近代になってパワハラを行う企業が問題視されてきました。
少しずつハラスメントが時代遅れという感じの流れになっていますが
こうしたハラスメント的ムーブメントは「力こそ全て」の時代の流れ、
というものを組んでいたのでないかと考えます。
「力」というのは火星原理が行きすぎたもの。
火星をルーラーとする牡羊座冥王星時代を振り返ります。
もくじ
過去の牡羊座冥王星時代に起きたこと
牡羊座冥王星時代は期間としてまとめると以下の通り。
1822年4月16日 23時6分7秒〜1822年9月20日 0時12分9秒
1823年3月3日 19時3分40秒〜1851年5月20日 20時13分16秒
1852年12月12日 10時4分58秒〜1853年2月14日 17時32分4秒
1822年〜1853年2月までと、30年近くにわたる長期間滞在していたのがわかります。
牡羊座ということで、何らかの走りになる価値観の再構築、
力を持つものについての再定義、というものが大きかったと思われます。
この時代背景であったり、牡羊座のルーラー「火星」の原理からして、
戦争にまつわることが多い感じがしますが
簡単にこの期間の出来事を振り返ってみたいと思います。
1822年
・ギリシャ独立宣言
・キオス島虐殺事件
・ブラジルがポルトガルから独立
1823年
・アメリカにてモンロー宣言
1825年
・デカブリストの乱
・文政の異国船打払令
1826年
・涙の旅路
・バーラクザイ朝アフガニスタン成立
・ザクセン=コーブルク=ゴータ公国成立
1827年
・ナヴァリノの海戦
1828年
・ポルトガル内戦
・シーボルト事件
1829年
・英国のカトリック教徒解放令
・アドリアノープル条約でギリシャの独立が承認
1830年
・仏のアルジェリア出兵
・フランス七月革命
・ベルギー独立革命
・大コロンビアの解体でベネズエラ、エクアドルの独立
1831年
・第一次エジプト・トルコ戦争
1832年
・仏で1832年の六月暴動
1833年
・天保の大飢饉
・カルリスタ戦争(1876年まで)
・オックスフォード運動
1834年
・仏のアルジェリア統合
1835年
・ハレー彗星接近
・世界初の近代通信社とされる仏のアヴァス通信社開業
・亜爾然丁でブエノスアイレス州知事ロサスの「独裁政治」(1852年まで)
1836年
・パリでエトワール凱旋門完成
・アラモの戦い、テキサス独立宣言
1837年
・大塩平八郎の乱
・モリソン号事件
・イギリスでヴィクトリア女王が即位し、ヴィクトリア時代の始まり
1838年
・菓子戦争
・第一次アフガン戦争
1839年
・世界初の実用的写真術「ダゲレオタイプ」登場
・中米連邦解体
・アミスタッド号事件
・第二次エジプト・トルコ戦争
1840年
・アヘン戦争
・ワイタンギ条約
1841年
・宣教師リヴィングストンによるアフリカでの宣教活動
1843年
・フランスがタヒチの領有を宣言
1844年
・ドミニカ共和国が独立
1845年
・西欧にてジャガイモ飢饉
・米国がテキサス共和国を併合
1846年
・イギリスの自由主義貿易確立
1847年
・スイスの分離同盟戦争
1848年
・1848年革命(フランス二月革命、ドイツ・オーストリア三月革命など)
・イランにおけるキャビール政策でのバーブ教徒弾圧
・バーブ教徒の乱
1849年
・第二次シク戦争(1848年〜)により英による印国支配
・ノヴァーラの戦い
1850年
・オルミュッツ協定
・「清」で太平天国の乱
1852年
・パリで世界初の百貨店であるボン・マルシェ百貨店開業。
何かの走りになったこと、争いにまつわることというのを抜き出すと結構ありました。
統合して独立して、ということが繰り返されていましたね。
闘争心、独立精神が溢れるのが牡羊座の特徴。
火星にまつわる「血」の流れというのも
戦争が多い時代というのが伺えます。
「戦争」「独立」というキーワードが多いか。
それによって新たな国が成立したり。
先進性、進取の気性に則った事柄の再評価。
「戦い」「戦争」にまつわるものが多い19世紀。
新たな領土、世界の「開拓」でもあり、「力」による制圧でもある。
力と力が拮抗し合うという形が「戦争」という形で形成された時代、という様相が。
前回の牡羊座冥王星時代でした。
牡羊座冥王星の示すところ
牡羊座冥王星の定義としては革命の世代です。
この世代の人たちは、伝統を覆し、新たにスタートする能力を持っています。
男性的な力強いパワーへの確信。鉄血政治、軍団主義の時代。新たな時代の走りとなった
出来事があった時代で、力への盲信があり、力こそが正義という時代。
新たな事業のスタートアップなど先駆者としての力を創出される世代です。
集団的に「力」を信望する傾向があるとみます。
解説の通り、新たな時代を開拓するための「力」を使ってきました。
同時に人々に秩序をもたらすために「力」というものが振り翳されました。
その結果が学校やスポーツの体罰や会社のパワハラのような形で現れた、
そのアーキタイプともいうべきなんでしょうかね。
力の振りかざし方を改めた結果、どのような時代を創生するか。
次の牡羊座冥王星は
2066年1月18日 0時36分23秒〜2066年7月12日 6時45分10秒
2067年4月9日 7時4分45秒〜2067年9月28日 1時43分52秒
2068年2月23日 22時42分40秒〜2095年1月9日 13時57分42秒
2095年9月21日 7時5分43秒〜2096年4月23日 8時19分32秒
2096年11月14日 23時31分30秒〜2097年3月10日 9時48分19秒
またもや30年近くの周期で推移します。
独立精神というものが強調されるであろう時代。
新たな武器、兵器なのか、新たなビジネスモデルの創出なのか。
強度な力の使いすぎが問題視された近代において
再度「力」の時代になることで、どのような価値観を開拓していくか、というところ。
力による懐柔は時代遅れと認知されつつあり
暴力という形がマイルドになりつつあるが、
まだ完全ではないと言っても良いでしょう。
行きすぎた「力」に対する、近代のムーブメント
近代のニュースでは、昔の野球部は鉄拳制裁が当たり前だったのが、
今だと厳しく指導するとパワハラに当たる時代なので
それを改めさせられるような感じのムーブメントがありますね。
規律の厳しさであるとか野球の所作とか
ある種軍隊のそれに近いところもあった名残りでしょうか。
牡羊座は軍隊とかも現れるところになると思う。力による支配。
近頃は企業の大小問わずパワハラが問題視され、ニュースになっています。
今そのパワハラを考えると鉄拳制裁とか
パワハラに当たるのは牡羊座冥王星時代の産物で、
それが山羊座冥王星の倫理観に照らし合わされて「それは時代と違うだろう」となったのかも?
力で人を縛り付けるあり方というのは
力を身上とするサイン、惑星の極致みたいなものだから。
総括
次の牡羊座冥王星時代は、魚座冥王星を抜けた後になります。
過去は独立して統合しての激動の時代を乗り切りました。
力で力に対抗し、人を縛り付けることが否とされてきている今世。
国家の独立の走りになったことはありつつも
今日のハラスメントに対しての排他的な動きから
過去の時代にあった力で従わせる、というムーブメントが廃されつつあると。
新たな牡羊座冥王星時代になって
「力」の使い方を見直すことになりそうです。