いずれ立ち向かうべき「宿命」であるバーテックスと、社会から求められる「宿命」のアンチバーテックス。

運命が交差するポイント、バーテックス。

そして生まれてから社会に求められる宿命であるアンチバーテックス。
「宿命」を示すとされるバーテックスについて考察します。

「目覚めの時を待つもの」バーテックス

目覚め

バーテックスというのはは子午線(北極と南極を結ぶ線)が
西側の座標において黄道線と交差するポイントのことです。

この真反対側の東の点はアンチバーテックスと呼ばれています。
バーテックスは他の現実への扉が開かれる感受点。

よくいう「宿命」と呼ばれるもの。

ネイタルにおいては普段は活動することがなく、
「覚醒」の時まで12サイン、惑星のエネルギーに反応しないと言われています。

ひとたびバーテックスが目覚めると、
平凡な日常を超えた悟りのプロセスまで導くとされます。

バーテックスの示すサインとそのルーラーに導かれるように
そこに対する理解が深まる、というところ。

バーテックスは「目覚めの時を待つもの」というべきでしょうか。

バーテックスとアンチバーテックス

バーテックス

アンチバーテックスは東側、バーテックスは西側のポイントです。
バーテックスは必然的に右側のハウス、
つまり4〜9ハウスのどこかに配置されることになります。

アンチバーテックスはそれ以外のハウスです。
アンチバーテックスが配置される東側は太陽が登ってくる場所ということもあり
その人の人生においての始まり的な感じの要因を持つのです。

東側にあるアンチバーテックスは世間との交点ともいうべきでしょうか、
東側は何についてもスタートであると言えます。

アンチバーテックスは社会との交点、世間から求められるロールです。
西側はいつも収穫を受け取る場所。バーテックスにおいてその収穫を取るわけです。

ケーススタディ・感情的に強烈な経験を持つ蠍座バーテックス

蠍座

私の知人に蠍座バーテックスを6ハウスで持つ人がいて、
職場における異動を機に、業務がカオスかつ長時間の過酷労働になり
退職するか否かの渦中にいる方がいます。

蠍座なので激しい感情、強烈な経験というものを求められる「宿命」にいます。
蠍座というのはバーテックスにおいて求められる要求が厳しい配置の一つとされます。

その激しさというのが人生に深い経験を与えるから。
その経験が高み、深さをもたらします。

蠍座バーテックスを持つ人は人の歌声が共鳴を創出して全身に響くことで行動や気分に影響を与えます。
なのでダウナーな傾向があるものでなく、ポジティブになるものを選ぶ必要があります。

人生においての変化の時、あるいは危機の時に
ネイタルチャートで蠍座が強調された人か、あるいは火星・冥王星が強調された人か、
いずれかの特徴を持つ人に、現状打破して変革につながるエネルギーをもたらすでしょう。

蠍座は12星座でも優れたヒーラーとしての素養があります。
心身、感情、スピリチュアルなどのジャンルにまつわる癒しの分野における適性があり、
これらのジャンルに進むことに大いに力を貸してくれるでしょう。

対抗が牡牛座のアンチバーテックスで、
安定感と常識力の強さが平和な日常を形成します。

この安定感が基盤になって、人生のより深い領域に安全に飛び込むことを
可能にしてくれる人たちとのご縁をもたらすでしょう。

強烈な体験というのは、そのことを持って
一度自分の古いアイデンティティに「死」が迎えられ、
新たな「生」を受けて生まれ変わる必要があるということ。

その覚悟がどこかで求められている。
ひょっとしたら安全安定した仕事を手放して
全く違う世界に行くことかもしれない。

そこに飛び込むための度胸をつけさせるための
蠍座の人とのご縁がもたらされるということでしょう。

私自身が蠍座サインオーバーロードであることが由来してか
こうした境遇を持つ方に邂逅して、
そして新たな世界へ羽ばたく手助けをするのかもしれない。

私が引き寄せられた側かもしれませんが、とてもやりがいのあることと感じます。
トリガーがあるとすると、蠍座サインの感受点か、
そのルーラーの冥王星(もしくは火星)に刺激が与えられたことか?

総括

バーテックス

いつまでも同じものであり続けること、無常であることはあり得ない。
いずれ変わりゆく宿命。

それがいつやってくるのか。
遅かれ早かれその宿命を果たすこと。

これも生まれてきた目的の一つであるのです。

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