カルミネートという「人生の使命」。人生という長旅の末に見える「目的地」。

アストロロジーにおいてカルミネート天体というのは
その人のホロスコープにおいて最も決定的な影響を与える天体、

というふうに言われています。

おおよそで9、10ハウスに当たる感受点がそうですが
往々のケースとしてハウスの上半球に当たる部分に
感受点がある場合を指すようです。

カルミネートとは

カルミネート

MC(ミディアムコエリ)、つまり自分が生まれたときの天頂にあるのが
どのサインの何度に当たるか、ということ。

「社会的地位」を示す10ハウスのカスプであり、
その人の人生における最高到達点と言われます。

カルミネートしている天体は、先述のようにMCに近い感受点がそうです。

何がカルミネートかというのは実に難しいところで
アストロロジャーの匙加減で決まるポイントと言ってもいいでしょう。

MCに一番近いポイントをみなす例もあれば、
大惑星>小惑星>それ以外のポイントとみなす例もあります。

基本的にはセレスなどの小惑星は大惑星を補佐するような存在なので
影響としては大惑星より小さく、あまり重要視されないことから
基本的には大惑星優先で見ていくのが良いのかと思います。

どうしても大惑星が上半球にないとか、当て込めてもあまりしっくりこないのであれば
小惑星やドラゴンヘッドなどの感受点を当てこんでいく、
という形になるのでないでしょうか。

私も基本的に大惑星優先で見ていますが、
小惑星で当て込んでも、割と当てはまるケースもあるので
ケースバイケースというところですかね…。

この辺りはネットを見ても、どれがカルミネートかという
決定的な話はあまりないように見受けられます。

カルミネートはその人のホロスコープに最も強力な影響を与えることから、
ホロスコープにおいて着目すべき点と言われています。

一般的には火星や土星のようなマレフィックより
太陽や木星のようなベネフィックのソフトアスペクトがあるものが有利とされ、
マレフィックでハードアスペクトだとかなり努力を求められる、
活動を妨害されるなどかなりシビア、というのがおおよその見方です。

その人が目指す最高点がその感受点ということで
ホラリーでも人物チャートでも強力な影響力を持ちうるもの。
その感受点が示すのが「将来的に社会に出てやらねばならないこと」なので。

カルミネートが示すものを受け入れられるか?

20240630魚座土星逆行

まずそもそもMCというのが
ASCが馴染みのある行動であるとするなら
MCは往々にして「やったことないこと」「苦手なこと」を指します。

ASCとは全く異なるサインのため、要求されうることも多いでしょう。

社会で何らかのポストに就くまでに時間がかかることもあって
カルミネートが示すことに易々と辿り着かないことの方が多いはず。

大体の場合で、カルミネートした感受点が示す職業であるとか、
性質を持つことを行動して、世に知られることになるでしょう。

例えばカルミネートが土星であれば、社会で何らかのポストについて
責任ある仕事に就くことが想定されます。

土星はルールメーカーでもあるため、関わった仕事のルールの整備をするかもしれません。

公的には「厳しい人」「厳正で真面目な人」として見られるでしょう。
しかし土星は何においても「時間」のかかる惑星なので
成功に時間がかかったり、責任が重くのしかかることも。

カルミネート海王星においては全てが曖昧になりがちで、人生の目標を見出しにくいケースが多々あります。

仕事的には漫画家や映画俳優などの夢を売る職業、スピリチュアルに携わることなどが考えられます。
公的地位的にも不透明であいまいなケースも多いでしょう。
そしてスピリチュアルとか見えない世界にとても興味津々なケースも。

人生のゴールが曖昧になりがちですがその霧を晴らし、霧の中にある真実を見出すこと、
そして海王星の示す「癒し」や「奉仕」が人生のゴールへのカギになるでしょう。

さて、カルミネート天体というのはその人のチャートにおいて
最も多大な影響力を持つ、ということからも
往々にして苦手なことであるケースが多いと感じます。

土星がカルミネートしていると責任を持ちたくなかったり、
木星がカルミネートしていると現実的でシビアでおおらかさがなかったり。

最終的に目指すポイントであるので、社会の場で役目を果たそうとするほど
カルミネートが示している惑星の能力を鍛えるように仕向けられるでしょう。

総括カルミネートという「最高到達点」

太陽

MCは社会における最高到達点であり
社会的にやらねばならない、ということは経験値を積む必要があるので、
カルミネートは社会に出た頃にやってくる、といってもいいでしょう。

特に土星以降の「一般的でない天体」ほど
難しい使命を背負っていると言えるかもしれません。

ある意味目を背けたくなるような点でもあり、
それでいてその人が生まれてきた意味を見出せる点が
カルミネートというものです。

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