魚座海王星が現代社会にもたらしたもの。医療や内的活動に革新がなされた19世紀。

魚座海王星による癒し強化期間は2012年2月4日から
2025年3月30日まで続きます。

海王星と言えば「見えないもの」を示す水エレメントの惑星。
本来の座である魚座にいるので海王星が最大限に力を発揮します。

この「見えないもの」を司る海王星は
現代において私たちに何をもたらすのでしょうか。

前回の魚座海王星時代

海王星

魚座海王星時代が前回どうだったかについて、
占星術において実証したくて歴史を紐解きました。

まさか歴史の勉強をここでするとは思わなかった。
学校の勉強が役に立った珍しい機会かもしれない笑。

今回の魚座海王星時代がどんなものをもたらすか。

前回の時代を見てみようと思いました。

克己の難しい惑星で、魚座は海王星の力を最大限発揮します。
海王星においては「見えないもの」を意味する星です。

見えないもの、つかみどころのないもの。
イエスキリストの星とも呼ばれ、奉仕、癒しの星でもあります。

その海王星は、魚座なのでパワー全開です。
2012年2月4日から始まり2025年3月30日まで魚座海王星時代が続きます。

海王星の周期から言って、私たちが生きているうちに
次の魚座海王星になることはないでしょう。

私たちは貴重な時代に生まれたと言えるでしょう。

この魚座海王星時代でスピリチュアルブームが流行り、
ヒーラーという職業が認知され、ヒーラー志望者も増えました。

また、コーチングという概念がアメリカから持ち込まれました。

コーチングも会社で導入されたり、内的な革新といった面が
もてはやされた時代でもあります。

コーチと呼ばれる人たちが爆発的に増えました。
一方で海王星の持つ「病気」という意味も相まって
コロナ禍のような新種の病気が蔓延したりで惑わせてくれる。

「見えないもの」という曖昧なものが私たちの身近にやってくるのが
海王星の影響と言っていいでしょう。

こうしていきたい、という理想や空想が強くなり
それを具現化していく時代になるということですね。

果たして前回の魚座海王星時代はどうだったでしょうか?

海王星からのギフトが一体何だったのか。
前回の魚座海王星時代は1848年2月18日〜1862年2月15日。

海王星にまつわる主な出来事で言えば、
海王星は精神性、医療、スピリチュアル、芸術、
水にまつわるもの全般といった分野になります。

主な出来事
・思想家である吉田松陰の台頭。
明治維新の精神的指導者、理論者として活躍した吉田松陰は
明治維新で活躍した高杉晋作や伊藤博文らに大きな影響を与えました。
内的な革新といった分野に当たりますね。

・1850年8月 イギリス海峡で初の海底ケーブル敷設。
海繋がりで。

・1850年11月19日 アルフレッド・テニスンが桂冠詩人となる。
桂冠詩人とは国王から任命され、王室の慶弔に
公的な詩を作ることを義務とした詩人のことです。
終身年俸を与えられる名誉職と言われています。
海王星における「芸術」分野。

・1853年7月8日 ペリー率いる黒船が浦賀に来航。
これも海繋がり。

・1854年12月8日 教皇ピウス9世が「無原罪の御宿り」の公認。
無原罪の御宿りとは、聖母マリアが神の恵みの特別な計らいによって
原罪の汚れと存在の初めから一切受けなかったとする教義のことです。
要するに聖母マリアは一切の罪なく生まれてきたという。
キリスト教の教義にて、人は罪を持っているという考え方ですが、
それを覆すということ言う教義ですね。

・1858年、ルルドで聖母マリアが出現したと言う噂が立ちました。
当時14歳の少女ベルナデッタ・スビルーが見た人物が、
姿形から言い伝えにある聖母でないかと噂された。

・1860年 6月
東海地方を中心に、各地で洪水が起こる

・コレラなど感染症の流行
海王星なので医療があるということは当然病気も付きまといます。
コロナ以前にも様々な感染症があった様子。

・ナイチンゲールがクリミア戦争の負傷兵たちの医療において活躍、
さらには医療衛生改革をなした時代。
当時の看護婦というのは病院で病人の世話をするお世話役でしかなく
専門知識が必要ないとすら考えられていました。
彼女はそこに一石を投じ、クリミア戦争での活躍も認められ、医療の改革が行われました。

