8ハウス火星は他者リソースの活用に対して積極性を見せ、リスクを惜しまず「変容」を目指して投機する?

扱いの難しさというのがよく現れる火星がらみの事故。

トランジットの火星と、個人的には国内旅行を示す3ハウスに土星や天王星がいるので、
これらが火星とハードになると危険で
本来は警戒しないとならない事案であったかも。

思えば3ハウスにたくさん惑星があるほど旅行に行っていない、
行けていないので、そういう意味で言えば助かってるのかも?

火星だとホラリーだと血にまつわることとか、
命の危機にまつわること。戦争、刃物全般。
血が出る時というのは、命が終わる時と、命が始まる時いずれも。

怖い印象を持つがゆえに使い方を間違えてはならない。

このように、火星というと事故や事件を連想しがちなところもありますが
しっかり使えば「生きるためのエネルギー」として活用できるはずです。

諸刃の剣になりがちなマレフィックとして知られる火星。

今回は8ハウス火星について考察。

8ハウス火星の解釈

8ハウス火星

8ハウス火星の主な解釈。

結婚後の近親者の関係性、あるいは自分でコントロールできない
近親者の財産や所有物に対して、能動的に関与したがる傾向があります。
これらを投機で使う才能があります。「リスク」や「金融活動」に注がれることで、
ビジネスの分野(特に高リスク投資、ベンチャー、M&A)に積極性を示す傾向はよく見られます。
近親者においては財の浪費がありがち。
アスペクト次第で遺産を有効活用して資産を増やせるか、
あるいは不幸や事故で損失するか分かれるでしょう。

人間関係においてもビジネスにおいても支配的、ともすれば嫉妬的。
合併事業の可能性の模索や、霊魂や精神世界についての研究、
性的衝動の強さで煽情的になる人もいるでしょう。

人生のサイクルの意味を真剣に追うことに熱を帯びてオカルティストにもなりうるでしょう。
性的願望、死生観が混在しており、時に扇情的であり、時にオカルティズム、変容志向な傾向。

8ハウスが遺産であるとか、親密なパートナー、パートナーと共有する持ち物、
ということで、他者の持ち物に対して興味を示す傾向が見られます。
そこからすると積極的に合同事業を行うこと、積極的なパートナー、と見ることもできます。

12ハウスに加えて8ハウスもスピリチュアリティ、形而上学にまつわる傾向が見られます。

12ハウスは「無意識の世界など際限ない抽象的世界との接続点」に対して
8ハウスは「この世とあの世の接続点」。
8ハウスにおいてはそうした影響もあってか、魂の世界に対する希求も示されるところでもあります。
魂の世界についての関わりや遺産、合同事業において積極性があること。

積極的に関わりを持つことで溶け合い、
社会において立場が変わるような変わり方をしていく感じ。

8は大企業という意味もあり、そういう場所で働くことや吸収合併に積極とも言えるでしょう。

8ハウスの意味合いをより深読みすることで、火星原理を深読みする

8ハウス

8ハウスは「自分でコントロールできないお金」という意味で投機であるとか
M&A(合併事業)であるとか、他者との合同事業にもかかわるところ。

投機性を伺うのであれば火星に加えて木星、冥王星、
あるいは8ハウスカスプルーラーの状態を考えるところになるかと。

ここに火星があることで投機に対して積極性があるかどうかを垣間見ます。
ソフトアスペクトであれば成功、ハードであれば紛失の可能性。
死生観にまつわる世界であるだけにオカルティズムと見る向きもありますが
どのように自分でコントロールできない資産を増やすか、というところが
主な見方になるのでないかと思います。

8ハウスという他者の資産、合同リソースという意味合いにおいて
他にも考えられるビジネスは、

クラウドファンディング

他者の支援金を集めてプロジェクトを実現します。集めた力を有効活用して世界を変える、という好例。
支援者と共同関係にあるという意味では8ハウス的。

せどり・中古品販売
他者の手放した資産、自分のものでないアイテムに価値があるのを見出し、その価値を再生させる行為。
そのことによって資産を売却し、お金を得ます。

「見えない価値を掘り起こす能力」「再生能力」は8ハウス的。

M&A、事業承継
企業間の吸収合併も資産の共有と深化による変化なので、8ハウス的。
このハウスに火星があると、こうした事業に攻めの姿勢があり、
リスクを恐れず参入する傾向がある、と言えるかもしれません。

