ミスティックレクタングルは圧倒的な葛藤に対峙し、類まれな創意工夫の才能を形成する「奇跡の長方形」

ミスティックレクタングル。
これまた説明のしづらいアスペクトスタイルですが、
優れたクリエイターにも多いとされ、「奇跡の長方形」とも言われています。

落ち着きのなさと類まれな爆発的創造力が同居する
「奇跡の長方形」、ミスティックレクタングルについて解説します。

ミスティックレクタングルができるには

奇跡

ミスティックレクタングルの単語を分解すると
ミスティック(神秘的な)レクタングル(長方形)。

アスペクトの中でも強力なものと言われています。

オポジション(180度)、セクステル(60度)、トライン(120度)が
それぞれ2つずつ存在することで形成される、強力無比な複合アスペクト。

オポジションを調停する感受点が2つあるのが特徴で、
一方のオポジションの緊張感から逃れたとしても、もう片方のオポジションの影響を受けます。

そこからまた逃げようとしても、やはり下のオポジションに行き着いて衝突します。
オポジションは、対抗側の感受点に向かっていく意識が強く
2つの異なる180度になりうる感受点があります。

外に対しての意志表示の力が強く、表現する意志に長けています。
異なる2つのオポジションで発現する表現を組み合わせて、

混ぜ合わせて新たなものを作り出します。

総合化する能力、すなわちバラバラになっているものを
一つに集約してクリエイトする能力に長けているので
作家やクリエイターには多い複合アスペクトである、と言われています。

そのため通常は無理難題と言われるテーマに対しての
対応力、応用力といったものに優れ、
とても生産性に長けている、と言われており、
仕事では優秀な人財となりうる素養があります。

もしこの複合アスペクトがあれば積極的に使っていくと良いでしょう。

良い面で見れば上記の通りですが、悪い面で見ると4つの感受点のそれぞれがオポジションなので
全ての要素を極度まで体験するので、忙しなくなる点があります。

とてつもない困難と、それに対する助け舟と両極を経験することになるでしょう。
ホラリーチャートでも大災害であるとか、
そういった出来事を見るポイントの一つでないかと考えます。

事例:行く先々での引き合いの悪さに対して「調停」スキルを活用する

私の事例をミスティックレクタングルの一例として出すことが
高名なクリエイターの方には大変恐縮ですが、という前置きで。

私のチャートの実例で、マイナーな感受点を加えて
一応形ではミスティックレクタングルを形成しています。

ミスティックレクタングル実例

私の実例では2ハウス冥王星ー4ハウス(海王星・)ベスタ−8ハウスドラゴンヘッドー10ハウスパラスで形成。
このうち4、10ハウスの海王星、ベスタ、パラスはインターセプト。

組織など他者の抑圧に強烈に反発、どちらかというと反体制派の派閥を組む、大企業勤務に向かない(冥王星ードラゴンヘッド180度)、
仕事などで相手が自分の期待に応えないことに苛立ちを覚える(パラスーベスタ180度)

振り返ってみると、こうしたオポジションに対抗しながら、
調停する惑星のスキルを磨いてきた、という感じでしょうかね。

会社事業の反発を避けるように家庭に入り浸り、時にリモートワークのように自分の陣地での活動に勤しんだり(4ハウスベスタ)、
会社での従事に反発するために独自の才能を磨いたり(10ハウスパラス)、
会社での関係性がうまくいかないものだから独自の共同団体活動に活路を見出そうとしたり(8ハウスドラゴンヘッド)、
会社の仕事でうまくいかないので独自の金策を見出して、時には闇まで足を突っ込んで
破壊と再生のエネルギーを持って凌ごうとしたり(2ハウス冥王星)、

という感じの見方になると思います。

思い返すと会社から逃げるために別の活動でエネルギーを使って、
また会社での仕事のトラブルを回避するために外部セミナーの力を借りようとしたり、
行く先々での引き合いの悪さに対して行っていた対処というのが、
このミスティックレクタングルにあったのかなと思えます。

ミスティックレクタングルの項目で「何かを掛け合わせて、新たな創造を行う」
ということがあるように、

何かを掛け合わせる、というのは最近よく意識し始めていること。
インターセプトしていた感受点も合わせてレクタングル形成しているので
今まではオポジションでの悪いところばかりが目立ってきた気もします。

インターセプトだからそもそも才能開花に時間がかかるわけで。

私の場合は10惑星だけでミスティックレクタングルというわけでないため
目立ったクリエイション能力が目立つわけでないと思いますが

振り返りで使ってみると「何気にミスティックレクタングルっぽいことがあった」
と思えることがあった、という感じですね。

総括・ミスティックレクタングルは慣例を打ち払う奇跡の長方形

ミスティックレクタングルにおいては、
オポジションという激しい葛藤が生まれるポイントを「調停」するポイントも
また同様に激しい葛藤が生まれるので、ある意味逃げ場がない感じ。

ある葛藤を解消するために、調停する惑星が
また新たな葛藤のエネルギーでそれをクリアにさせようとする、

というところなんでしょうね。

そうして「調停」する惑星のスキルを伸ばして
創意工夫する力がいつの間にか育まれた、とみるべきか。

これまでの慣例を嫌うかのような新境地を開拓したり、
そうした起死回生のエネルギーを生み出せる強さがあるのでしょう。

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