座の特色

魚座冥王星時代がどういうものかを語る前に、
魚座がどういう性質か改めて整理していきましょう。
水瓶座の未来志向で、改革して全てやり切った状態。
12星座全て巡り巡った後始末という形が魚座。
人生でいうと現世を離れる一歩手前の晩年。
精神性、慈悲あふれる星座で、世界に対しての奉仕をするような感じ。
自らを捨てる自己犠牲精神があり、
社会的領分に値する12ハウスの特質が現れると言えるでしょう。
優しい性格を持ち、物質、精神、動植物、鉱物問わず様々なものとの融合を図ります。
水のように何にでも溶け込む特性があります。
魚座には宗教であるとか、スピリチュアル、医療、病、自己犠牲を伴った奉仕といった
ルーラーである海王星に近しい性質があります。
魚座冥王星の意味合いとしては以下。
これは精神的な一致の世代です。この世代は、伝統的な芸術形式を打ち破って
新しい精神的な芸術への道を切り開く能力を持っています。2044年〜2067年ごろの世代。
かつては殉教者にとって受難の時代でした。国と宗教の結びつきが深く、また医療においても
初めて麻酔剤を使うなど、これまでの常識を覆すことがあったようです。
癒しの新たな分野の開拓、宗教というあり方の見直しがあるだろうか。
スピリチュアルと現実の境界線が薄まる可能性もあり、
テレパシーで会話するなどスピリチュアル能力を先天的に持ち合わせる世代かも?
自己犠牲を伴った奉仕ということもあって、殉教者の存在がありますが
宗教との繋がりを何らかの理由で切り離されたり、あるいは神秘学の再評価もあったり?
心の拠り所のようなものが打ち砕かれ、
人によっては宗教から別のものに心の拠り所を見出す、とか
見直させられるような時代背景になるのが考えられます。
魚座にはスピリチュアルという意味もあるように
夢なのかスピリチュアルなのか、その区別もつかなくなりうる。
良くも悪くも物理世界と想像の世界の境界線が打ち砕かれる感じ。
前回の魚座冥王星時代

1797年4月11日〜1823年3月3日まで、具体的には
1797年4月11日 12時46分54秒〜1797年7月21日 1時47分35秒
1798年2月17日 23時48分8秒〜1798年9月28日 10時45分10秒
1798年12月26日 14時9分49秒〜1822年4月16日 13時47分3秒
1822年9月19日 14時53分5秒〜1823年3月3日 9時44分35秒
と言った期間になります。
1797、98年〜1822、23年の間。およそ25年近くは魚座海王星でした。
何かの境目をなくす、心の拠り所、心を休めるスペースの概念の変更、
医療や宗教、見えない世界に極度にすがる、
あるいは大きく組み替える出来事があったと思われます。
魚座は人であったり動植物、鉱物問わず、
物質、精神性問わず、なんでも溶け込んで行くサイン。
現実と理想の境目をなくしていくサインですが
溶け込む対象、寄り添う対象というものが時に粉々に打ち砕かれた出来事があった、
という感じもします。
出来事を見ていきましょう。
1798年
・エドワード・ジェンナーが種痘法の発表
1801年
・伊能忠敬が伊豆から陸奥の沿岸測量
1803年
・アメリカ船籍ナガサキ号が長崎に来航し貿易を要求
・マシュー・フリンダースが豪大陸周航を達成
1804年
・象潟地震により象潟の海岸が隆起して陸地に。
1805年
・トラファルガーの海戦
・紀伊の医師華岡青洲が初めて麻酔剤を用いて乳がんを手術
1806年
・神聖ローマ帝国滅亡
・文化の大火
1808年
・スペイン独立戦争
・フェートン号事件
1809年
・ヴァグラムの戦い
1810年
・ハワイ王国建国
1811年
・ラッダイト運動
1812年
・米英戦争
1813年
・北京紫禁城に天理教徒乱入
1814年
・イエスズ会復興
・ラッフルズがジャワ島のボロブドゥール遺跡発見
・ウィーン会議
1815年
・インドネシアのタンボラ山噴火
・ワーテルローの戦いでナポレオン敗北
1816年
・タンボラ山噴火の影響で各地の寒冷化で「夏のない年」と言われた時期
・イギリスが金本位制導入
1817年
・エルギン卿のパルテノン神殿彫刻が大英博物館で公開
・インドのカルカッタからコレラ大流行(1823年まで)
1818年
・チリ、スペインから独立
1819年
・シンガポール開港
・アメリカがスペインからフロリダ購入
1820年
・ミロのヴィーナスが発見される
1821年
・ギリシャ独立戦争
1822年
・ギリシャ独立宣言
・コレラ流行
・ブラジル帝国、ポルトガルより独立
1823年
・米国のモンロー宣言
・ローマのサン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂が火災で焼失
未知の病気ということもあって、癒しの技術の再構築。
タンボラ山噴火で「夏のない年」。国の境界線を超えて世界的に寒冷化したこと。
クリミア戦争に貢献したフローレンスナイチンゲールが生誕したのもこの時代でした。
医療の改革が求められていました。
寄り添う対象、行為としての「癒し」がクローズアップされました。
国家の運営に宗教が関わってきた時代、ということは
戦争に宗教も絡んでいること。
勝った方の国の宗教に改宗するというような時代背景でしょうかね。
心の拠り所の改変、という流れなれば。
あとは魚座ということで海にまつわることも。
象潟地震によって曖昧だった海の世界が隆起して顕になって陸地になった、
ということがあったように。
海だった場所が陸地になる、ように曖昧なものが顕になったこともありました。
医学の世界に種痘法や麻酔といった、
これまでにない手法で病に対して対処する医師も現れました。
未知の病気とされていたものに対して、
医学の発展で対抗していく、というのもこの時代背景に見えたことでした。
夢や理想と現実の境目が曖昧になったかどうか。
どこと溶け合うかというところで「改宗」という流れなのかも。
次回の魚座冥王星時代