8ハウス火星のそれぞれのサインにおける職業の考察

火星

火星が8ハウスにあるときのサイン別職業傾向の考察まとめ。
8ハウスは「他者のリソース」「共有資源」「変容」「深層心理」「リスクを伴う金銭活動(投資・借金・保険など)」。

火星という野心的、攻撃的、能動的で開拓性がある惑星があることで、
リスクを享受してでもベネフィットを得ようとする、
変化変容に対して積極的で濃密な世界という感じ。

牡羊座
リスクを恐れずに投資、他者の資源を動かす特徴。
他者のお金を動かすのに躊躇なく、交渉は積極的に押し通す感じ。
ベンチャー企業家、スタートアップ投資、M&A仲介、戦略コンサルなど。

牡牛座
慎重で実利的、安定した資金運用をしたがる特徴。
目に見える価値を重視し、他者のものでも所有している感覚を欲します。
資産運用アドバイザー、不動産仲介、中古高級品バイヤーなど。

双子座
情報操作や流通に強く、他者の情報を活用します。他者の秘密や裏情報をビジネスに使おうとします。
広告代理店、金融メディア編集者、情報ブローカーなど。

蟹座
家族・遺産・絆の分野で保護的姿勢を見せようとします。血縁や感情、遺産への執着。
人の心と財布の両方を管理したがる。相続カウンセラー、終活業者、家系コンサル、NPOファンド運営など。

獅子座
カリスマ性を使った営業など、他者資源を自分の演出に使おうとします。
他者の資産、共同リソースを自己表現に変える才能を持ちます。
セールスマネージャー、クラファン成功請負人、自己ブランディング系起業

乙女座
他者の隠れた価値を分析・改善する力を活かします。
他者の財務、健康、債務の改善を通じた影響力を発揮します。
金融アナリスト、保険精査担当、契約書専門士、債務整理の法律家など。

天秤座
他者とのパートナーシップや契約を使って資源に関与しようとします。
対人スキルを活用して他者の資源に合法的に繋がろうとします。
婚前契約アドバイザー、共同事業プロデューサー、和解交渉人など。

蠍座
深層心理、セクシャルなテーマ、金融の深部にアクセスしようとします。
強い支配欲と変容力があり、世界の深部にアクセスする仕事を好むでしょう。
心理セラピスト、保険業、探偵、闇金融、死と再生に関わるビジネスなど。

射手座
自らの理想と冒険のために他者の資産を活用します。
グローバル事業、投機、教育に資産を用いる傾向。
国際投資、金融系インフルエンサー、宗教的団体の資金管理者

山羊座
長期戦略で他者の資産、共有資源を利用し管理します。
堅実で野心的、他者の富を構造化して成果として落とし込みます。
ファンドマネージャー、遺産計画士、企業再生士など。

水瓶座
革新的、共同体的な集団性で資産共有を進める傾向。
既存の枠組みにとらわれない、新たな富の共有モデルを構築するでしょう。
DAO運営、クラウドファンディング設計者、リバースエンジニアなど。

魚座
他者との精神的、情緒的融合をテーマに仕事に赴く特徴。
見えない価値(心、癒し、魂など)を扱う分野で共同リソースなどの資源を回す傾向。
スピリチュアル投資家、心理ヒーラー、慈善団体運営など。

総括

火星

このように8ハウス火星について改めて考察してみました。

扇情的な世界であり、かつ他者や資源に深く関わって変容に対して能動的、
魂の概念、死生観への興味など様々な概念が入り混じった8ハウス。

他者のリソース、共同リソースを扱うことで
新たなものを作る無限の可能性を作ることに積極的に打ち出すと言えるでしょう。

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