土星というと何だかネガティブな印象を与える惑星で
ホラリー占星術であると災難や災害、困難を示すので
とにかく暗く重たい雰囲気を強調させます。
話の結論としては、どの惑星においても「悪い惑星はない」。
使い方が誤っていたり、あるいは使うことから「逃げて」いたり。
いずれの場合にしても、ちゃんとした使い方をしない限りは
使わされる出来事に見舞われます。
もくじ
「土星が強い」とは

ネイタルチャートで土星がカルミネートだったりすると
何においても時間がかかること、責任を持つことが義務付けられています。
カルミネートで土星であると、なかなか「責任」を持つことに抵抗があったり
土星の影響から逃げたくなるようなケースの話をよく聞きます。
誰かに責任を投げてしまったり、
自分の周りに起きた災難を人のせいにしたり…。
土星が強いと、後ろ向きな性格になり
結構に不平不満を言う傾向があるようです。
マップにおいて土星が強い場所にいる人は、やはり責任を課せられる事態になって
それに対して不平不満が絶えない。
何においてもうまくいかないことが多く、とにかく遠回りをさせられる。
逆に言えばそれは、遠回りをしてでも、時間をかけさせてでも
しっかりしたものを作ることが義務付けられている、と言うこと。
何かと結果が出るまで時間がかかり、
うまくいかないことが多いかもしれません。
いつまで経ってもうまくいかないことがあったとして、
それを世の中や他人のせいにしていないか?
自分で自分の人生に責任を持てるようになることが大事です。
土星は「責任」を付与する惑星でもあるので。
責任から逃げまくっていると、消化しない限りいつまでも
土星がつきまとってきます、土星力を使わせるために。
土星がカルミネートとか、そういう人たちは
「時間をかけてでも崩れない基盤を作る」ことが使命かもしれませんね。
どういう人が土星が向いているか?
何かビジネスで成功させたい、試練で刺激が欲しい、
土建や林業など時間がかかる事業、
土星が示す「枠組み」「仕組み」を作りたい時、政治みたいな。と言うところでしょうか。
いかんせん、人を選ぶので、辛い時は土星ラインを外れるのも良いでしょう。
土星が示す父親原理

土星が示すのは「自分の父親」「年長者」でもあります。
自分より歳の離れた年長者を示すので、教師の星などとも言われたりします。
アストロマップの時期別チャートで
タイムライン上で土星ーICが通った時期に
父親が亡くなった、という事例があった方がいらしました。
土星ーICとなると、厳しい出来事が起きて、束縛が起きてその立て直しを余儀なくされる、
というような感じでしょう。
タイムライン上で土星が来たのならば
何かしら厳しい出来事が起きる、と言う予知なのかもしれません。
と言った具合に、父親(年長者)にまつわる出来事も起きたりするようです。
水星土星とのコンジャンクション

私の場合は水星、金星が土星とコンジャンクションしていました。
しかもそれが「コミュニケーション」を示す3ハウスに滞在しているので。
そのため対人折衝力に大きな課題を抱えていました。
知性やコミュニケーションの成長が、同年代の誰よりも遅れていました。
確かに土星の示すような暗さや重さと言うのが
水星と絡んでいるので、ひがみがちだったり、常に文句を言い続けていたのは覚えています。
太陽ー天王星コンジャンクション、月・冥王星ードラゴンヘッドのオポジションもあるので
組織体に対しては何かと反発してばかりでしたね。
土星が関わると何においてもゆっくりさせられる、時間をかけてやらされる。
土星は「メンテナンス」の惑星でもあるので
「安定化」のために治さなくてはならないことがたくさんある。
その欠点だらけに後ろ向きになりがちで、常に忍耐を要求されていました。
まぁ後ろ向きになったり諦めたくもなりましたね。
人と話せないもんだから、外部機関や人のいい先輩に助けを求めたり。
しかしどれだけ逃げても逃げても、土星が追いかけてきたんです。
そして土星というのは元々弱点の場所をさらに突いてくる、メンテナンスさせるために。
土星が水星と絡んだりすると、学んだりするときには「型」を作ることが大事になるでしょう。
土星は「安定化」のために規律や枠組みを作る惑星。
組織体とかではコミュニケーションの「型」が決まっているから
コミュニケーションに悩んでいたとしたら
そこにはめていけば楽勝、と言う話をライブでもしましたね。
私の場合は「もう、時間をかけていい」と割り切るしかないって思いました。
起業塾にいた時も土星が襲ってきて、人生の立て直しを余儀なくされました。
「起業が良い」からと言って、会社の仕事(土星)から逃げて本当に良いのか?
いくら起業活動が煌びやかだからって、会社の仕事の責任を
ほったらかしていいことにならないんです。
そんなの会社の仕事で逃げたって、結局起業したって追いかけてくるんだって。
総括

プログレスやトランジットで土星が絡んできたりすると「メンテナンス」を余儀なくされます。
さもなくば、逃げても逃げても追いかけてきます。
土星がやってもらいたいのは、どれだけプレッシャーをかけても潰れない基盤を作ること。
そして責任や覚悟、諦めずに続ける忍耐力が求められます。
「土星から逃げるな」と言うこと。
木星とか金星に逃げたい気持ちもわかります、とても優しいので。
けれども、逃げても逃げてもどこかで当たってしまうのです。
「自らの土星」と闘い、そのプレッシャーを跳ね除けねばなりません。
ー土星のプレッシャーに耐えるために、何ができると思いますか?ー