月から始まる惑星の旅。太陽の力を使って土星の示す「社会的到達点」を目指す。

月というのは「一般」「母親」「感情」といったものを示す、
占星術の中では重要な感受点とされます。

月が配置されているサイン、ハウス、アスペクトが
自分の居心地のいい場所であります。

いいえて「戻って来れる場所」とも言えるでしょう。

やがて太陽の力を使い、土星の示すゴールに向かいます。
私の場合は2ハウスなので例えばレストランとか、
お金を数えている時、いい物に満たされた時、芸術に関して触れる時、
お金の心配がない時ですかね。

そうしたうえで「課題」の太陽である
3ハウス「コミュニケーション」「通信」「学習」に立ち向かう、といった具合。

「月」が示す母親との関係性

月

月のアスペクトから、その人の心の傷であったり
あるいは母親との関係性が窺えると言われています。

たとえば冥王星とのスクエアやオポジションのようなハードなアスペクトなら
幼少期でとても辛い体験をしてきた可能性がある、と見てとれます。

これが天王星のハードアスペクトなら
幼少期に母親によって孤立させられた心的外傷がバネで
大人になって異常に強い独立心というものが形成されるでしょう。

僕の場合は月ー木星のスクエア、月ー冥王星のコンジャンクション、月ーリリスのオポジション。
母親との関係性が怠惰で良くも悪くも「興味が湧かない」雑なもの(月ー木星のスクエア)。

幼少期に母親の態度の急変化を見てきた(月ー冥王星のコンジャンクション)。
社会に出た後もなんらかの辛い出来事を通して、
母親との関係性の不味さが現れていました(月ーリリスのオポジション)。

「月」から始まる惑星の旅は、「土星」の社会的ゴールを目指す

土星

人生においてのゴールを「土星」のサイン、ハウスが示すと言われています。
ゴールを「土星」で示し、そのための手段が「太陽」、
ゴールに行くための基盤が「月」であると。

土星をルーラーとする山羊座定位の10ハウスも「社会的ゴール」を示しますね。

それと同様に「社会的到達点」「将来の自分像」と言うのも
土星が示す物であると言われています。

土星は試練、人生の難所であると同時に、人生のゴールでもあると言うこと。

タロットカードにおいても土星は「悪魔」でもあり
完結、ゴールを示す「世界」でもありますので
その理論がそのまま当てはまる感じですね。

土星の示す「社会的到達点」のために、
太陽の創造力、本質的能力を使うと言うわけですね。

土星は「悪魔」でもあり「世界」でもある。

「悪魔」に試練を叩きつけられ凹みそうになりますが
目指すべきは「世界」の方であるのです。

松村潔さんの書籍では太陽が「生き方の方向性」を示し
土星の作った「社会的到達点」を目指し、太陽の力を使っていく、と言います。

実際に土星は試練を示す場所でありますが
その辛い試練を乗り越えることで、
同じ試練に苛む誰かに対しての教師になれる部門でもあります。

総括

土星

人それぞれ太陽は異なる。
しかし、人は「誰かの太陽」を生きている。
「誰かの土星」を目指してしまっている。
自分の両親かもしれないしパートナーかもしれない。

本当にそれは自分の太陽なのか?
本当にそれは自分の土星なのか?
あなたは自分の太陽を生きていますか?

水とか食料のように元々「ただであるもの」に
私たちが勝手に値打ちをつけていて、その価値観に踊らされる、
その繰り返しが「悪魔の軍門に降る」。

それって言うのも「悪魔」が喜ぶだけ。
「悪魔」たちが、土星の試練が増長してギフトも何もない状態。

そのような状態を乗り越えて「悪魔」の軍門から抜け出し
「世界」の頂点を目指し行くべきでしょう。

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