天王星が示す自由度と独立性と意識改革。これまでの慣例を打ち破り「宇宙の意志」に従う。

土星以前の惑星は、土星が作り出したルールのもとで活動します。
厳しさはあるがそこには安定感が生まれる。

人生で生きていくにおいては土星のルールさえ守っていれば良いものでした。

土星から先のトランスサタニアンにおいては
その枠組みが通用しなくなります。

先鋒の天王星においては、「分離」「独立」「自由性」といった意味があり
土星のもたらした秩序というものを飛び越えて
そこにはない価値観で自由に活動しようとします。

土星と天王星

土星

土星が地のエレメントであることから秩序、土地、ルールといった
可視化させたものに束縛しようとしますが
天王星は風エレメント主体のため、その枠を飛び越えて自由に活動します。

天王星というと結構異端児のような位置付けにありますが。

土星以前の世界からすると異端なのは天王星でしょうが、
銀河系を超えた世界からすると異端なのは土星のもたらした秩序、
ということにもなるのかもしれません。

宇宙全体から見ると土星はローカルルールに縛り付けようとする
土星に照応するタロット「悪魔」のようなものなのかもしれません。

天王星が真に目指すものは「意識変革」。

枠組みや垣根を越えて自由な意識になることをもたらし、
その人の精神を解放させて自らの才能を活かすこと。

松村さんの本によれば、銀河の向こう側からもたらしたものを
最奥の冥王星から持ってきて、海王星、天王星、土星と

順次地球の方に持ってくる流れの繰り返しで
その都度流行が変わるような動きになっていると言います。

銀河系街から持ち込まれたルールを土星が固めて、それを秩序として守らせる流れにします。

さらに土星が土地とかルールとかの空間的な意識を掌握するもので
天王星は垣根を超えた時間性の意識を掌握するものだ、と。

土星は「安定性」を示し、秩序やルール、形あるものの維持に努めますが天王星はそこを度外視して、自由度を持ち込む、といった流れを汲んできます。

例えばインターネットのように壁をすり抜けて電波で遠く離れた相手とやり取りする、というように。

こうして風の時代がもたらされた、という流れになるのでしょう。

いいえて土星とは「コンフォートゾーン」。

土星がハウスチェンジするということは
コンフォートゾーンが書き換わること、だから大変になる。

魚座土星なら魚座の示すことのなんらかのルールが書き変わりてんてこまい、ということ。

わかりやすいところで言えば成人年齢が引き下げられたことによって、
成人の定義が変わったことによる枠組みの見直し。

お酒や契約についてのところもその部門、などのように。

天王星が示す「転機」

天王星

よく天王星を見るにあたって、天王星は「転機」で会えると示されます。

トランジットの天王星がソフトかハードか否かに関わらず
「意識変革」のチャンスが与えられるということ。

そのことで人が生き生きする機会をもたらす、とされます。

特に月というのは受動的で環境によって移ろうもの、
ということは環境に左右されてしまい自己主張しづらいものなので
そこが泥沼な環境であればそれを脱することも叶わないでしょう。

私が天王星とトラインを形成した時期は人生の上で大きく動いた時期で
この時になって初めてようやく転職について動き始め、
次第にはフリーランスで生きようとすることになって。

会社員という土星の世界から抜け出す機会を与えてもらいました。
天王星が良し悪しに関わらず、社会から離れる機会を与えてくれます。

ある意味自己主張もままならない状況を打破させてくれる、
ので意識改革を促されます。

そこで一時社会から逃げた上で自分の進路を本格的に考える、ということ。

総括

天王星

天王星が組むアスペクトは自分を活性化する機会を与えてくれるでしょう。
そこにおいては何かしら新風を巻き起こすかもしれません。

この風の時代に求められているのは「意識改革」でしょうか。

ついてくのは大変かもしれませんが、
天王星以降は「宇宙の意志」だと思っているので、
図らずも宇宙の調べに載っている、と言えるでしょう。

「人間の意志」があると変に執着したりするものですが
天王星はそうはさせまいと「人間の意志」に風穴を開けてきます。

風穴が開くので、対処せざるを得ないわけです。

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