天王星は分離、独立の星。
それが太陽とコンジャンクションということは
組織体とかに対して一歩も二歩も引いた感性でいるということ。
そして常に反抗的であり、心底から組織体のことをよく思っていない。
天王星が目指すのは既存の枠組み(土星)から抜け出して新機軸を開くこと。
テクノロジーにも明るいであろう。
それが太陽の性質にもべったりくっついている。
思いもよらない天才的な才能を発揮させ、自由を好む
太陽ー天王星コンジャンクション(0度)。
何においても逆らいたがる。もうこれは天性のものなんだろう。
学校にいれば学校が嫌だと言うし、会社にいれば会社が嫌だという。
あれが嫌だこれが嫌だというのは口癖と言ってもいいだろう。
「文句を言わなきゃ、もはやそれは俺じゃない」と言わんばかりに。
私がこのアスペクトですが
同様にこのアスペクトを持っていた方がいらしたので
事例解説踏まえてやってきたいと思います。
もくじ
太陽ー天王星コンジャンクション(0度)の解釈

ひとえに水瓶座の性質をそのまま太陽にくっつけたようなイメージです。
太陽ー天王星0度の解釈例。
反逆者でもありリーダーでもある天才力の持ち主。独立心がとても強く革新的で独創的。
時に傲慢で、わがままで、時には破壊的であると見られるでしょう。
驚きに満ちた人生を好み政治や科学、テクノロジーに興味を示すでしょう。
何かと革新的思想に傾倒しやすく常に反抗的であるが、独自の才能によって社会で台頭してくるでしょう。
運の消長が激しく人生は劇的そのもの。突発的な事件に対しての対応力も光ります。
女性は法律外の結婚に心を惹かれやすく、不義の異性関係を生じる可能性があります。
何かと経歴が変則的で、ある分野の牽引者ともなれば独立した生活を好んだり。
他者との距離の取り方が結構極端なところで、ホームレスになる人もいるようです。
工夫する才能に優れ、何かと意表をつくアイデアも多いでしょう。
天王星は普遍的な世界で生きようとする姿勢に風穴を開ける能力があり
太陽は天王星エネルギーに則って、特定の立場に安閑としない、枠から外れた自由度高い世界を求めます。
他者や周囲との迎合がまるでダメで、男女ともに結婚しない、結婚しても離婚する、
というケースもままあるようです。
天王星というとトランスサタニアンという扱いの難しい惑星なので
何かと「生きづらい」と感じるケースもあるかもしれません。
土星の範囲外の世界のやり方を適用しようとするので
どうしても周囲に溶け込もうという気がないわけですね。
時に法外なこともしでかすこともあるでしょう。
先天的にSNSなどテクノロジーの扱いに明るい面もあると思います。
独特のセンスからくる天性の才能がありますが
何かと乱気流の中にいるような人生です。
組織体からは扱いの難しい人物像であるのがわかるでしょう。
私自身がそうだからわかるのですが
組織体のような枠組み重視の場所に没入してしまうようだと
アイデンティティが死んでしまうタイプです。
キャリアがコロコロ変わる人にも多いようです。
どうすれば生きやすくなるか?で言えば。
私自身の経験からですが、「独立」することをお勧めしたいです。
窮屈な世界は無理です。私が見てきた人もそんな感じでした。
唯我独尊な父親

占星術において太陽というのは父親を表し、
月というのは母親というのを表しています。
つまり父母との関係のおおよそのことは太陽、月のアスペクトで伺えるということ。
太陽ー天王星0度ということを考えると、
父親が反抗的で自由、かつ天才的な力量を持っている、ということにもなりますね。
太陽、月のアスペクトというのは「父母を見て育った」ことを示します。
自分の父を思い返すと、何かと型破りな発想を持ち、
世相を見るにつれ何かと反抗的で、
会社に対して反抗しながら出世してきた、と自負しており
唯我独尊的な感じでした。
私自身が太陽ー天王星0度アスペクトを持っていますが、
それというのもそうした父親を見て育った、
ということの裏付けにも至るでしょう。
血は争えない、というのがホロスコープから見れるということです。
自分の幼少のころの動画を見るにつれ、何かと父親の真似をしていた。
子供にとって一番手本になるのは親である、
というのが明白な構図でした。
私自身、自分が両親の模倣をしていたことを明確に意識していませんでした。
分離・独立の星である天王星

