太陽はメインだが分かりづらい天体で、
なかなか自分の太陽星座というのを好きになれたり
認識できたりしないもの。
自分の使命を認識しにくいのは、太陽が直射できないくらい眩しいから、
という側面もあるのでしょう。
今回は占星術における太陽についてのお話。
もくじ
太陽についての働きのおさらい

太陽は自分自身の活動において、
自分が無理しなくても活用できる能力、向かっていく方向性のことを指します。
水星や金星、火星、木星など複数天体がありますが
それらの惑星群をまとめて、惑星全体の方向性をまとめていくのが
太陽ということになります。
いわゆる惑星たちのチームリーダー的なのが太陽。
しかしそれゆえ水星逆行とか個人天体が逆行すると、
太陽としての方向性もなんだか逆行したような感じになります。
水星逆行などの現象は、太陽の全体を見る意志というのにバグを生じてしまう効果があるので
人によっては水星逆行のような事象が、あまりにも自分ごとのエネルギーとして
強く感じてしまうところがあるということでしょう。
太陽があって月で日常を過ごし、その他の天体で個性を彩る。
そこから身体的にどうとか、知性や趣味の方向性がどうとか、
というパーソナリティを描いていきます。
太陽というのはいわゆる「本来の自分」。
しかし太陽というのは直視できないくらい眩しいので
この太陽が「本来の自分」という認識に至らなかったりするのも事実。
故に通常生活をこなす月であったり、
客観的な自分、無意識の行動として現れるASCが
「本来の自分」という認識でいてしまうということです。
太陽のアスペクトがあると、人生の主体性が生まれる

太陽のアスペクトというのはどれだけ人生のゴールに沿っていけるか、
主体性を持って行動できるか、というエネルギーをもたらします。
アスペクトがないと旅行や恋愛、趣味など偏りなく経験してみたくなる感じ。
偏りこそないが人生において主体性を持てなくなってしまう懸念もあります。
そういったところになると太陽期(25〜35歳くらい)の
自分の人生の方向性の定義づけに頭を悩まされるかもしれません。
これが太陽と天王星や冥王星とのハードアスペクトとかだと
家庭事情も危ぶまれるので難しさを感じさせますが、
その反動でパワフルさというのも生まれるので
どんな形でやあれ自分があるべき未来へと歩める力強さもある、ともみれます。
太陽の力を本格的に使うべき時期である「第一次サターンリターン」

おそらく多くの人が25歳以降から、本格的に自分の人生というのは
どういうものか?このままでいいのか?
というところに直面する時期になるでしょう。
アラサーと言って人生の一つのターニングポイントがやってくるのです。
29歳くらいにサターンリターンがある、と言われています。
土星は自分の人生において安心安全のルールであるとか、
社会で立ち回るためのルールづくり、枠組みを形成します。
サターンは男性原理であることから、主に父親、あるいは年長者でしょうか。
生まれてから多くの人は親の影響で、自分の土星における枠組み、
社会で生き抜くためのルールづくりが行われましたが
今度は親でなく、自分で自分の土星のルール作りを書き換える必要がある、
それが例えば転職とか結婚といった、ライフスタイルが大きく変わり
土星の示すルールが大きく変わる機会に直面するのです。
これまで親が作ってくれたルールがあったが、そうした人生の転機に直面して
幼少期から積み上げてきたルールが通用しなくなってきます。
自分独自で安心安全の居場所づくりやルールを
再構築していく必要があるのがこの時期です。
30代以降は親の庇護の元でなく、親に頼らず
自分の力だけで生きていくというところにフォーカスされます。
そのために親が作ったルール、自分らしくないものがリメイクされるのです。
土星が示すのは常識で、これまで常識と思っていたものが全く違くなる、
そのルールの書き換えが転職や結婚などで、今までのライフスタイルとは
全く違う感じだからそれが行われる、
そうした土星のルール変更のことが「辛い」というのでしょう。
土星の示す安全世界の変更に抵抗もあるでしょうが、
キャリアを変えるチャンスでもあります。
こうした第一次サターンリターン時は自分の太陽、
生きる方向性に向けて活動していくことになるのです。
乙女座太陽であれば自分の学んできたことや経験を活かし、
自分を買ってくれた社会や組織に貢献して役立て、その奉仕や貢献を喜びとすること。
射手座太陽であれば専門的学問を学んで
太陽の示す自分の魂の方向性と現状のギャップに気づきもがき戦おうとします。
太陽を誰かに丸投げしてしまうと後々苦労するので、
このアラサー期にしっかりと太陽と向き合うことが大事です。
このサターンリターンを通して「自分の太陽を使うことの意味合い」を体得していきます。
総括

太陽、月、水星、金星、火星。
これら個人天体はとても認識しやすいもの。
個人のパーソナリティを紐解くには太陽星座だけでは足りないのですが
基本的な人生の主目的を示すのが太陽になります。
主要なものは太陽、月の2つ。
自分自身におけるA面、B面というものを示す太陽と月。
自分が光になって輝いていく、誰かを照らしていく、
そうしたスピリット、本来の自分の意志を示すのが太陽です。