占星術においては12サイン360度にそれぞれメッセージが割り当てられており
それが「サビアンシンボル」と呼ばれています。
今回はサビアンシンボルでパートナーシップを検証しようと思います。
ジョン・ヨーコ夫妻を見ます。
もくじ
サビアンシンボルについて
そもそもサビアンシンボルというのは、黄道十二宮のサインにおける
それぞれの度数に、何かしら象徴的なキーワードが割り当てられていることを指します。
「インディアンの女」など。
それぞれのキーワードを読み解いていくことで
どういうやり方でその惑星を使うか、などを見ていきます。
サビアンシンボルの由来というのは、20世紀の占星術者であった
マーク・エドモンド・ジョーンズ博士が、エルシー・ウィーラーという霊能力者のサポートを得て、
エルシーが12サインにおいて必要なメッセージをチャネリングで降ろしていましたが
そこでエルシーが降ろしたメッセージが元になって作られた、と言われています。
エルシーは元々ジョーンズ博士に占星術を教わっていた人物で
霊的才能に優れている人物と言われていました。
エルシーはチャネリングで「サビアン同胞団」という存在と交信していたそうで
そのサビアン同胞団からメッセージをいただいたというお話ですね。
だからサビアンシンボルというのは、どこかの誰かが適当に書いて考えて書いた
詩的なメッセージというわけでない、ということなんですね。
エルシーの下したメッセージを元にジョーンズ博士が解釈を進めていったのが
サビアンシンボルだということです。
360度全部メッセージを聞いて、そのメッセージを360度全部繋げると一つのストーリーになった、と言われています。
この辺りがサビアンシンボルの由来となります。
ケーススタディ
ジョン・ヨーコ夫妻のサビアンシンボルを読んでみます。
ジョン
太陽 ♎️16.16 引退した船長
月 ♒️3.32 インドのヒーラー
水星 ♏️8.33 歯科の仕事
金星 ♍️3.12 白人の子供達と遊ぶ黒人の子供
火星 ♎️2.39 新しい日の夜明け、全てが変わった
木星 ♉️13.41 模索している貝殻と遊んでいる子供たち
土星 ♉️13.12 模索している貝殻と遊んでいる子供たち
天王星 ♉️25.33 恋人にセレナーデを歌うスペイン人
海王星 ♍️26.01 お茶会をしている高貴な貴婦人
冥王星 ♌️4.11 絶壁の端にある岩の塊
ドラゴンヘッド ♎️10.34 眼鏡越しに覗き込んでいる教授
ドラゴンテイル ♈️10.34 国の統治者
ASC ♈️19.54 冬に鳥に餌をやる少女
IC ♋️7.07 服を着てパレードするウサギたち
DSC ♎️19.54 ユダヤ人のラビ
MC ♑️7.07 幸せそうに歌う家の中の鳥
ヨーコ
太陽 ♒️29.22 アルダスの咲いている野原
月 ♐️11.07 鷹
水星 ♓️7.53 ラッパを吹く少女
金星 ♒️13.47 トンネルに入る列車
火星 ♍️15.07 オランウータン
木星 ♍️20.41 少女のバスケットボールチーム
土星 ♒️9.44 一時的だと証明される人気
天王星 ♈️20.32 リングに上がる拳闘士
海王星 ♍️9.04 影の向こうを覗く2つの顔
冥王星 ♋️21.37 ヨットを待つ女
ドラゴンヘッド ♓️8.20 騎手
ドラゴンテイル ♍️8.20 未来派の絵を描く男
ASC ♎️8.30 アートギャラリーに掛けられた３人の巨匠
IC ♑️9.24 手から餌をもらうアホウドリ
DSC ♈️8.30 水晶をじっと見つめる
MC ♋️9.24 カットされていないダイアモンド
サビアンシンボルにはそれぞれ象徴的なワードが並んでいて
（例えば「水」系統のワードなら潜在意識の世界など）、
パートナーにおいて共通するものが多いのが、パートナーシップには少なくないとされています。
男：ヨーコ（乙女座ドラゴンテイル9度）
→「男」が示すのは男性性。つまり積極性、能動的であること。
なんとなく「ヨーコ」の方が主導的なのが伺える感じ。
女：ジョン（乙女座海王星27度、牡羊座ASC20度）、ヨーコ（魚座水星8度、乙女座木星21度、蟹座冥王星22度）
→「女」が示すのは女性性。つまり受容の心。癒し。
→ジョン、ヨーコどちらも「女性性」を持っていることが伺える解釈。
子供：ジョン（乙女座金星4度、牡牛座木星14度、牡牛座土星14度）
→「子供」はピュアさ加減を示します。
思い切った活動に打って出たジョン・レノンというのは
誰よりも「ピュア」な人物だったのかもしれません。
「子供」が多いジョンは、たくさんの「子供」がいることを暗に示しているよう。
鳥：ジョン（牡羊座ASC20度、山羊座MC8度）、ヨーコ（射手座月11度「鷹」、山羊座IC10度「アホウドリ」）
→「鳥」とは天地をつなぐような存在。地から離れて「自由」を象徴しているようでもあります。