「医療」「癒し」というものの重要性が認められた時代になったのがこの頃。
ここまでが、ざっくりWikipediaで見た限りの、海王星にまつわりそうな分野です。

海王星におけるところで「医療」の分野の発展は大きいです。
医療衛生がそれほど発達していなかった時代で、
医療に携わる人全てが専門知識を得られるようになったのは。

コレラなどの感染症が流行っていた時代でもありました。

現代でもコロナがこの魚座海王星時代で蔓延していますね。
魚座海王星になると新種の感染症が氾濫するのですかね。

海王星は精神活動についても示唆するので、
吉田松陰の行った精神的指導が
現代のコーチングにつながるものがあるように見えます。

前回の魚座海王星時代にスピリチュアルブーム的なものは
ちょっと見当たりませんでした。

とはいえ霊統は受け継がれているもののはずなので
水面下で動きはあったとは思いますがね。

海王星が「見えないもの」だけに
その影響がとても掴み取りにくいものがあります。

「見えないものを具現化する」
「想像活動が強くなり、内的革新が行われる」

そういったことが海王星の影響なので。

ただ、この時代にも、医療や内的革新活動など
まつわるものはしっかりとしっかり改革されていたのは伺えます。

「病気」という災悪と、「癒し」という希望

海王星

前回の魚座海王星時代もコレラなどの病気が流行したように
現代の魚座海王星時代もコロナ禍が流行しています。

コロナ禍は日本でも2020年4月6日ごろに緊急事態宣言が出され、
ついに在宅中心の生活を余儀なくされました。

それまで毎日学校会社に行くのが当たり前だった生活が
リモートによる授業やリモートワークが隆盛となりました。

人々の生活を一変させてしまうような「病気」という災悪をもたらしています。

病気という災悪をもたらすだけでなく、
「癒し」や「精神活動」における希望をもたらしています。

現代においてはスピリチュアルブームであったり、
精神的活動においては人の精神の成長を促すコーチングの発展の話をよく聞きます。

コーチングに至っては、会社の研修に盛り込む企業も増えてきています。

食による「癒し」の話もそうですね。
「これまでの常識がアテにならない」と言わんばかりに
医療に頼らず食による「癒し」の実現を。

たとえばインドのアーユルヴェーダなど、食による「癒し」の話も盛んに聞きます。

魚座土星と魚座海王星

海王星

2023年3月8日に土星が魚座入りしました。
魚座に土星と海王星という2つの天体が長くいる時期になります。

2025年3月30日までの期間で、土星と海王星が
コンジャンクションになることはないようです。

土星と海王星のコンジャンクションは2026年ごろ、
それは2026年の2月〜3月20日ごろくらいまで。

土星ー海王星のコンジャンクション(0度)の影響は
「計画の実現」「物質的援助」「理想と現実のギャップ」

土星の具現化しないと納得しない性質と、
海王星の見えないもの、抽象的という曖昧な2つの惑星の合は
こちらの夢としていたことの具現化をもたらしたり、
あるいは理想と現実のギャップを突きつけられままならなくなる、
その両面があるとも言えるでしょう。

また海王星は「見えない世界からの援助」という意味もあって
土星による具現化したものによる支援、つまり物質的支援の強化ともみれます。

うまくすれば夢としていたことを叶える期間になるかもしれませんね。

総括

海王星

前回は19世紀でナイチンゲールの時代、とだいぶ過去のことと考えると
一生のうちに、その天体が本来の星座にいる、
貴重極まりない時期を経験できるものでしょうか??

土星以降の天体ならなおのこと。

魚座海王星は何をもたらし、どのように促すのか。
魚座も海王星も「奉仕」であるとか「自己犠牲」というワードが出てきます。

海王星は「酒」「麻薬」のように
溺れてはいけないものの意味を持つ面もありながらも
基本的にはイエス・キリストの星といわれます。

「奉仕」「自己犠牲」には慈悲の心が付きまといます。

魚座海王星が私たちに求めているのは
「奉仕」からくる、「癒し」を伴った、
うわべでなく真心からの優しさなのかもしれません。

さて、次のトランスサタニアンは2025年。
2025年3月31日に海王星が牡羊座入りし、
2025年7月8日に天王星が双子座入りします。

トランスサタニアンにおいて3つのうち2つも次の星座に入ります。

2025年も結構な激動になるでしょう。
新たな夢の始まりか、それとも旧時代に終焉をもたらす「何か」が起こるのかー。

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