天王星は分離・独立の性質を持つといわれる惑星。
土星が構築した秩序にない独自のジャンルを切り開き
先鋭的な思想、改革をもたらします。
それが故に土星のルールにそぐわないことの生きづらさを感じることもあるでしょう。
土星のルールから外れた危険人物、はみ出し者として扱われます。
宇宙から見れば、土星か天王星かでいえば
天王星のほうがごく自然のことをやっている認識なのですがね。
私自身も学校や会社といった場所での土星のルールに生きづらさを感じ、
はみ出し者として生きてきました。
ルールが気持ち悪いし、そこから分離、独立したいというのは常に思っていました。
土星のしがらみから抜けて、自分の世界を構築したい。
おそらくこのアスペクトを持つ人の悲願は
枠組みのしがらみから「自由」になることだと思っています。
天王星そのものが枠組みのない風の惑星なので。
私が見た方でも太陽ー天王星0度の方はいましたが
やはり同じように学校では生きづらさを感じているようでした。
「学校・会社が嫌なのはわかるが、やりたいことが見つかんない」
そういう方も少なくないですが、
しかしどこかで枠組みから離れ、独立を目指していくのでしょう。
自由な生き方の追求に拍車がかかるアスペクト

太陽は父性原理を表すので自分の「父親」
それに独立・分離を目指す天王星が付随するこのアスペクト。
天王星というのは特定の理(ことわり)にとらわれず、自由に己を表現したい星です。
幼少期からその人に見えた父親像というのは
何に対しても枠組みに囚われるのを嫌がり、独立精神が旺盛、
才能は天才的であり体制には反抗的。
そういった父親像を幼少期から見てきたのでないでしょうか。
私もそんな父親を見ながら育ってきましたし、
私が見た方でこのコンジャンクションを持つ方も
そういった父親のヴィジョンを見て育ってきました。
幼少期の生育過程というのは人間においてとても重要なもの。
幼少期の子供にとって一番絶対な人間は誰かと言えば
身近にいる父親か母親のどちらかしかいないわけですから。
そのどちらかを見て真似ぶ、毎日のその繰り返しで
現在のアイデンティティが形成されたと言っても良いでしょう。
幼少期の何に対しての反骨的な父親を見て育った子供は
大人になっても同じように何かと枠に囚われることを嫌い
自由な視点で創造し、物事に取り組んでいきます。
父親がいなかったら母親か、父親ほどの存在の目上の誰かでしょう。
父親が好きだろうが嫌いだろうが、
知らず知らずのうちに「血は争えない」感じの育ち方をするのです。
太陽なので理由はわからないが本質的に独立的で、型にとらわれない人生を好むのです。
思えば私も「会社員」という型で生きていくのが嫌いで
フリーランスになったのはこの影響かもしれません。
会社員だと「会社」という型があって、その枠組みの中で生きていくわけなので。
会社や学校のような存在は、自由主義者にとっては窮屈この上ありません。
太陽が天王星が射手座や水瓶座であると、より拍車がかかるでしょう。
私が見た方も太陽、天王星共に水瓶座の方でした。
だから見た目以上に「自由」「自分のやり方」というものにこだわりがあるはずです。
総括

太陽ー天王星0度の解釈として
傍観者ではなく、自らの力量で世界を切り開くリーダーになる、というものがあります。
ルールに縛られて心を殺して良しとするのでなく
枠組みにとらわれず、自らの才能で自らの世界を構築すること、
センセーショナルな世界のリーダーとなることが求められているのでしょう。
そして火優位では独立意識が高く、水優位では共同性が強いですが
水が強いからと言って独立に向かないとかないし、
火が強いと言って社会生活出来ないと限らない。
そうしたエレメントの性質を度外視してこの太陽ー天王星0度は
人生そのものがエキセントリックなものになります。
エキセントリックな人生でないと満足に至らない。
扱いの難しいトランスサタニアンとうまく付き合っていくには
天王星がどういう惑星なのか理解するのと
「ああ、そういうもんなのね」と自ら腑に落としてしまうことが
人生をうまく生きていくコツです。