特別な組み合わせというのは中にはあると思っています。
例えば同じルーラー同士であるとか、あるいは同じルーラーだったもの同士。
中には分かり合えることはない組み合わせもあるが、
なぜか引き合うのは惑星のエネルギーが関係してそうな感じも。
占星術の先生とかに聞いてもハッキリしない相性というか、
考察中のペアなので独自に考察しました。
今回は双子座と乙女座という、水星がルーラー同士の組み合わせ。
もくじ
双子座と乙女座の共通項

こちらの組み合わせは同じ水星同士で、
もし今後占星術の研究が進むのであれば
乙女座はルーラーが変わるかもしれないと言われています。
一部の現代占星術では、乙女座のルーラーはキロン、セレスなどを提案する流派もある、と言われています。
特にヘレニズム占星術以降の再評価文脈においては。
ただ、主流としては今も水星支配説が優勢とされています。
仮に支配星が変わるとしても、水星的な気質は目立つのは変わらず、
より細分化して解釈されるという感じ。
かたや遊びながら覚える知性、かたや体型立てて学ぶか。
一般的には「スクエア」と言われる相性の悪い組み合わせで
方向性が違う故に相容れない、というのが一般的な見方である組み合わせです。
どちらもサインは前半部分のサインで、
どちらも「私」にベクトルがいきがちで、個人的なことを話したがる傾向。
どちらもコミュニケーションや知力に優れ、
どちらも木星が一番弱いというところで大局観や拡張性に欠ける傾向があります。
双子座は精神性の高さよりも「今ここ」を見るので高みを見ない、
乙女座は型を守りたがるから広がりが悪い、と言った具合に。
双子座にとって木星は「向こう見ずな哲学者」、
乙女座にとって木星は「非効率で原理原則に則ってない曖昧さ」、
と言った意味で苦手なのでないかと推察します。
共通部分で言えば、個人部分のサインであるので
ベクトルこそ異なるもののスタンドプレーの方が得意であること、
目の前のことや現実をいかに乗りこなすかには強いものの、
俯瞰的な視点や信仰心、拡張性といった部分の視点に欠けがちなところ。
どちらも合理性や現実感からくる納得を重視する方が
好ましいと感じる部分は共通してそう。
双子座について

改めてのおさらい。
サイン番号:3(創造性)
エレメント:風
区分:柔軟宮
タロット:1魔術師、6恋人
ルーラー(最も相性が良い):水星
エクザルテーション(相性が良い):ドラゴンヘッド
フォール(相性が悪い):ドラゴンテイル
デトリメント(最も相性が悪い):木星
双子座の水星の様式でいえば、興味の引く情報を速やかにキャッチできること。
多様性があり、情報をフラットに処理し、知性に遊び心があります。
好奇心旺盛で外向的、言葉のキャッチボールや軽妙なやりとりに重きを置こうとします。
広く浅くではあるが情報に関しての感度に優れ、多くのことを知ることに柔軟性があります。
そのことからも環境適応力に優れています。
情報に対しては拾う、散らす、流す感じで扱い、即興性や遊び心、水平・拡散的展開に優れます。
乙女座について

サイン番号:6(愛情)
エレメント:地
区分:柔軟宮
タロット:9隠者
ルーラー(最も相性が良い):水星
エクザルテーション(相性が良い):水星
フォール(相性が悪い):金星
デトリメント(最も相性が悪い):木星、海王星
乙女座の水星の使い方は「調整」用途。
手順書のような型を作ることであったり、
分析、実務、情報の整理において完璧さを追求するのです。
実用的な用語を要所要所で行使します。
自らが関わる社会における実務などで役立つことをまず目指します。
知性的には垂直・収束的。
完璧主義で、目的達成のために「結果」を出そうとします。
双子座と乙女座の相互の学び
双子座は乙女座に対して「細かすぎ」と感じるかも。
知性の使い方にズレはあるものの、体系的な考え方や正確性というものを学びます。
逆に乙女座は双子座について「浅い」と感じるのでは。
仕事において進め方や価値観が異なるので、
別に完璧である必要がないと感じている双子座と摩擦になりやすいところ。
地のサインなので「モラル」を重要視するという意味でも気に入らない部分も。
乙女座は双子座から「言葉の柔らかさ」「フレキシブルな発想力」などを学べる関係性では。
知性の方向性がどうにも相容れないが、モノを書いたり話したりという得意さは共通しており、
この二つがうまく噛み合えば、話題が豊富で話の引き出しが多彩、
理路整然とした理論立てた話ができたり、社会で実際に使える知性として際立つでしょう。
太陽と月でこれらの組み合わせがあったら?
私が知らないだけかもしれないが、
太陽星座でこの組み合わせの人が関わったのを
あまり見たことない気もします。
太陽と月でこの組み合わせは見たことあるが。
太陽と月でこれだと本音と建前が噛み合わず、
自分の中で口論している感じで、結果として他者をも振り回す傾向もある。
太陽双子座・月乙女座の有名人
二宮和也さん
→抜群の頭の回転と器用さ。知的な立ち回りと演技力。
ガッツ石松さん
→意外にも独特な語り口でバラエティにも強い感じ。
など
太陽乙女座・月双子座の有名人
東国原英夫さん
→言葉巧みに政治を語る、まさに弁舌の達人。
氷川きよしさん
→多彩なジャンルを横断しながら、言葉や表現を通じて自分の「型」を更新して「演歌」という形でアウトプット
など
軽快なトーク、弁舌に長ける。
拡張性に乏しいネックがあるといえばそうかも。
太陽や月がこの組み合わせだと言語化力や表現力に優れて器用ですが
内面で口論状態になっており完璧主義と好奇心の狭間に囚われて
不安に陥って、他者を巻き込んだ混乱を巻き起こす可能性も。
総括

この双子座と乙女座は同じ水星をルーラーとして、
学び方や話の出し方や方針が異なる複雑さを見せるので
一見すると「相性が悪い」感じ。
しかし柔軟性の方向性が異なるというところで、
知性との関わり方次第では大きな相互成長にもなりうるので
一般的な観点で「相性が悪い」の一言で片付けるのは早計かなと。
この不安をどう対処するかでまた変わってくるので。