2023年3月24日より水瓶座冥王星時代になり、2023年は一つの時代の変わり目を迎えました。
しかし冥王星逆行期間も毎年あることですので
2024年11月20日に完全に水瓶座になるまでは
まだまだ逆行して山羊座冥王星に戻る余地もあるので
それまでは水瓶座時代の前の準備期間といったところでしょうか。
冥王星の性質においては「破壊と再生」というものですから
跡形もなく消し飛ばした後に、新たな生命を芽生えさせます。
一つのサインのサイクルに区切りをつけたら
次なるサインのサイクルにおける新たな生命の息を吹き込む冥王星。
新たに何かを始めるに当たって「古い何か」を破壊しないと、そのスペースが創出されません。
いざ冥王星における破壊活動が行われると
これまでのルーティンで慣れ親しんだものがなくなるわけですから
生やさしい変化変容でない、というのは自明の理。
まるで原子から再組成するかのように、ゆっくりとじわじわと変わっていきます。
これは「冥王の息吹」とも言うべきなんでしょうかね?
たとえようのない疲労が急に来てしまったりなど、2023年で冥王星がサインチェンジする前にも、
その影響に勘付いていた人はいたことでしょう。
冥王星が1サインに滞在する年数はあまりにも長いです。
その間にどんな変化変容がもたらされるか?
もくじ
冥王星の周期

冥王星について言えば、2024年11月を迎えるまでは、以下のように運行します。
水瓶座冥王星 2023年3月24日〜6月11日
山羊座冥王星 2023年6月12日〜2024年1月21日
水瓶座冥王星 2024年1月22日〜9月1日
山羊座冥王星 2024年9月2日〜11月19日
冥王星の1サイン滞在期間については
逆行込みで考えて、だいたい20年近く滞在します。
「水瓶座冥王星時代」で言えば
2024年11月20日〜2043年3月9日
まで。
普通に考えれば生きている間に冥王星が4回くらい?
サインチェンジするタイミングに立ち会えるかどうか、というところですかね。
それ故に冥王星サインチェンジは滅多にない機会、歴史的瞬間とも言うべきところ。
人のサイン的な影響で言えば
太陽・月・ASCにおいて水瓶座を持っていれば
仕事、マインド、あるいは肉体レベルの影響なのか、
変化変容の影響というのがダイレクトに来るのでないでしょうか。
過激な改革がありつつも、新たな事案における創造に関しては
「風の時代」の流れをつかむこともできましょう。
獅子座、水瓶座以外の火・風サインにおいても
ソフトアスペクトが事をスムーズに運ばせてくれる可能性もあります。
地、水のサインの示す事柄は若干下火になるかも。
2043年までとだいぶ先の話になりますが、水瓶座冥王星時代を終えた暁に
一体どこまで発展しているだろうか??
20年近くも水瓶座サインにいるのならば、「テクノロジー」は大きく様変わりするでしょう。
水瓶座冥王星時代はどういった要素で変化変容をもたらすのか。
「再生」におけるギフトが一体何なのか。
水瓶座の好む、自由で枠組みにとらわれない世界になりうるのか?
どこまで自由度がもたらされるだろうか?
組織体や秩序といった枠組みが圧をかけていますが、やはりそれらに対して反骨し
自由であることを求める流れになるだろうか。
水瓶座の示す「改革」は理不尽な「悪魔」を打ち倒す