地上の柵から離れて自由な発信をしているようなイメージを伺います。
鳥が共通するところで「自由」を求めている？二人とも。
外国：ジョン（水瓶座月4度「インド」、天秤座DSC20度「ユダヤ」）
→なんとなくジョンが「外国」と関わることが伺えるシンボル？
音楽：ジョン（牡牛座天王星26度「セレナーデ」、山羊座MC8度「歌」）、ヨーコ（魚座水星8度「ラッパ」）
→まさに社会的立ち位置で「歌」を歌うことを仕事にしているジョン。
鳥以外の動物：ジョン（蟹座IC8度「ウサギ」）、ヨーコ（乙女座火星16度「オランウータン」、魚座ドラゴンヘッド9度「騎手が乗る馬」）
→どちらも理性でこの世界を生きていない感じがする？
ケーススタディをさらに整理
ジョン・ヨーコペアをさらに深堀していきましょう。
1・象徴するものの重なりから、関係性のテーマが伺えること。
この二人のペアは「鳥」というワードがよく共通していますが
・牡羊座ASC「冬に鳥に餌をやる少女」（ジョン）
・山羊座MC「幸せそうに歌う家の中の鳥」（ジョン）
・射手座月「鷹」（ヨーコ）
・山羊座IC「手から餌をもらうアホウドリ」（ヨーコ）
鳥が示すのは魂の自由度の高さ、空を飛ぶように移動性の高さ、天との交信やメッセージ性のあること、
というのが考えられます。
このペアを見ると大体アングルに固まってるんですが、
社会的目的（MC)、居場所（IC)、行動原理（ASC)それぞれに
自由度の高さ、移動性の高さ、メッセージ性のあることの発信、
というのがテーマとして見えるんじゃないでしょうか。
ジョンには「子供」という象徴するキーワードが複数あります。
金星（愛の形）、木星（社会的発展を望める要素）、土星（社会での課題と達成したいテーマ）。
特に木星、土星共に同じシンボル。
子供のように無邪気であるが、子供すぎるが故に人生に課題を残したと言えるかもしれない。
芸術活動において忖度のなさ、理想主義がある一方で、私生活や父性との葛藤。
2・ヨーコの「男」のシンボルから見る男性性
・ドラゴンテイルが乙女座数え9度で「未来派の絵を描く男」。
テイルが示すのは過去から散々こなれたこと、カルマ的要因。
金星は水瓶座数え14度「トンネルに入る列車」、ということで意志を貫くこと、進んでいくこと。
これが「前衛的な芸術性」という解釈。
男性性的リーダーシップであるとか前衛的性質は「生まれる前から決めてきた」？
受動的なようであるかもしれないが、自己意志がとても強い象徴が「男」「列車」から伺える。
3・「外国」「異文化」について
ジョンのシンボルで
「インドのヒーラー」（月水瓶座数え12度）→精神世界への興味関心
「ユダヤ人のラビ」（DSC天秤座数え20度）→知識体系、文化的伝統への興味関心
といったところを連想させます。
ジョンの「イマジン」の歌詞にも「国境も宗教もない」という一節が印象的。
精神世界、宗教、東洋思想、海外（インドやユダヤ）哲学、
といったところの興味があった人物としても知られる。
ヨーコのシンボルで「外国」的な表現は見当たらないが
月が「鷹」（俯瞰した視点と行動力の高さ）、ASCが「アートギャラリーの巨匠たち」（文化を横断する芸術性）
といった具合で、その気になれば国家、文化を超えたアーティスト性がある、とも取れる。
4・「音楽」絡みについて
ジョンにおける天王星牡牛座数え26度「セレナーデ」、MC山羊座数え8度「楽しそうに歌う鳥」
というところで、音楽関連と思われるシンボルが。
ヨーコにも水星魚座数え8度「ラッパを吹く少女」。
ここからすると、メッセージを音に乗せて発信するという
音楽にまつわる使命感、社会的役割が一致しているペアと言えるでしょう。
実際のシンボル性にしても、実際に「音」を操るにしても一致しているところ。
5・「動物」絡みについて
「鳥」も多いこのペアなのだけどもウサギ、オランウータン、馬といった存在が伺えること。
動物というと本能的性質の強さが伺えるところ。
ヨーコの火星のシンボルである「オランウータン」は直感的行動力、感覚を重視、というところの象徴。
社会的な理性とは一線を画した本能的な性質の強さ、自然体であること、
理性より感性を重視するというのが二人に共通して言えるところ？
６・その他
ジョンの太陽天秤座数え16度「引退した船長」と
ヨーコの太陽「アルダスの咲いている野原」は
人生の一区切り後の風景？
総括
という具合で色々みていきました。
サビアンシンボルはさまざまに考察にしどころがあると思います。
例えばペアのどちらかが「男」なら、相手が「女」のシンボルがあるか調べて、
どんな具合のバランスになっているか？というのをみたり。
またドラゴンヘッドのサビアンシンボルも。
ドラゴンヘッドが縁やカルマ、課題と向き合うためにどうすれば良いか、
というところなのでここのシンボルが重なるか、あるいは共鳴するかどうか、
というところを見るかとか。
