海王星は海に住む魚であるフグみたいなもので
毒を食べるとコロリとあの世逝きになるが
白身の部分はとても美味しく、ふぐちりでうまい具合ダシになる。
トランスサタニアンはどれも扱いが難しいですが
海王星も例外でなく扱いの難しい星ということ。
海王星は金星、木星における「拡大」の系譜における最大級の惑星。
海王星ーASCコンジャンクションという、現実と理想を錯綜しかねない配置の一例。
もくじ
海王星ーASCのコンジャンクションの人生とは?

私の知人ヒーラーにEさん(仮名)という方がいますが、
そのEさんの話を例に挙げていきたいと思います。
Eさんは幼少期から霊感が強く、他の人には見えない存在が見えたり、
幼少期から「魔法使いになりたい」という漠然とした夢を持って居たそう。
結構物忘れが激しい性質を持つ、とは本人談。
またEさんはペットの犬を飼っているようで
犬猫殺処分反対の活動を掲げていこうという話をなさっておりました。
Eさんの星回をあるワークショップで見たのですが
海王星の配置を見て、Eさんの数々のエピソードを納得しました。
忘れっぽい、霊感が強い、魔法使いになりたい、慈悲深い性格。
それはそうなるでしょうというところで私は即座に納得しました。
「海王星のエネルギーがものすごく働いているのだ」と。
忘れっぽさや奉仕性の高い性格、そしてスピリチュアリティの感度の高さ。
これらは全て海王星が持ち合わせる性質です。
ASCは行動や体質を示すので、海王星の成分が
行動や体質にそのまま現れるということですね。
極め付けにアストロマップで見ると、ご自身の住んでいる地域の近くに
海王星ーASCのラインが走って居ました。
これはもう奉仕、癒しの世界、というものが見えてきます。
海王星というフグが生み出す「毒」と「癒し」

さて、冒頭で私は海王星はフグみたいな存在だと言いました。
卵巣や肝臓などにテトロドトキシンという名の毒を持ち
肉の部分は旨みがあり、夢を感じさせる高い食材。
毒の部分を把握した上でちゃんと調理しないと危険な存在。
マレフィックなんて大体がそんな存在ですが
海王星も夢や希望を持たせる部分がありながら
トリップに走らせてしまう部分もあります。
海王星がハードアスペクトだとドラッグやアルコールに溺れる人生となりがち。
Eさん自身の星回りで言えば
火、地エレメントが極度に強く、風、水が弱い感じの配置。
海王星といえば水エレメントを想起させますがそれが弱い。
太陽、月、ASC、MCいずれも魚座でない。
海王星と強い結びつきがあるとするなら
こうしたポイントに魚座があることが挙げられますが
だからと言って「海王星が弱い」「海王星と縁がない」と限りません。
海王星アスペクト実例。
金星ー海王星180度
理想の愛情が強すぎて現実を見れない。
それを演出しているのが愛を示す金星と幻想を示す海王星のハードアスペクトを
乗り越えた結果と見ます。
土星ー海王星60度
社会を示す土星と理想を示す海王星のソフトアスペクト。
社会問題に対して理想を持って立ち向かいます。
海王星ー冥王星60度
理想を示す海王星と極限を示す冥王星のソフトアスペクト。
土星以降は大体世代共通の特徴です。
海王星ージュノー90度
ジュノーはパートナーシップを示す惑星。現実と理想の区別がつかないやり取りをしてしまう。
ジュノーを頂点とした金星ー海王星のT字スクエア。
海王星ードラゴンヘッド180度(ドラゴンテイル0度)
前世を示すドラゴンヘッドに対してハード。
ドラゴンヘッドは小社会を示すポイントでもあるので
理想が行きすぎて社会的集団にはじかれた可能性を窺わせます。
ソーラーファイヤーの解釈では人間関係での失望や幻滅、
欺き欺かれる関係性を築いてきたことが伺えます。
夢やアルコールにトリップする傾向があるが、それを乗り越えることで
自分のスピリチュアルセンスや感受性を精神活動、癒し、慈善活動に向けることがゴールである、と。
動物の殺処分反対活動を目指しているというのがわかる運命の配置。
海王星ーASC0度
他人に影響されやすい人。何かと無意識の世界に支配されて
他人に感じられないものを自分だけキャッチアップしているなど、不思議ちゃん。
これがまるで神話の世界から来たかのような容貌であるとか
人格を生み出し、天然気質を生み出す。
人の話を聞かないんじゃなくて、聞いても忘れてしまうだけ。
変わり種の面白い人として笑えるエピソードが多いキャラのようです。
総括

以上、非常に海王星が強い人の話でした。
理想家、イエスキリストの星でもあるので慈善活動に殉じざるを得ないでしょう。
海王星の加点が高いか低いかに関わらず海王星が強いということになります。
海王星というフグとうまく付き合っていくことがとても大事。
海王星が強い、とりわけ海王星ーASC0度とかいう人は
貴重なキャラクターとして世の中に奉仕を振り撒いていくことでしょう。
この世界に「奉仕」をするために生まれてきた、と言っても良いかもしれません。