次回は
2043年3月9日 10時2分29秒〜2043年9月1日 12時11分1秒
2044年1月19日 18時49分50秒〜2066年6月18日 0時36分23秒
2066年7月12日 6時45分11秒〜2067年4月9日 7時4分45秒
2067年9月28日 1時43分51秒〜2068年2月23日 22時42分40秒
という範囲。
2043年3月9日に冥王星がサインチェンジする時は10ハウス。
職業の場においては特殊な分野の職業の台頭、
社会の場において強力なリーダーが現れる、政府のあり方がこれまでと変わっていく、
これまで曖昧だったことを具象化するための政策がなされる、なんかそんな感じですかね。
過去の流れから推察すると
・それまで海底だった場所が大地震で隆起して陸地になったように、これまで曖昧だったことが顕になる。
・曖昧だったことに日が当たって、それが明かされる。
・宗教のように、心を寄せられる場所というものが壊される可能性も。そして、新たに生まれ変わる。
改宗、あるいは宗教というものそのものが疑われて、宗教に変わる新たな心の拠り所を生み出すことも。
・陰謀論というものが顕になって、隠し立てが難しくなる。
・海にまつわるものの仕組みが変わる。後継不足などが叫ばれる漁業関係などが今後どうなるか。
・水瓶座の時は国の境界線を超えてやりとりしていたりしたものが、
どんな距離だろうが心意気、文化といったものが浸透していく。国を超え言葉を超え意志疎通ができる。
・芸術文化においてはこれまでとは全く異なる表現技法がもたらされる。
・「癒し」のあり方が変わる。伝統、霊統といったもののエッセンスが見直される。
・「自己犠牲」のあり方を見つめ直させられる出来事がある。
だから、それまで強く信じていた価値観などが壊されることもあり得る。
・スピリチュアル界隈など、精神性の高い強力な指導者が生まれる。
・これらの様式について、魚座の時代が廃れたあたりで見過ごされていたものが再評価され、新たな形で再組成される。
・魚座は対象が見える見えないに関わらず溶け合うので、霊界と交信するマシンなり仕組みが生まれるかも。
またつながる対象が人間に限らず動植物などもあるので、そういった存在と交信するテレパシーや
あるいはマシンが生まれたり?
・言語や国境の壁を超えてテレパシー
とかですかね。
この時代で飛躍が期待されるのが蠍座冥王星世代、蠍座、魚座海王星世代など
トランスサタニアンが水の星座の世代の人とかになってきますかね。
総括

夢物語と思われていたことを夢で終わらせない、
という実行力というのが大きくもたらされそうな時代。
どの時代も破壊と再生というものを伴ってきました。
冥王星もラストスパートとなりうる2043年。
この時代になって「水の時代」の基礎を築いていくのでしょう。