マインドが大事と言われて久しい現代であるが
それはこの魚座海王星の効力が強いから、と考えます。
外国から持ち込まれたコーチング理論とかもそうだが、
マインドフルネスであったり、そういうのが大事とされる、
ココロの時代と言われるほどの近代。
それまでコーチングのような理論であるとかマインドであるとか
「あり方」についてはそこまで深くとやかく言われなかったもの。
しかしある時からマインドが大事、「やり方」よりも「あり方」、
というふうに言われるようになり、考え方が変わってきました。
それはこの魚座海王星という見えない領域、マインドを司る領域にアクセスして、
よりエンパワーされるようになったからでないかと。
そして魚座海王星時代に求められるのは「見えない世界」のものの開示。
これまで不透明な世界のものを開示すること。
かのナイチンゲールが、進歩の見られない医療の世界に
一石を投じ、医療の改革を成したように。
もくじ
「見えない世界」の不透明さ

世の中のさまざまなことが、
何もかも不透明で進もうとしているようにも見えます。
政界においてはそういう気配がなさそうとも言える。
「見えない世界」で何かを進めていると、側から見ると疑心暗鬼に囚われます。
海王星は「見えない敵」も指すこともあり、全く想像のつかない世界。
海王星というのはつかみどころがなくて、時に災いともなり得る星です。
占星術においてはマレフィック(凶星)の扱いのようで、
天王星、冥王星と並んで準マレフィックなどと言われたりもします。
医療や福祉、癒しを意味することもあれば、
病気や欺瞞、麻薬といった意味もあります。
どの星もそうだけど、とりわけわかりにくいのがこの海王星です。
複数の意味を持つ星でもあり、実態が見えにくいというところも。
実態が見えにくいからこそ、複数の意味を持つのでしょう。
魚座海王星の時代になると、医療やスピリチュアルに理解が得られやすい、
進化成長していくのと同時に流行病をもたらす時代でもあります。
古くはコレラ、現代で言えばコロナ禍。
病気も「見えない敵」であり、思わぬ形で「見えない敵」が牙を剥いてきます。
実態の見えないものが、人に恐れを抱かせます。
欺瞞と言う意味もあるように、詐欺も海王星に当たる事項でないでしょうか。
詐欺の話で言えば、それこそ古の時代から展開されてきた手法でありますが
夢を追う若者や、認知能力が衰えてくる年配の方をターゲットにした
手口がだんだん悪質になってくる。
病気も時代が変わると免疫ついていない病が出てきますし、
詐欺も悪質かつ巧妙に進化していきます。
しかし海王星は「見えない敵」を産むのと同時に、奉仕や救済の星でもあることから
救世主を産み出す働きがあるのも事実です。
病に対しては、薬を使わない食事療法であったり。
詐欺に対しては、専門的な知識を身につけた個人が増えたり。
海王星は「見えない敵」を用意しながら、
それに対しての打開策である「救世主」も同時に生み出しているのでないでしょうか。
2012年から2025年までの魚座海王星時代に起きていること

海王星が示すのは見えないものであり、思想や理想、
あるいは精神的な領域も示すところでしょう。
例えばコーチングなんかが良い例で、
アメリカから持ち込まれた目標達成技術が
日本に持ち込まれ、それが普及していきました。
2000年代にはすでに普及したとされており
だんだんと一般企業にもコーチングが浸透してきました。
コーチングというのは自分の人生のゴールをクライアントさんから引き出して、
そこに向けてどうすれば良いのか、引き出させる技術のことを言います。
コーチングによって「本来の人生」を追い求める人が増えたことから、
コーチングの技術が本物であると認知され、
やがて「コーチ」と呼ばれる人が増えてきました。
私自身も一時期コーチングを1年間だけ学んでいましたが
その当時にはすでに「コーチ」と呼ばれる人があまりにも多くいました。
それだけ多くの人に普及した「あり方」を大事にする生き方。
「見えない世界」からのアプローチで境界線を溶かしていく時代

シャンバラアンカーが降りたのもこの時代で
それが2021年9月21日のこと。
おそらくだが「見えない世界」へと
魚座海王星という居心地の良い領域でアクセスしやすい、
そうした状態になったのも一つの要因でないかと考えます。
マインドセットであるとか、あるいは見えない世界からの干渉、
それが加速度的に強まるのが
魚座海王星時代の特徴と言えるのでないでしょうか。
また魚座海王星というのは
海王星が最後の星座を回遊している最中とも言えます。
つまり牡羊座から始まった黄道十二宮のサイクルが
終焉を迎えている最中でもある、ということですね。
この時代に何を見出すか、というのは人によるでしょう。
本当にマインドセットを立て直しながら人生加速する人もいるし
あるいは占いやスピリチュアルで神秘的領域の学びを深める人もいるし
医療の技術を深める人もいるかもしれません。
海王星は「見えないもの」の境界線を崩して、
感覚として落とし込める領域にしてしまうパワーがある、とされます。
これまで理論であったり、気合と根性でやっていたもの、
あるいは具体的な手法があったものが
自らの理想であるとか、心地よいものを追いかけて良い、という時代になった
これまで築き上げてきた「やり方」に加えて
理想とする「あり方」を統合したのが、この黄道十二宮を最後まで回った
海王星のやり遂げたことの結論ではないでしょうか?
総括

いつの時代も人々の生活に牙を向くものはいます。
私たちの歴史の中で、牙を向くものに対しては
武器を手に取り、立ち向かって退治してきました。
どこへ行っても「敵」と言うものは存在します。
魚座海王星から何を学ぶのだろうか?
未知の病気に対して進化した医療で対抗するごとく
進化を重ねて牙を剥いてくる敵に対して、対策を講じる必要もあるでしょう。
魚座海王星は2025年3月30日に終わりを告げ
牡羊座にサインチェンジし、新たなるマインドセットのスタートが切られる、
というわけでもあろう。
一番大事なのは魚座という黄道十二宮の最後のサインに辿り着いて、
それが終わってまた最初のサインに戻ろうとしている、ということ。
長年かけて海王星の一つのサイクルが終わりを告げようとしている、
そしてまた新たなサイクルで別のものを生み出そうとしている、
という事実が何より大事と、ということでないでしょうか。