過去の水瓶座冥王星時代がいつだったかで言えば、
フランス革命、産業革命やアメリカ独立戦争の印象が深い時代。
この時代においては水瓶座の示す独立精神、反骨精神が昂じた結果、
「革命」という一大イベントで、国の勢力を一変させる出来事がありました。
腐敗した統治者に対して反旗を翻した民衆が、革命に成功した構図。
水瓶座の示す「人道主義」に則らないものは、反旗を翻される宿命。
「革命家的資質」をもたらし、民主化という
これまでにない国の運営形態を組成するきっかけを作ったのが
痛みを伴った革命で、大きく時代が変わった、前回の水瓶座冥王星時代。
フランス革命やアメリカ独立戦争の時代に限らずとも
力なき民に対して理不尽な支配制度を敷き、恐怖を持って弱者から搾取してきた腐った為政者が
「革命」と立ち上がった者たちに撃ち倒された、ということは
歴史の教科書を紐解けば、過去にも幾つもあったことでしょう。
いつの時代も「悪魔」のような支配者が、理不尽な仕組みで
人々を束縛し、逆らう人には恐怖の名の下に粛清してきました。
現代においてはその流れがマイルドになって人道的になってはきたものの
世界のどこかで「悪魔」のような者が力と恐怖で人を支配し
逆らう者は粛清するという理不尽な構図は、さほど変わっていません。
地球は土星の物質的な要素が支配する、物質的な惑星。
土星は「悪魔」の星とも言われており、
常に「悪魔」が地球に入り込む状態になっています。
その「悪魔」は「ビジネス」「会社」「政治」「教育」「金」
こうした物理的な枠組みの世界に蔓延っています。
土星が支配する以上、理不尽なあり方というのは、いつも物質的な要素の中に常に潜んでいます。
何をするにしてもお金というものが必要、というふうに定義づけられ
お金を稼ぐために自分の心を殺してでも会社に、仕事に従事する、
といった具合に、必要以上に重荷を背負わせる。
時代が変わることで人々の価値観が変容していくのと同じように
「悪魔」の作った理不尽な仕組みというのも時代によって姿形を変えて
私たちの世界に何食わぬ顔で溶け込んでいるのです。
現代の平和な国ですら、一部の権力者だけで
理不尽とも思える法案を可決させて進めようものなら、「革命」の可能性も捨てきれません。
変化変容を求めるにあたって、時に苛烈になることもありますが
私たちは理不尽に対しては「NO」を突きつけねばなりません。
そして新たな時代を生み出し、歩むのです。
これまでにおいても、同調圧力が蔓延する現代において
「本当のこと」を伝えたい、と尽力なさっている方々は
本当に素晴らしいことをされていると思います。
今世においても、非人道的な仕組みを討ち取るべき動きはあるでしょう。
形而上学においても、宇宙の法則における「善悪」の話からも
「悪魔」の創出した理不尽極まりない仕組みを黙認し、見て見ぬフリをすることは「悪」と同様。
水瓶座冥王星時代に真に求められていることは
「理不尽な仕組みを突きつける者たちに反旗を翻す」ということではないでしょうか??
そういった事を、私たち一人一人は、冥界の王に試されているのかもしれません。
総括・水瓶座冥王星

2023年3月にトランスサタニアンの最後の天体、
太陽から一番遠く、そして一番パワフルな冥王星が動き出したこと。
そのことから冥界から解き放たれる「オールオアナッシング」のエネルギーの影響。
今の時代において「人類全体のレベルが上がっている」という話も聞きます。
それはこの水瓶座冥王星時代へスイッチしていく流れと
決して無関係でないように思えます。
近頃のニュースを見聞きしても「革命してください」
そう言わんばかりに変革要素が目白押しのこの時代。
何に対して反撃の狼煙をあげて「革命」すべきなのか?
何を壊すべきで、どのようなものを生み出すのか?
「友愛」?「人道主義」?
水瓶座冥王星時代の後押しを受ける中で、
悪辣極まりないものにNOを叩きつけるという、ベストを尽くすべきでしょう。
理不尽に対してただただ押し黙って耐え抜くのでなく、
「風」の示す「剣(知性)」を持って反旗の刃を突きつける。
世界に未来永劫変わらぬもの、無常なるものは存在し得ません。
故に「変化変容」、そしてその流れを起こす「革命」というのが
この水瓶座冥王星時代には切っても切り離せぬものなのです。