キロン考察。真の目的は、心の傷を乗り越えることで得られる学びを世界に還元すること。

占星術においてキロンは対人セッションとかでは
触れるケースが少ないかもしれません。

大体太陽と月、そしてそれら含めた10惑星を見て終わる。
こちらとしても「いい話」「必要な話」をしたいので
キロンとかセレスなど小惑星について触れることはあんまりないし
冥王星までの惑星ですら結構冗長なのにより冗長さが増してしまう。

しかし細かいところまで突き詰めると、自分のパーソナリティの領域が窺えます。
よほど詳しい人でなければあまり話すこともないだろうというのがキロン。

なぜいまだにトラウマのようなことを抱えるのか。
キロンのことを調べてわかった気がします。

キロンの示す「癒し」とは

海王星

キロンが示すのは「高度の医療」「心の傷」「科学的占星術」
そんな意味合いがあります。

「心の傷」なのでこのキロンに至っては
トラウマになってしまうところですね。

その心の傷を癒すことによって、どういった癒しができるか、
というのを指しているのもキロン。

乗り越えたことでフィードバックできるものがある、
というのがキロンの教えでしょう。

元々キロンは1977年に発見された小惑星で
土星と天王星の間にある星、とされています。

元々土星というのがいろんな意味を持っていた天体で
後年発見された天体に、土星の役割が
土星以降の天体、そしてこのキロンに
少しずつスライドしていったそうです。

土星の持っていたスピリチュアル的側面が海王星、来世的な意味合いが冥王星、
占星術学的部分がこのキロンになります。

天王星は土星のどの部分と触れられてないので割愛します。
おそらく突発的な変化、革命的な部分とかそういう部分でしょうかね。

土星と天王星、どちらも地震を示す惑星なので。
キロンはトラウマであったり、学問的な側面も示しています。

心の傷を癒したことが学びになる、ということ。

9ハウスキロンの考察

宇宙

キロン考察の事例として一つ挙げると、私の場合は双子座の9ハウスキロン。
双子座なので「話すこと」そのものがトラウマになっていると言えますし
9ハウスなので遠出すること、外国について縁があるものの
とっつきにくさを感じるということが伺えます。

双子座というのは二面性のある性格が特徴の星座です。
一つのものが二つの人格を持つ、そんな性格。
一方は陽気であるが、一方は陰鬱な感じの性格、そう言った躁鬱感がある性格。

二面性のあるものに対して傷があるということ。
何かを始める、何かを選ぶ、そうしたことにおいて躊躇があること。
選択を誤った結果のことを気にしてしまう、ということ。

自分が二者択一でどちらかを選ばねばならない時、とても苦しい想いをする。
選択した結果、もし間違ってしまったらどうしよう?

選択し、決断するということから逃避し、先延ばしにしやすい傾向もあります。
だからか、「あの時ああすればよかった」って後悔ばかりしているのは。

「後悔先に立たず」というように一度してしまったことが覆ることはない
それは誰がみても明らかなのですが…。

ソーラーファイヤーの解釈では
「自分の信念の否定が心の傷で、そのことで自身の哲学変更を迫られるが
傷の解消後は高遠な知識を教えるようになる可能性がある」というものでした。

9ハウスキロンがなんで?と思ったけど
よく思い返してみると外国の人と話す時に
妙にテンパったり、外国語を話しているというだけで
やたらと距離を置くとか、そんな記憶がありました。

対処できる能力がないと言われればそれまでだが。
学生時代に父親の出張の関係でフィリピンに行くという話があった時も
私は猛烈に拒否反応をして断った記憶があります。

若年期は9ハウスの示すもの、
特に外人とか外国のものと距離を置いていた記憶がある。

父が買ってきた外国土産もとっつきにくかった苦い記憶が。
今でも英語を話すことに抵抗があるし、どうも苦手な部分がある。

今思えばフィリピン暮らしをやっていた方が経験値は高かったろう…。
それからも何度か海外に行くことがあったが、海外ではいつも驚きの連続で
単独で海外旅行行く用事がなくてよかったなと本当に思います。

すこしキロンのアスペクトの意味を調べてみました。

キロンとアスペクト取ってるのは。

太陽ーキロン180度
→人生の悲哀表現の努力が著しい。父親との心の傷も示唆される。

金星ーキロン180度
→理知的な部分のために愛情の成長が伸び悩む。

木星ーキロン120度
→高度な技術、知識に関しての素養がある。

セレスーキロン90度
→情緒不安定で他者の援助を断りやすい。

キロンというのは「高度な医療」を司るということで
学びに対しても理知的な部分がある、という人格を創出する感じですかね。
心の傷になっているところを理知的表現で見せないようにしたり
心の傷をオーバーに表現したり、という部分があるのかもしれません。
金星とのハードなので「愛し愛されると痛む」ような感覚はここからだったか。
先天的な愛情障害もここからきていたといえよう。

思えば多くの局面で、誰かから選択肢をもらって
その選択が重いものである場面がいくつもありました。

起業塾での多額の投資を引き換えに、
起業塾に入って起業の専門家の知識を得られる提案。

「友達」のビジネスや宗教の誘いに乗って、その軍門に降ること。
選択をすることがたくさんの金銭が引き換えだったり、選択の一つ一つが重かったですね。

どちらか一つを選ばなければならないのが非常につらかった。
だから決断をわざわざ先延ばしにしたり、逃げるようなことをした。
そういえば最近のあるセッションで、私は水のエネルギーが強いから
定期的に癒しセッションを受ける必要性は薄い、
というふうに言われたのを思い出します。

しかし同時に水なので、すぐに人の方法に溺れたり同化したりしやすい、
そうしたネックも同時に抱えている。

異質な文化に対する適合性もあれば、同時に詐欺的なものに騙されるリスクもある、
誘われるがまま一辺倒ということもあり得る、ということ。

それだけに、選択するのに対して避ける傾向がありました。
天体配列によるもので、今も変わらないでしょう。

この選択するという行為を通して、何を失って、何を得るのか。
選択することはとても難しい、痛々しさを感じていました。

総括

キロン

一つの星でも様々な解釈があり、小惑星においても多くの解釈があります。
土星もトラウマになっている箇所を示す天体ですが
キロンはまた別のベクトルでトラウマになっているところを展開していますね。

キロンで追って見るに、選択することに対してトラウマがあるのがわかった。

生来から悩まされるトラウマとはうまく付き合っていくしかない。
ケンタウロスが受けた毒矢のように一生治らない傷かもしれない。

それでもうまくやっていって、それを糧にする
ということが、キロンから得る学びです。

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