1930年に発見された冥王星について再整理。また、どのような人が冥王星が強いか。

冥王星を意識するって普段はあまりないと考えます。

基本的には個人天体までの領域が一番意識しやすいもので、
冥王星が司るのは集合意識に対しての共通の価値観というもの。

今回は冥王星について改めて掘り下げたいと思います。

強力な権力や勢力を変える戦いが動いていた1930年の冥王星発見時

冥王星

冥王星については1930年に発見された惑星で、
その当時は世界恐慌、世界大戦、ファシズムのような支配体制であったり
強力な支配者における支配のあり方であったり、
国家の勢力図を大きく変え得るイベントが起きていた時代でした。

また戦争のために強力なエネルギー資源の開発が盛んに行われていたりもした時代で
核エネルギーとかはまさにその代表格でしょう。

そういう意味でも冥王星には強大なエネルギーや権力であるとか
あるいは戦争のように世界の勢力図を大きく変え得る象意があてがわれ
同じく戦争や争いごとをします火星のハイヤーオクターブとして位置付けられ、
多くの占星術者からはマレフィックと畏れられたのです。

この惑星が発見された影響で、蠍座はそれまでのルーラー火星から冥王星に移りました。

得体の知れない強大なエネルギーであったり、
一度関わったものごとは書き変わるまで手放さない執念みたいのがあるゆえに
蠍座に割り当てられたのかもしれません。

冥王星についていえば火星の上位天体、ハイヤーオクターブと言われています。
火星は小競り合いレベルから戦争に至るまでの広い範囲の争いに対し
冥王星は国家の勢力図すら大きく変えるような争いや出来事全般に纏わる感じ。

小競り合いレベルなら冥王星が出張る必要性はないので。

冥王星が示す「世代への共通認識」

冥王星

冥王星が示すのは世代に対してのある共通認識。
そのサインが示す事柄を大きく変えたいという価値観が、根底にあるのです。

例えばルーラーとしているサインである蠍座であれば再生にまつわるので、
それこそエネルギーの再生であるとか、吸収合併、風力発電や火力発電のように
エネルギーの効率的活用、延命や長寿の技術の発展、
新たな集合体の構築と言ったことに傾倒していた時代でした。

そうしたことが起きていた時代性からか、その時代に産まれた人は
根本的にそうした価値観に身を委ねやすいと言えます。

核エネルギーやスピリチュアルなどのスーパーエネルギーであったり、
新たな価値観を持つ集合意識の構築に長けた人も多い世代でしょう。

射手座冥王星であればアスリートの海外進出であるとか、
国内などにないジャンルの学問に重きを置いた時代でした。

そのためかこの世代の人は海外の価値観を取り入れるのに抵抗なく行ったり、
形而上学や哲学、神学などに傾倒する傾向が多いように見受けられます。

冥王星が一番強い蠍座冥王星というのは
強力なエネルギーの活用や再生資源をうまく使った時代でもありました。

リサイクルが流行ったのもこの時代。

バブル崩壊して不景気になって、企業の吸収合併も結構流行っていた時代でもありました。

世代間のギャップを示すのも冥王星であり、
僕からすると射手座冥王星世代における「海外に気軽に行く」という感覚が考えられない感じ。

どういう人が冥王星が強いか

冥王星

とはいえ冥王星って普段はあまり認識できないので、
その下位天体と位置付けられる火星を使うのが関の山なわけですが。

冥王星が強い人がどんな人かというのは一概に言い難いところがあります。
世代天体なので世代共通の認識として現れやすいので。

火星までの個人天体であれば自分の意志で動かせるが、
冥王星は国家レベルとかもっと規模が大きいレベル感です。

冥王星が示すのは強力無比なエネルギーであるので
権力とかカリスマ性といった形で現れやすい、と言えるでしょう。

集合意識を改革したりコントロールするエネルギーに長けているので
政治家とかカリスマ芸能人とかそういうキャラ付けがなされている人たちが強いのでないか。

冥王星が強い配置があるとなると

1・5度以内でカルミネート・アンチカルミネートしていたり、ライジング・セッティングプラネットで冥王星がある

こういう場合は外見、社会的立場において
冥王星的な力を集中させるエネルギーが強く現れるでしょう。

それがカリスマ性であるとか強力な存在感、影響力という形で発揮されます。

2・パーソナルプラネット(太陽、月、水星、金星、火星)とタイトなメジャーアスペクト

コミュニケーションのあり方や人生の方向性に冥王星の示す徹底性やカリスマ性、
世代間の価値観において覆すべきための活動を推進しようとします。
何かと主権を握っていたがる質が強く出てくるでしょう。

3・冥王星が1、8、10ハウスにあること

1、8ハウスに冥王星があると「生きるか死ぬか」のような
強烈な体験をしやすい、とされます。

8ハウスはルーラーハウスなので冥王星がより強くなります。
心身ともにタフさが生まれ、心理的影響力というのも強力。

4・チャートルーラー(ASC支配星)が冥王星とアスペクトを形成していること

2に近いものがあるかもしれませんが。
アスペクトを作るということは、基本的に運行が遅い星の方が強烈で
冥王星は多くの惑星よりも遅いので、強力さを余計に増しています。

5・冥王星が特殊アスペクト(グランドクロス、グランドトライン、Tスクエアなど)に関わっていること

世代の共通認識であったり、支配力というのが他の惑星や感受点を通じて強力になります。

こうした冥王星の絡み方が、

・ただもので無いような異質な存在感
・生きるか死ぬかを乗り越えたような不死鳥のような極端な体験をしてきたこと。
そうした体験を繰り返すうちに強くなる。

・タブーを度外視して真実を求めようとすること
・占いや形而上学的な分野、心理学、犯罪、性、死と生、お金のような
ともすればダーティーなことすら踏破していくダークヒーロー的なもの

・何かのジャンルを深堀する。研究員的資質が強い。
・人の心の深層すら読んでしまう洞察力
・過剰な支配欲求

と言うようなキャラ付けを為すでしょう。

総括

冥王星

といった具合に冥王星の性質と、強い人がどんなかまとめました。

人生の方向性を色付けるMCのようなアングルラインだったり
太陽や月みたいな個人を示す天体に乗っかっているとさらに強いだろうし
そうなると自分の意志ではどうにもならないのが伺えます。

世代が目指す思想のために自分の人生の方向性を大きく舵を切らせようとします。
冥王星が絡むと、変化するまで逃れられないのです。

冥王星の下位に位置付けられる火星を育むことが
結局は冥王星の試練を乗り切ったり、
冥王星を意識する、育むことの近道でないか。

そして冥王星の影響があるとしたら、流れのままに受け入れること。

そのことが淘汰すべきものは淘汰し、
浄化して新たな命として迎え入れるものは使うべき。

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