ケーススタディにおいて、トランジット冥王星が3、4ハウスにいた時の変化変容。

世は水瓶座冥王星時代になりました。
少なからず影響を感じている方もいるでしょう。

風の時代を感じることができてスムーズに感じる方、
あるいはやりづらさを感じる方、それぞれかもしれません。

トランジットで冥王星が入る期間というのはあまりにも長く
しかも無意識に与えてくる影響のため、
影響が側からみると分かりにくい可能性もあります。

トランジット冥王星が入った時どうなるかというのを考察していきます。
ケーススタディとして、私がT冥王星3、4ハウスを経験しているので
その事例を取り上げていきます。

トランジット冥王星が入ると?

冥王星

「破壊と再生」を司る冥王星。
魔王の星とも言われており、得体の知れなさは
10惑星の中でも随一のものがあります。

少なくとも「幸運」をもたらす星ではなく
0か100の結果しかもたらさない物騒極まりない星。

冥王星は蠍座のルーラー。
冥界の王であるプルートーやハデスと同一視される”魔”の星。

冥王星は地下資源、地下探索、潜伏という意味も含まれており
0か100以外の間は何もしないですが、100の結果を出すために潜伏しています。

結果を出すためにコツコツ見えないところで頑張っているスタンスです。
だからトランジット冥王星と言っても
傍目から見て変わってるかどうか区別がつかないのです。

冥王星については「核兵器」とか「墓場」のような
核であったり、あるいは死を暗示するようなロケーションを指し示すこともあります。

一度引き起こされた変容は元に返ることは叶いません。
物騒さを醸し出す性質もあって、少なくとも万人受けする星ではないでしょう。

そのハウス、サインの示すジャンルにおける破壊と再生があり
トランジットが抜ける頃には、大きく変わっていることが想定されます。

あるいはそのジャンルにおいて裏の世界を知るほど探究する可能性も。
冥王星というのは際限がなく極限まで突き抜ける惑星。
それ故に「知らない方が幸せだった」と思えることすら知ってしまうかも。

トランジット冥王星3ハウスのコミュニケーション困難期

冥王星

私自身のケーススタディですが、学生時代通して3ハウスにトランジット冥王星がいました。

つまり義務教育を示す3ハウスにいたので
その時点である種の生きづらさすら生まれたともいえます。

3ハウスだとサブカル的なジャンルも、
一般的とはかけ離れたジャンルを知ることになるかも?

友人を通してサブカルの叡智において
より深い世界を知ってしまった時期でもありました。

また私の友人を通して、教育の闇を知ってしまった時期でもありました。

3ハウスというと「学生時代などの近しい友人」
という意味合いもあるので、そうした影響を強く与える人物が
学生時代に現れた、という解釈もあります。

私の場合は3ハウスに惑星が5点も存在していたので
トランジット冥王星がそれら一つ一つに
ことごとく大きな爪痕を残したといえますね。

ソーラーファイヤーにおいてのトランジット冥王星の解釈は以下。

この時期、他の人々とのコミュニケーションは困難を伴い、知的スキルの向上が求められます。
探究心があるので、夢中になって勉強したり、要求の厳しい知的プロジェクトから
恩恵を受けるかもしれません。また、兄弟との関係に波乱が起こる可能性もあります。

3ハウスには教育、コミュニケーション、兄弟、といった意味合いが存在します。

だからコミュニケーションの手法だとかそういうのも
変わってきたり、変えざるを得なかったりします。

この時期は誰とコミュニケーションをしてもうまくいかず
自費でコミュニケーションスクールに通い始めたのを覚えています。

それくらいコミュニケーションというのが辛かったのです。
兄弟との仲も激変をしたと言えばそうですね。

学生時代通して「破壊」というものを感じたので
ある意味、生きた心地がしなかった。

3ハウスに土星があったのも手伝って、なおのこと義務教育時代が辛い。
私の場合は、自分の居場所を感じられたのは社会人になってからかもしれない。

トランジット冥王星4ハウスにおける家族や住む場所の変転

冥王星

4ハウスのソーラーファイヤー解釈は以下。

地面はあなたの下で動いており、足場を見つけるのは困難です。事実上、あなたが確信していると
信じていた人生の基盤に亀裂が生じています。変化への挑戦を楽しむのであれば、これは刺激的なことかも
しれませんが、ほとんどの場合、それは自分自身を脆弱に感じる時期です。この輸送によって最も影響を
受けるのは、あなたの家と家族です。今は国内戦線における激しさと激動の時代だ。家族が家を出たり、
泊まりに来たりして、快適な日常生活が中断される可能性があります。
この移動中に家を変えることも可能です。どのような状況であっても、
深いレベルで変化することを目指して、自分の私生活を掘り下げることが
求められています。この期間が終わるまでに、あなたは自分が同じ人間であるとは感じなくなるでしょう。

今では4ハウスにいますが、少なくともこの20年近くのうち、
0歳半年以外の人生のほぼ全ての引越しを経験しました。

引越しによって「戻るべき場所」が大きく変わったこと。
そして家族構成が変わったこと。

20余年も冥王星が滞在すれば家族構成も変わると思うかもしれませんが。
この期間に身内の不幸があって身辺整理に追われたり、ということもありました。

冥王星は命にまつわる惑星であるので、家族が生まれた、
4ハウスに入るとすれば、もしくは家族の誰かがこの世を去る、
というようなことがあるのかもしれません。

あるいは住む場所というものが大きく変わる時期。
戻るべき場所というものが再構築されること。

4ハウスは日常生活を送ったり、社会から離れた「自分の家」なので
日常生活というのが劇的に変わったり、あるいは変化を生じる、
というようなことがあるのでしょう。

解説にもあるように私生活を掘り下げることが求められている、というように。

私の場合はコロナ禍でリモートワークが多くなったことで
私生活を掘り下げることを余儀なくされたりもしました。

総括

冥王星

物質世界において必ず巡らなければいけないサイクルが
「死と再生」というものです。

どうしても「死」も「生」も避けて通れません。
生きとし生けるもの「死」を迎える時は必ずやってくるし、
逆も然りで「生」あって初めて命を授かります。

「死」がないのもありえなければ「生」がないのもありえない。
未来永劫ずっと同じことが続くということはありえない。

それこそ冥王星の0か100か、以上に極端な不自然な流れです。
何も変わらない流れというのはいつかどこかで淀みを生んでしまいます。

そんな本来汲みとるべきでない流れを叩き壊すのが冥王星です。
強行的に一度破壊して再生させるという冷徹かつ理不尽とも言える働き。

冥王星は0か100かの両極端さが際立つ星で、
強制的な「リボーン」を促すのです。

だけども、終わりのない物事に引導を渡し、
再生を促すという働きをするということは
ある意味、冥王星というのは慈悲深い星なのかもしれません。

止まった時の歯車を無理やり動かす、という意味では。

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