シングルトンについて考察。人生の課題であり、猛烈に強調される個性。

シングルトンについて考察していきたいと思います。
シングルトンはいわゆる人生の課題的なところでもある、と言われています。

一つしかないだけに余計に強調されるのが、シングルトンというもの。
実際のところはこのシングルトンが他の天体を牽引していく、
というような解釈も多いようです。

というわけで割と重要な天体になるかと思います。

シングルトンの条件

シングルトン

そもそもで、シングルトンとは?
主要10天体の中で一つしかないもの。

・四大元素の中で一つしかない
・活動、不動、柔軟の中で一つしかない
・メジャーアスペクトを持たない

この中のどれかに当てはまれば「シングルトン」と呼ばれるのだとか。
浮いているからこそわからない、意識していないが
とても強調してやってしまっている、そんな性質。

上記の中でどれか一つ、という条件なので
珍しくないとも言えると思います。

コンプレックスに感じているところがあるから強調するのだけども
長続きしないのがシングルトン、という感じか。

ケーススタディ1

土星

「熱い男」として知られる
松岡修造さんの配置を見て見ました。

そうです、火エレメントが土星しかないのです。
熱い性格に輪をかけるとしたら、月ー火星0度、太陽ー火星60度、月・火星ー土星90度などか。

特に月ー火星0度というのは性格的に積極性が現れます。
土星とのハードは努力を苦にしないともとれる。

太陽星座の蠍座は内にある熱い闘志があり、一つの目標に向けてやり続けられる職人気質。
ハートが強い。

乙女座、蠍座がサインオーバー。

自分が苦労して体得したことを教えられる教師的な性質もあり、
相手の懐に入る、寄り添うというのが本質的な人なのかも。

ケーススタディ2

海王星

私のシングルトンで言えば山羊座・海王星のみ。

火4 (太陽)
地1 ASC
風2
水3 (月)

この配分なので、火と水に偏っている。
火と水にそれぞれ太陽、月があるので分かりやすいくらい火と水の人生。
風と地がほとんどなく、星の有無で言えば地は海王星のみ。

ASCは星でないが地エレメントの乙女座が存在するが。
ハウスとしては2、3、4、5と立て続けに存在するし
厳密にいえば一つだけ突出して浮いてるわけでないし
海王星自体は何のアスペクトを持たないわけでないですが
地エレメントは一つしかないので浮いている。

しかもこの海王星はインターセプトしており
普通に生活していたら、この海王星というのは
なかなか表面に出てきにくい性質を持っている。

そういう意味で言えば、一つだけ強調されている異色の存在。
一つだけ目立つ山羊座は地エレメントなので物質化に異様なこだわりがある。

金を求めること、そして実績を求めること。
実体化していないと気が済まない。

明確な根拠がないと動けない、山羊座なので完璧主義。
そして幻想の星・海王星。

海王星なので空想に浸ること、理想主義。
理想主義であることからも、海王星についてはエレガントな部分がある。

理想の所作を求めたり、あるいは理想のパートナーを求めたり。
インターセプトしていて、力量を存分に発揮できていない、とは言ったものの

海王星の示す想像、物思いにふける時間が
異様に多くとっていたのも振り返れば思います。

異様なまでの完璧主義、実利主義と異様なまでの理想主義という相反する性質を備える。
6ハウス、7ハウスのカスプが魚座になるので
この2つの部屋は魚座の性質を持つことになるが、やっぱり海王星になる。

仕事や共同作業者において見えないもの、スピリチュアルを取り扱う、
それを強調しなくてはならなくなった人生
これを演出していたのがシングルトンだとすると。

若い頃からずっと実績を追い求め、
真面目に仕事をするのをよしとしてきた
それが打って変わって「自分の心に従って生きていく人生」
を選ぶように、感度重視の人生に重きを置くようになったのは
宿命じみたものを感じます。

山羊座だけに地位向上を目指してきましたし、そこに対しての夢も見てきました。
金星なら愛情のあり方、すなわちリレーションシップ
山羊座なら道筋立てようとするところを強調しようとする。

ここが読むカギにもなる場所である。必要以上に強調しようとする場所でもあるから。
土星以降の天体がコンジャンクションしている、というだけでなく

エレメントの中で一つだけ浮いているものがある。
土星やトランスサタニアンのコンジャンクションが至る所にあるのが

ハードな人生を演出したように思えますが
これもこれで自分で決めてきたんだなと。

総括

個性

どんな形であれ、個性を大きく表現するあり方があります。
その形の一つがシングルトン、ということ。

涙脆い人だけど実は水が1個しか入っていなかったり。

多角的に見ることでようやく本質が見えてくる、
というところでシングルトンは結構気になるところでしょう。

その課題をどのように解決していくか。
パートナーシップで不足分を補うのか、自力で改善するのか。

人それぞれにその試練の解決の形は用意されていると言えるでしょう。

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