水サイン定位の4、8、12ハウスは結構抽象的なイメージがあるので
他のハウスより説明に難儀なイメージがあります。
ここでは8ハウスの太陽というのを元手にし
8ハウスについて少し深堀していきたいと思います。
もくじ
「他者に寄り添うこと」で輝きを見せる8ハウスの太陽

8ハウスというのは1対1の関係性がクローズアップされるハウスで
7ハウスで作った関係で深く関わった人との影響で
自らを深化させて変化させます。
そのわかりやすいのが結婚後の生活というところで、
夫婦のどちらかの姓になることで、旧姓に「死」が生まれます。
そう言ったところでの変化変容のハウス。
8ハウスの太陽は、深い関係性にて寄り添うことで輝きます。
結婚することでたくさん財産が得られると言われることもあるが
セラピストとかにも稀に見られる配置ともされています。
誰かのイズムを受け入れて自らを変容させていく。
水っぽく見られる人がいるというが、それはおそらく4、8、12のハウスに
天体が固まっているから。水っぽい場所で輝く性質があるから
結果として水っぽく見られるということでしょう。
そう言った場所で水を得た魚のように活躍するものだから
「水」っぽく見られる、というロジック。
8とか12に天体が固まっても実際は火とか風、地が固まっていることもあるわけで。
8ハウスの太陽は「死と生」「革新と継承」が人生において
大きく関わってくるテーマで、物質か精神か、いずれにせよ
受け継いだものが大きく関わってくるでしょう。
合同事業であったり、誰かと深く関わることが自らを輝かせる道。
命にまつわるハウスであることから性の事柄や死後の世界、魂の世界に興味を持つ人も。
両親のどちらかが有名人の2世であることも。
たとえ命に関わる仕事でなくとも、何かの「死」という過程を経ることで
自分に対して何かの権利が「移行」することは経験するかもしれません。
「変容」の8ハウス

2ハウスが自分の所有であることに対して、
8ハウスは他者のリソース、他者と共有するリソースのこと。
少し8ハウスについて掘り下げていきましょう。
8ハウスは「変容」のハウスとも言われています。
破壊と再生、魂の変化を象徴。深い結びつき、変化を経験することで
個人が成長、変容するハウス。
遺産の継承というのが分かりやすい事例でしょう。
特に「1対1の関係性」においてパートナーシップ、共同事業、相続、
または共有される財産や資源がテーマと言えるでしょう。
死にまつわるテーマや魂のつながり、物的または精神的な資産の引き継ぎ、
遺産や継承の可能性も示されるところで、
物質にせよ精神的なものにせよ何かが「移行」する経験があるだろうと書いた通り。
「死と再生」というプロセスが自己の内面から深く変えていくこともあって
心理的な領域であるとかスピリチュアリティな領域も絡んでくることも。
そのため8ハウスは神秘的な側面を持ち、スピリチュアルな探求や形而上学、
神秘主義にも関連するところでもあります。
仕事においては、「死」「再生」「変容」といったテーマに関わる
職業や、他者の深層心理や物質的な問題を扱う職業に従事する場合が多いでしょう。
具体的には、医療職、財務職、保険業界、リサーチや調査職、
スピリチュアルな職業、精神分析や心理療法など。
総じて8ハウスは「深く寄り添う他者」を大切にするハウスと言えるでしょう。
個人的にも何人か見てきたが、保険、命にまつわる相続とかそういう仕事が多い気もしました。
他にも葬儀業とか、占星術師とかかな。
命にまつわる仕事なので、スピリチュアリティと親和性は高いと言えます。
8ハウスの別の言い方をすると「自分じゃないものの影響を受け入れること」なので
イタコさんのような、自分の存在をカラにして何かを伝える、
と言うのも適性としてはあると言えるかもしれません。
自分じゃない存在をおろすとかそういうのは得意だと思う。
総括

8ハウスに多いとされる葬儀業にせよ保険業にせよセラピストにせよ
「1対1」で寄り添うことに変わりはないところであります。
また、10惑星が8ハウスになくとも
ドラゴンヘッドがここにいても
「自分でない何かを受け入れること」が必要性としてあるかと思います。
マンデン占星術だと不吉な感じで見られるハウスですが
8の数字の定義からすると様々な可能性をもたらす、と考えるのが健康な気がします。
8を横にすると末広がりになる。様々な可能性があるということですから。