「傷ついたヒーラー」キロンとは自らのトラウマであり、高尚な教えにて他者や世界を導くための感受点。

キロンは生まれてからのトラウマを示すところでもあり、
そこを乗り越えた暁に優れた資質が手に入る
そんなポイントである、というのが一応の原則としてあります。

ゆえに他者と話する際には、あんまり触れないところで
よりその人を深く知る必要があるときに
ようやく触れる惑星かなと。

例えば人生の暗い側面をその人が抱えていて
そこをとても悩んでいて初めて触れるものだと思っています。

もしくは理由のわからないダメージの原因が、キロンであることも。
地殻変動で体調が左右されるとしたら、

海王星やキロンにやられた生まれなのかもしれない。もしくは、ハウス次第。
12ハウスにマレフィックであれば理由の分からないダメージがあることもあるだろう。

土星に似ている感じもしますが
こちらは無意識のうちに押さえつけられたような
そんな感じでしょうかね。

Yujiさんもキロンについては割と重要な存在であるとか
そんな記事をどこかで書いたのを見かけた記憶があります。

パーソナリティにおいてキロンって割と重要な存在なのでなかろうか、
というところでのキロン考察。

キロンとは

キロン

そもそもキロンとは?
土星と天王星の間にある小惑星。
約50年周期で12サインを一周してきます。

つまり1サインにつき4年近くは滞在する、ということになりますね。

キロンの解説で言うと、「傷ついたヒーラー」とも呼ばれています。
その人の感情的あるいは肉体的な傷、あるいは傷つきやすい部分。
キロンがポイントしている部分の、自分の傷を癒やし
個人的な領域を超えて、また他人の苦しみを見て
教師ないしは癒し手となることが望まれる、というのがキロンのメッセージ。

大枠では「芸術」「予言」「高度の医療」「科学的占星術」
これらの意味がある星と言われています。

土星と木星の引力の影響で軌道が変わります。

その人の先天的なトラウマ部分を示すのがキロン。
この触れたくない部分を開き直っていくことが求められる、
そんなところでしょうか。

土星との関係性でいうと、年長者(土星)を壁に、
自らのトラウマポイントをやらなくていいようにした、という感じでしょうかね、
色んなところの考察を見ていくと。

しかし人生のどこかで「傷」となりうるポイントがあったのでないかとも考えます。

誰が「心の傷」に関わったのか??

月

キロンがどことアスペクトを取るかで、
幼少期がある程度見えてくるのでないでしょうか。

太陽や土星であれば父親、月であれば母親、水星であれば兄弟かもしれない。
水星はあまり見たことないですね。
兄弟がきっかけで心の傷ってあんまり聞いたことないです。

一番大きなきっかけが両親のどちらかだと思います。
あるいは前世から引っ張ってきた「心の傷」。

私も太陽ーキロンのオポジション(180度)なので
父親の影響はよくあったと思います。

幼少期の頃に厳しかった父親の思い出は覚えています。
そういうことがあるとなかなか自我を外向けにアピールできなかったりします。

太陽か土星ハードアスペクトなら父親と、
月とハードアスペクトならほとんど母親でしょう。

自己アピールという意味で積極性に欠ける人の星周りを見ると
牡羊座キロンで、太陽とスクエアになっている人がいました。

積極性に欠ける部分があるのでなんだろうと思ったら
キロンが牡羊座だからという部分もあるのだろうと。
「自己主張をする」ところに痛みがかかっている。

生育過程で親のしつけか何かで、自分を素直に表現できずにいる。
色々理由はあると思いますが、主に生育過程のしつけでしょうね。

スピリチュアルにまつわる「傷ついたヒーラー」

海王星

キロンは「傷ついたヒーラー」とも言われる惑星。
場所によってはスピリチュアルにおける天分の才能や
あるいは強い興味を与えることもあります。

特に8、12ハウスのキロン、蠍座、魚座のキロンでそうした傾向が見られるようです。
12ハウスや魚座のキロンが特に特徴的ですかね。

12ハウスのキロンに関していえば見えない心の傷、
生育過程、あるいは生まれる前から持ってきたものかもしれない。

そこの癒しをすることで、自らのヒーラーとしての才能が開け、その道に行く人もあると言われています。
魚座のキロンについてもとても痛みというものを感じやすい、
それが自分だけでなく他者の痛みを感じやすいというのが
生まれついてのものであり、そこがネックになってきた人生だと。

