30の倍数の年代で迫る、人生の「厄年」?「転機」?サターンリターンについて考察。

土星が直撃したということは、己とは何かというのを問われていること。

自分がどういう表現者でありたいか?
社会で成し遂げたいことはなにか?

これまでのマイルールを書き換えさせられるタイミング。

人というのは30代さしかかるところになって、
初めて親と暮らしてきたことで作られたマイルールを壊して
誰の影響もなく、自分の理念に沿ったマイルールに
作り変えることになるのです。

それがサターンリターンの時期。

今回はサターンリターンと言う事象が示すことと、
過ごし方について触れていきたいと思います。

人生において必要なルールを示すのが土星

土星

土星というのは人にとっての安全装置で
そこから道を逸れたら痛みを感じて引き戻されます。

ルールを破ったものに罰を与えるので厳しさがありますが
安心安全な道を歩かせて地道に取り組むことで
人生に必要なゴールというものに向けて歩くのです。

人は誰しも自分の中にマイルールを持っています。

赤信号は渡ってはいけない、というルールを教わったら
自分の「土星」をそのように書き換えます。

幼少期からのルールを組み替えさせる第一次サターンリターン

サターンリターン

私たちは幼少期から色んなルールを守るように躾けられ、育ってきました。
生まれてからしばらくの間は親元で育つことになります。

家で過ごすためのルールとか、あるいは社会に対しての観念とか、
知らず知らずのうちに親の刷り込みがあり、親と同じような行動をとるようになるのです。

人の行動の9割が親の模倣と言われています。

だから一人暮らしで親離れをしたつもりでも、
実は根本的な意味で出来ていなかったりします。

例えば起業やフリーランスは安定しないから危ない、
公務員の方が安全だ、みたいなのを親元にいるうちから
考え方として教わると、大人になっても幸せとは安定、という感じに繋がる。
大人になって親から自立したつもりでも、染みついたルールを守ってしまっている。

自分のやりたいと思うことをやっているつもりでも
親のコピーなので間違いがやたらと多いので、迷う。
自分のスピリットの方向性と、親から教えられたマイルールがソリが合わない。

本当に自分がやりたいことがあるはずだが、
親元で育った時に埋め込まれた常識が邪魔してなかなか本来の道が見えないもの。
根本的な意味での親離れを要求されるのが、第一次サターンリターンなのです。

子供の頃というのは親が土星のルールを教えていて、
親が進むべき道を照らす太陽の役割を果たしていたのです。

生まれたてで何も知らない子供が生きていくには、親についていくしかない。
そうして子どもは生き方を学びます。

親元、学校でマイルールを更新していく。
大人になって自立を求められる。

そして本当の意味で自立を求められるのがサターンリターンで、
だいたい転職とか結婚とか、責任の形が大きく切り替わるタイミングになります。

そのことで、環境の変化で気付かされる。
このままではダメだ、と。

土星が示すのは長い長いトンネルの先にある「社会で達成するゴール」

土星

土星期は56〜70歳のスパン。この時期は社会にベッタリいて、
その次の天王星期が社会から離れた視点で矛盾を斬るような時期。

社会にいることを通して自分の人生のゴールに向けて活動していく時期です。
土星期というのは長きにわたる人生において、その輪郭が見えてくる時期。

人生においても土星期の年齢が、
社会で長として立ち回る年代から社会から引退する手前くらい。

土星を社会で成し遂げたいゴールというなら、
土星期の年齢が示すように、それが実現に向かうために
結構長い期間待たされるのがわかります。

サターンリターンの時期によって求められるテーマが変わってきます。

30歳前後なら太陽期。
60歳前後なら土星期。
90歳以上なら海王星期。

老舗企業なら、100年以上生きられるわけだから、ここに当たるのでないか。
太陽期なれば自分の「太陽」を見ることを求められます。

人生の方向性というのが見えてくる時期で
自身がどういう表現者でありたいのか?

土星期なれば人生を通して時間をかけて成したいことが見えてくる時期。

そのゴールを明確にすることが求められるでしょう。
海王星期なれば理想だろうか。

老舗企業なればその理念を見返してみるのが良いかもしれない。

人生の肩書きを変えてルールが刷新する事で、痛みが伴うサターンリターン期

土星

サターンリターンを何も感じないという人も中にはいるそうですが
一旦ここはサターンリターンの影響があるとの認識で進めます。

サターンリターンの定義が難しいのだけども、
サターンリターンのピークが生まれた度数に直撃した時で、
サターンリターンと言っているのは
個人的にはネイタル土星にいる時のハウスにトランジット土星が滞在中のことだと思います。

私のサターンリターンの体験時期から言っても、
サターンリターンがピークになった時は
それほど辛くもなかったのを覚えています。

サターンリターンのピーク時というのは私にとってちょうどコーチングとか学んでいて
生き方を根本から変えようとしている時期でもありました。

会社に依存した生き方というのを根本的に変えて、自分の人生を歩もうって。
ハウスにいた間で言えば2、3年くらいのスパンでした。

生き方そのものを変えたり、その過程でサラリーマンとしての自分を捨てたり、
あるいは人格否定のようなこともあって、根本からガラリと変えねばならず、
とても苦しかったのを覚えています。

生活的にも金銭的に得られてもすぐ使って枯渇したり。
重たい仕事ばかり投げかけられて、逃げたくても逃げられなかったり。

最初の会社を転職した先の次の現場で
居眠りしてクビになったり。

その次の現場がとんでもないブラック企業で、
毎日朝早くから夜遅くまで働かされ、辞めたくても辞められなかったり。

起業塾に入っても結果が出なかったり。

安定していたサラリーマンを辞め、
フリーランスなりたてでやることも多く、
ライフスタイルを変えざるを得なかったり。

自分の人生で暗黒期ばかりという認識だが
人生の暗黒時代とかいうのがあれば、
サターンリターン期だったと言っていいです。

自分の人生の暗黒時代をどこかで言えば人によりけりであるが
ライフスタイルが大きく変われば
命すら断とうとしていたこの時期が間違いないかなと。

なぜならこの時期はどう足掻いても上がり目が見えなかった時期で、
正しく人生における冬の時代だった時期ゆえ。

その2、3年の間はまるでこの世の地獄にいたような感じであったが
そのおかげというべきか、衣食住であるとか、経済活動とか、
生活の基盤であったりが作り上げられることになったのです。

総括

土星

土星っていついかなる時も厄介者のような扱いであるし、扱いに困るという感じ。
誰だって木星の方が良いと思うでしょう?

サターンリターンとかやってくると、
人生の冬の時代が来てしまった感覚に陥ることにもなるでしょう。

それは個人のネイタルだけでなく組織もそう。
会社とか国家とかもサターンリターンというのは存在します。
現にアメリカは今プルトーリターンなので。

長い人生において最大のメンテナンス期というのがサターンリターン期。

この時期に転職や結婚という一大イベントが起きやすいということは
人生のステップが変わって、新たなステージに向けて「責任」の形が変わるということ。

新たなステージということは、その責任の重さに耐えるための足腰が必要だから
マイルールの書き換え、土星の書き換えが行われるのです。

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