旧占星術方式において、エッセンシャルディグニティにおける
ソーラーファイヤー方式での計算が見えてきたので記録して残しておきます。
このスコアが一般的に使われるかは何とも言えないところですが、参考記録として。
もくじ
旧占星術におけるエッセンシャルディグニティ計算

以下は旧来より伝えられてきたポイント計算方式です。
様々な占星術ソフトでも以下のような加算引算形式が適用されています。
ディグニティ
ルーラー(ドミサイル) +5点
その惑星において、本来収まるべきサインにいること。ルーラー(支配者)の意。
例:獅子座の太陽であれば+5点を獲得できる、ような感じ。
エクザルテーション +4点
高揚の座と呼ばれる場所。相性は良いものの、多少加減を知らない傾向がある。
例:山羊座火星であればエクザルテーションなので+4点
フォール −4点
転落の座と呼ばれる場所。あまり居心地が良くなく、その惑星をそのサインでどう使っていいかわからない状態。
なかなか自分の中で一歩踏み出せないようなところ。
例:月蠍座であればフォールで−4点。感情表現があまり得意でないし、時にやりすぎる部分も。
デトリメント −5点
損傷の座と呼ばれる場所。とても居心地が悪く、その惑星らしくないような使い方として現れるような状態。
例えるなら小学生になったばかりの子供を、高いお酒を置いてあるバーに連れて行くようなもの。
例:天秤座火星であればデトリメントで-5点。自己主張をガツガツするタイプで無いので使いにくい感じ。
ミューチャルレセプション +1~5点(ルーラーを交換した場所による)
2つの感受点があって、お互いがそれぞれ相手のルーラーにある状態。
それぞれのサインと惑星を意識していれば、ルーラーを交換できるのでとても強力。
例:牡羊座金星と天秤座火星であれば牡羊座ルーラーが火星、天秤座ルーラーが金星なので交換成立。
トリプリシティ +3点
その人が昼生まれか夜生まれかでどの惑星かが異なる。
それぞれのサインで、昼夜生まれた時間によって2つのうちどちらかが選抜される。
その惑星と同一の惑星が選ばれた場合か、ミューチャルレセプションの場合のみ加算。
ルーラー、エクザルテーションほどで無いが、そこそこ強い。
例:月蠍座で夜生まれの場合、トリプリシティは月が選抜され、月のトリプリシティが月で同一になるので+3点。
ターム +2点
古典占星術において、個々の体質や寿命をリーディングするために使われたとされる指標。
好不調の振れ幅が激しいと言われる。
そのサインに配置された惑星の度数で、どの惑星が選抜されるか決まる。
その惑星と同一の惑星が選ばれた場合か、ミューチャルレセプションの場合のみ加算。
例:天秤座火星26度の人は、24度〜30度の範囲内なので、24〜30度までの範囲であてがわれる「火星」が選抜される。
火星が同一になるのでこれで+2点。
フェイス +1点
その星座に興味はあるが、大きな目標にはなりにくい感じ。推進力はあるが弱め。
そのサインに配置された惑星の度数で、どの惑星が選抜されるか決まる。
例:獅子座火星29度の人は、獅子座20〜30度の中であてがわれる「火星」が選抜される。
火星が同一になるのでこれで+1点。
ペレグリン ー5点
家から遠く離れた流浪人、放浪者的な意味合い。
上記のどれにも属さない場合に減点される。
ソーラーファイヤーだとルーラー〜デトリメントの中で1つだけ該当だったり、
トリプリシティ、ターム、フェイスに属さない場合に減点されているのを確認。
ミューチャルレセプションが1つでも存在するか、
乙女座水星のようにルーラー〜デトリメントの中で2つ選ばれることで減点から免れてるのを確認。
タームやフェイスに加算される条件として、同じ惑星が提示されてるかどうか。
その場合は(+)表記。
交換すればミューチャルレセプションになるものについては(m)表記。
どこにも特徴がないものはペレグリンということで、ー5点?
基本的に古典占星術が出典になるので、天王星以降の天体はルーラーと見做されず
基本は太陽から土星までの7天体までが加算対象になっています。
ケーススタディ

私の場合は木星が7点、土星が5点。
これはミューチャルレセプションでルーラーを交換しているから加点を稼げています。
(水瓶座木星、射手座土星。水瓶座は昔は土星がルーラーだった)
天秤座火星のある火星はデトリメントなので大きくマイナスを計上。
タームが火星で同一なので+2点で、大きなマイナスを免れた感じ。
射手座太陽で特段強みでないですが、フェイスのところでミューチャルレセプションが発生したので
何とか+1点を計上。
月は蠍座で本来はスコアが低いはずですが、トリプリシティ月(+3点)、フェイスのレセプション(+1点)で
マイナス分を相殺。
総括

ディグニティで増減があっても、タームやフェイス、トリプリシティで行き先がないと
ペレグリン扱いでさらに−5点減点されるケースもあるみたい。
だから天体によっては−10点が計上されるのが普通にあったりします。
この惑星スコアが優秀だからすごい、低いからNGとか
そういうことでは無いので、念のため。