いずれにしても言えるのが傷が痛むのであれば
人から離れて瞑想的な人生をして、傷を癒して戻る。

自らの傷に気づき、それを癒すことで
「癒し」に関しての理解を深め、自らがヒーラーになる。

苦難があるとしたらどうすれば良いのか?
これも自らを「癒す」ことで光を見出すしかありません。

キロン実例。人と話すことのつらさや海外へのトラウマ

水星

私の例で行くと、キロンが9ハウスで双子座にいます。

双子座キロンで言えば、「話すこと」
例えばコミュニケーションにトラウマがあると言えます。

兄弟姉妹との関係性や初等教育時代、あるいは通信機器を使うのが苦手とか
そういうのもあるかもしれません。

9ハウスキロンで言えば、海外に関する事案や、
自分の精神性を否定されるのでないか、という恐れ。

また私の場合は太陽ーキロンの180度であることから
目上の人とか父親、このあたりが「傷」を作った遠因でないかと思います。

それゆえに目上の人に対してとても恐縮していたのだと推察しています。
いずれも心当たりがあるんですよね。

どれだけいいことを学んでいても否定されることが怖いから
表舞台に出ないで「いや、自分はいいです」なんて言ったり。
双子座キロンも「話す」ということがとても抵抗があるので。

コミュニケーション能力が苦手なのを指摘されるのも嫌だったし
コミュニケーション能力という単語を聞くのも嫌でした。
幼少期に機械に詳しい弟にテレビ操作とか丸投げしたこともあったな…。

ソフトの解説で言うと双子座キロンは
自分の思考プロセスを信頼できなかったり他人とのコミュニケーションを恐れたりするかもしれません。
子供の頃にコミュニケーション上の問題を抱えており
初期の学校教育は苦痛だったかもしれません。
普遍的またはスピリチュアルな創造的なアイデアを活用する能力もあるかもしれません。
その傷を乗り越えた暁には人類に利益をもたらす方法で教えるかもしれません。

9ハウスキロンは自分の信念が否定されたと感じる傷が
哲学の変更を余儀なくさせるでしょう。
この傷を乗り切ることで高度な知識の教師になるかもしれません。
これがキロンリターンになると、そういう傷をむざむざ突きつけられる結果になるのか…。

双子座が風の星座なので手に触れられない方法、
スピリチュアルも可能性としてはあり得ると言うことですね。

しかしそれでいうと自分の世代は皆双子座キロンで、
何かしら話すことに抵抗があったことになるが…。

この場合で言うと、他者と話す、向かい合うのが苦手と思うのが
実は私だけだと思っていただけで
同世代の他者も、どこかしらそういう側面があって
大人の前では隠していただけ、だったのかもしれない…。

そういえば振り返るとなんかのセミナーで
グループワークで同世代の人と組んだことがあって
積極性に欠けるかなと思う人もいましたね。

そこのところも「キロン」が演出しているのか??

総括

宇宙

星読みヒーラーのyujiさんがキロンリターンについて述べていて
「50代にして輝く」なんていう記事も読みました。

痛々しい部分ではありますが、それを乗り越えることで
本来の自分が隠し持っていた才能が開花する、ということは
土星の試練を乗り越えたことにつながるところはあります。

自らの心の傷といつかは向かい合わせにならねばならないですね。

「傷ついたヒーラー」はなぜ傷がついているのか?
その傷を知ることが他者の痛みを知ることであり
傷を知ることで治し方を知ることが学びでもあるから。

癒しを終えて見えた光を辿ることで、本来の自分ということが見えてくる。
本来の自分を生きることで、新たな光の標を出すことができる。

そこがキロンにおける学びということになるのでしょう。

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