ここではトランスサタニアンの1つである、
天王星がもたらすものについて考察していきます。
天王星といえば、ホラリーチャートでも「地震」などであったり
あるいは唐突なトラブルを示したり、
古来よりマレフィック(凶星)としての色合いの方が強いかと思います。
しかし勧善懲悪のみではリーディングできないのが、占星術というもの。
天王星が寄与するのは天から与えられた唯一無二の才能。
神がかった才能の一端を見せるこの惑星について考察していきましょう。
もくじ
「天性の才能」を与える天王星は、不可能を可能にする発明的エネルギー
天王星は読んで字の如く、「天の王の星」。
「天の王」の星であるが故に
王として君臨するに相応しい天賦の才を与えます。
天王星は時として災いをもたらすかのように言われますが、
宇宙意志であるが故に予定調和というものがないのが常。
天王星はこの世界に意識変革をもたらします。
既成概念を覆す天性の知識を。
水星では打ち破れない土星の氷の熱い壁を、天王星の気質が断ち切ること。
天王星は水星のハイヤーオクターブと言われていて、
水星の上位の星であるとされています。
ゆえに叡智やテクノロジーと言ったものが水星の示すものより
大掛かりなものを示します。
そうしたこともあって天王星の示すのが
形而上学とか占星術といった行為の学問になるのでしょう。
天王星が示す知識というのは既存の概念を打ち破るものが多く、
テクノロジーは宇宙開発など、よりスケールの大きいものが多いです。
そのあまりに電撃的なエネルギーと言うか
扱うエネルギーの重さというのがあるので、
扱いきれず暴発して「厄災」という感じに取られるのでしょう。
ハードアスペクトのように上手く扱えないということもあるが、
これを乗り越えることで不可能を可能にする、
そうした強烈なエネルギーを持っています。
天王星が強い人は天性の才能、宇宙の意志を持つ
天王星は意識の変革をもたらし、「人間の意志」に縛られた宇宙を嫌い、
自由意志を持とうとします。本来は宇宙に束縛などないのだが、
人間の意志で勝手に枠組み、つまり土星のことですが
それによってがんじがらめになって自らの首を絞めている。
「人間」が作ったルールで「人間」を縛り、コントロールさせる。
それが時に恐怖を伴って、自由を完膚なきまでに奪う。
しかし本来は「自由意志で生きたいもの」。
そうしたがんじがらめになった意志に
天王星は自由への希求と意識変革のエネルギーを手ほどきし、
土星の壁を打ち破ろうとさせます。
なんのことはない、「宇宙の意志」で動いてはいるだけで、
異質にも見えるかもしれない行動というのが
結果として「革命」と呼ばれるだけのこと。
そのための学問が「天」を知ることで自分を知れる占星術や
本来は人は神であるという形而上学に現れるのでしょう。
天王星を持っているとエネルギーとしては優れるが
やれることも人並み外れるのでやはり宿命としては「重い」と言うべきか。
何しろ「王」の名を冠する惑星ものだから
「王」としての責任が重くなるのは想像に難くありません。
耐えられないからこそ享楽に逃れたくなるのかもしれないが
それに耐えられるかどうか。
総括
天王星とかトランスサタニアンに浸かっていると
本当に凡庸な人生だとぼんやりしてしまう。
それはおそらくトランスサタニアンのどれもが凡庸な人生を嫌うから。
だから凡庸な状況では力を発揮さない。「王」なのだから。
自らが王として君臨するためにエネルギーが力を貸しています。
やるべきことは奴隷ではない。
「王として生きなくて一体どうするんだ??」と。