ウラニアン占星術(ハンブルグ派占星術)では、
ミッドポイント(中間点)に重きをおいて
個人の転機や出来事を細かく検証する技法になります。
これが出会うべき人との出会いなのかもしれないし、引越しのことかもしれない。
人生の転機の一つである「引越し」について
ウラニアン占星術を使って検証していこうと思います。
もくじ
引越しに関するミッドポイント

プログレスやトランジットで言えば4ハウスあたり。
日常生活を示す月、あるいは責任や土台を示す土星あたりか?
ウラニアン占星術においては自分の戻る場所、住む場所といえばICに当たるので、
ICに絡むミッドポイントを見つけます。
ソーラーファイヤーではICがないのでMCで代用します。
主に以下のミッドポイントが代表的になるでしょうかね。
ASCーMC
→基本的行動、個人としての自分(ASC)と公私の立場としての自分(MC/IC)のバランスが変わること。
月ーMC
→日常の生活が変わりうること。
火星ーMC
→動き、行動を示す火星に対して行動基盤が変わりうること。
木星ーMC
→可能性の拡大、成長。良い環境へ住むこと。
天王星ーMC
→唐突な変化。唐突な引越し。
検証方法
1・ソーラーファイヤーでネイタルを開く
2・「Report」のMidpoint Listingで知りたいミッドポイントを記録しておく
3・ネイタルとトランジット、もしくはソーラーアークの二重円を出す
4・それにてトランジットやソーラーアーク天体がミッドポイントにアクセスしていたかなど確認
ウラニアン占星術なのでTNPが関与していたらさらに意味が深まるところ。
ケーススタディ
私が引越しした日で検証。こればかりは有名人の記録はわからないので…
検証の中で一番やりやすい項目ですかね。
ひとまず引越しに関連すると思われるものを列挙して記録。
ICと何らかの感受点関連は数が多いので一旦据え置き。
ICはMCとも置き換えられるので、MCへ。
ASCーMC 44.45
月ーMC 66.48
火星ーMC 58.16
木星ーMC 21.46
天王星ーMC 83.56
1・トランジットで見てみる
2014年11月30日ごろ
最初の引越し。
・火星ーMCにTアドメトゥス(58.17)が近い。
2016年7月31日ごろ
フリーランスになっての引越し。
・天王星ーMCにTキロン(84.45)が近い。
→痛みと学びに伴う移動。確かに痛みがあった。
・火星ーMCにT火星(59.02)が近い。
2018年6月30日
自身の暗闇を抜け出すための引越し。
・ASCーICにT木星(43.30)が近い。
→今までの引越しの中での、一番栄転と言える。
2024年6月30日
一応予定として2024年6月30日を考えていたが
ミッドポイントとコンジャンクションしたものはなし。
90度ダイヤルチャートなので、スクエアになるミッドポイントの度数の差として、22.50度になります。
ネイタルの火星ーMCに対してT土星79.25が1.5度以内でのスクエア
(火星ーMCとスクエアになるのはおよそ80.66度)。
何となく行動が土星の阻害を受けてる印象。
賃貸の更新の観点から行って、次に引っ越すとしたら2026年6月30日だが、
この日は目ぼしい感受点なし。やはり2026年も見送るのか。
あとは個人ネイタルで冥王星が逆行する影響で
2025年8月4日に冥王星が4ハウスに戻ってきて、
12月19日に再度4ハウスを抜け、そこから戻ってこない、というくらい。
だけどもこれは物理的というより心理的な基盤の方が大きいかも。
「戻ってこれる場所は本当にこれでいいのか?」と。
2・ソーラーアークで見てみる
ネイタルとソーラーアークを比較。
2018年6月30日のソーラーアーク
・月ーMC(66.48)とパートオブフォーチュン(66.33)が結構タイトな0度。
→日常の栄転的なものを感じる。
・ASCーMC(44.45)とS(ソーラーアーク)アポロン(45.37)が1度以内で0度。
→アポロンなので日の光のある世界。2018年の引っ越しは日当たりが良い場所に引っ越した。
2024年6月30日のソーラーアーク
該当ミッドポイントにコンジャンクションとかなし。
2026年6月30日のソーラーアーク
ASCーMC44.45度とS火星(68.07)のスクエア
動き・活動・勇気・分離・物理的エネルギーを示す火星とスクエアに。
自分の社会的活動・基盤、行動性においてストレスをかけられる感じ。
「物理的な移動」「立場や生活スタイルの大きな変化」。
木星ーMC(21.46)とセレス(22.36)、キロン(22.56)の0度。
火星ーMC(58.16)とエリス(56.38)の0度、だがちょっと遠い
動くにしたって痛みを伴う学びという感じ。社会的な発展を加味しながらの移動?
セレスは食や生活、住居。キロンは痛みと癒し。痛みと学びを経て生活環境が変わる、という暗示??
痛みを伴う移動というのを連想させます。
2024年は引っ越しする気満々で構えていましたが、
まるで外部から阻止されたかのように引っ越しはなりませんでした。
2026年はそれに比べれば引越しの余地を残すが、果たしてどうなるか。
検証結果の考察
火星ーMCが結構関与していて、行動、衝動的、肉体労働的なものが変化したものが伺えます。
天王星ーICで言えば基盤として独立、自由を促すもの。
2018年のトランジット木星は栄転でしたね。
トランジットであればある程度わかりやすい。
というか、使う惑星がTNPでなくてもよさそう。
トランジットで見ると目ぼしい感受点がなくても、
ソーラーアークで見ると2026年は結構転換点になりそう?
総括

と言った具合に引越しをテーマにウラニアン占星術を検証しました。
引越しで言えば月(日常生活)に天王星や土星のアスペクトが絡んだり
あるいは4ハウスにトランジットで土星や天王星がいるとか、
プログレス4ハウス月とか、チャートルーラーを見るとか
様々な説がありますね。
確実にこの時期こうなる、というものでないかもしれませんが。
過去に動いた実績と照らし合わせてどうなるか予測する技法として役に立つと思います。