フィンランドの白い死神ことシモ・ヘイヘについて。
アストロマップの考察をするために出してみました。
白い死神シモ・ヘイヘ

シモ・ヘイヘ
1905年12月17日生まれ
フィンランド国ラウトヤルヴィ出身
月相19/28
1、7ハウスがものすごく広く取られており特徴的。
カルミネートは金星で、祖国の平和のために闘ったということか。
特徴的なのはコンジャンクションしている太陽ー水星に
冥王星がオポジションであること。
冥王星が戦争をも意味する惑星なれば、そのハードアスペクトから
生命の危険と隣り合わせでもあるだろうし
否が応でも関わらざるを得なかったということにもなる。
ハードな生き方を厭わない人で
そのことが極限でも生き延びる強靭な精神力、鋭利な知識構成力、
神がかりな戦闘能力を構築したのでないでしょうか。
月ー土星もオポジション。
多大な葛藤と向き合うことになり、そのことが
土星の示す厳格さをもたらしたといえる。
戦場という気の張り詰めた場所においては
それこそストレスとの戦いなのは想像に難くない。
木星ーICのコンジャンクションも特徴的。
晩年の穏やかさを象徴しているかのよう。
スポーツ選手などにおいては、アスペクトがハードな方が望ましいとされています。
常人が葛藤するレベルの星回を先天的に持っていないと
修練が疎かになり、とても生き残ることが叶わないから。
結果が全てという世界の人にとっては、生き延びることが大事だから。
兵役当時のシモに関しても射撃に関しては
相当の修練を重ねた逸話があります。
ハードな星回りと言わざるを得ないのですが
そのことがフィンランドの偉人を生み出したのでしょう。
1ハウスベスタは献身的な働きぶり、自己犠牲。
太陽とコンジャンクションしており、そのことがストイックな性格を形作ったのでないか。
1ハウス天王星は個性からして独特のものを持つ。
これもオポジションで、海王星と。個性と想像力の葛藤による不安定。
1ハウスキロンは医療に縁があり心の傷にもなる行動をする。
1ハウス火星は先天的に積極性がある。
ジュノーとオポジションで、権利を得ようとする者との戦いは免れない。
この辺りからも戦人としての性質が見える。
1ハウスパラスは独創的な才能を持つ。
火星とコンジャンクション、ジュノーとオポジション。
戦い方においてその独特の知性を使ったというところか。
1ハウス土星は試練がありながらも先天的に厳格、忍耐をいとわない。
1ハウスセレスは自らの行いに伴う成長。
4ハウス木星は家族、家庭における裕福さ。
木星ー火星ージュノーでT字スクエアになっている。
家庭を持たなかったのもこの辺りに見えそう。
6ハウス冥王星は危険を伴う仕事でも、強烈なまでに働き、やり遂げる強さがある。
健康を表す部屋でもあって、その仕事での負傷も考えられる。
シモの場合は戦場という職場において、のめりこんでいた。
7ハウス海王星は密約も疑われる不透明な共同関係や、結婚相手が不透明な素性なことが見える。
晩年の隠遁生活が長いためか、人間関係については明らかにされていない。
7ハウスジュノーは共同相手との権利主張のしあい。月とコンジャンクション。
7ハウス月は対人関係が色濃い性格を持つことを示す。
元来は結婚と縁がある感じであるが
ハードアスペクトがあるためか敵を持つことが多かったと思われる。
11ハウス金星は友人との間での利益、愛情。
ハードアスペクトはあるも、人に恵まれた人というのも見える。
12ハウス水星は情報戦においての中傷などが起こりうること。
また人目につかない静かな環境での情報発信や文才も伺える。
太陽とのコンジャンクション。
兵役時のシモに関して言えば、敵対する兵から
「白い死神」「人類最強の戦士」など様々な異名で呼ばれていた。
12ハウス太陽は世俗から切り離された仕事や生活をよしとする。
通常、この生まれの人は世俗的な成功などに興味がなく
神秘的な思想に興味を持つとされる。
ただ、そのためには人生の若年期に苦労があるし
成功するためには自己犠牲、奉仕をするための弛まぬ訓練が鍵になってくる。
1ハウスのハウスオーバーロードが特徴的。
先天的に戦いの場に駆り出される人生と言える。
マップの解釈

特筆すべきところは木星ーICのコンジャンクション地点だろうか?
本来は幸運と安らぎを得られる、
家を建てるのに理想的な場所という意味合いなのですが。
ここがシモにとっての地の利を活かせる防衛線であり
そしてラッキーゾーンだった可能性もある。
同時に天王星ーASC、海王星ーDSCのラインも走っているが
そこでは敵と遭遇したりする可能性もある。
天王星には「予期せぬトラブル」
海王星には「隠れた敵」の意味合いもあるので
この二つのラインが交差している地点が危うく、
この辺りの区域で負傷した可能性もある。
予期せぬ出来事との遭遇(天王星ーASC)
良くも悪くも、トリップに満ちた人間関係(海王星ーDSC)
勤勉な仕事ぶりを示すベスターASCにおいても
交戦した地帯と取れるのでないか。
余生を過ごしたのは太陽ーASCラインだろうか?
戦歴よりも余生が気になる人物。
総括

戦時において生き延びたこと、晩年の隠遁生活の穏やかさといい
「木星」が大きく味方しているようにも見えます。
木星といえばシモの太陽・射手座のルーラー。
晩年はひっそりしたいという願望が太陽12ハウスからも滲み出ている。
戦争という職場(6ハウス冥王星)に対して隠遁したいという
本心と職場の仕事内容の対立の構図。
戦争がなかったら、いったいどんな人だったか?
いや戦争がある時代だからこういう星の元生まれたんだろう。