トランスサタニアン」に愛された世代について。蠍座冥王星、水瓶座天王星、魚座海王星、これらの世代が一堂に介した。

ある書籍には「宇宙はもともと混沌(カオス)で、予定調和のない世界。

そこに人間が『秩序』を持ってきたからおかしくなった」的なことが書いてありました。

混沌でしかないのかもしれないが、もともと混沌ありきだと言われています。
人間が「予定調和」を作り出したのだと。

予定調和というのは惑星の世界でいうと土星までのお話。

そこから先の世界が、人間の意思の範疇を超えた世界のお話。
ということで今回はトランスサタニアンのお話。

「人間の意志」と「宇宙自然の意志」

冥王星

形而上学的には「人間の意志」「宇宙自然の意志」の2つがある、とされています。

これを占星術的に言えば
「人間の意志」で決めたルール、法律が「土星」の範疇で
「宇宙は普遍で予定調和が存在しない」のが「宇宙自然の意志」であり、
「天王星」以降のお話ということになるでしょう。

天王星以降のトランスサタニアンというのは
一般的に危なっかしい側面ばかりクローズアップされるのだけども
宇宙からすると勝手に予定調和を作り上げている
「人間の意志」であれ「土星」までの世界が異端だったりするわけです。

人間は長い歴史の中で様々な枠組みを作ってきて、
ヒエラルキーの頂点に立つ者が人々を「支配」し、教育してきました。

旧占星術までは太陽から土星までの7天体が全てとされていました。

後になって天王星以降の天体が発見されました。
ただ、シュメール時代の神様が10惑星それぞれに割り当てられていたようである、
ということを考えると

「トランスサタニアンは秘匿されていた」という説もあっても良いかもしれませんね。

おそらく天王星以降が「なかったことにされた」のは
「本質的な普遍性を見てもらいたくなかったが故」
かもしれないと考えます。

トランスサタニアンについては「都合が悪い事実」といえばそうでしょうしね。

土星の世界の「隠しているもの」が見えてしまうから。

旧占星術においては土星までの世界がゴールで、
社会で活躍してそのあとは老いさらばえ、人生が終わる、というような感じの世界観。

土星の世界において様々なルールを作って人々を管理して、
という形でオーガナイズしていく、というのが

「人間の意志」における一般的な社会の流れ。

「人間」というのは「予定調和」をとても好むもの。

そのことによって「安定」の流れを作り出して
人々をそのレールに乗っけて運用していった、、
というのが地球の歴史だったのでないでしょうか?

「予定調和」の崩壊の代表例としての「不登校」

海王星

いつの時代も人々は「教育」というものを受けて
その良し悪しを測って競い合ったりとか
そういうのが歴史でもありましたね。

しかしそうした「教育」のレールに乗っかるのをよしとしない
「不登校」という問題が露わになるようになりました。

「不登校」って教育者側から見ると「予定調和」を崩す行為ではありますよね。

親とか、大人から見ると「学校に通ってほしい」わけだから。
さておいて、不登校というのは1960年台から認知されるようになって
1980年台からその数が増えてきたそうです。

80年台から登校拒否が一般化して社会問題として認知されるようになり、
フリースクールが作られて、という流れになったそうです。

1980年台といえば天秤座冥王星から蠍座冥王星に流れが推移していったあたり。
冥王星が本来の場所にいて稼働し始めた時期と重なる感じがしますね。

蠍座というのは「秘密」を暴くサイン。
蠍座冥王星時代になって「隠しきれない」ことが露わになったのでは?

と私は考えます。

トランスサタニアンの恩恵?を受けた世代。

天王星

この地球には

蠍座冥王星世代(1983年11月ごろ〜1995年11月ごろ)
水瓶座天王星世代(1996年1月ごろ〜2003年12月ごろ)
魚座海王星世代(2011年4月ごろ〜2026年1月ごろ)

※逆行込みなので、始まりと終わりの年前後では前後のサインに入ったり、ラグがあります。

水瓶座天王星から魚座海王星までだいぶラグはあるものの、
トランスサタニアンの影響の強い世代が
2026年までに立て続けに生まれている感じですね。

そして2026年を最後に、しばらくトランスサタニアンがルーラーとなる世代は生まれない。
2026年以降は、逆に土星領域内での価値観やルールの強化に向かう人が増える可能性がある、というところか。

連続で立て続けにトラサタ世代が生まれて、その世代が壊した価値観に基づいて
土星のルールを変える、というような。

天王星が約84年周期なので一番近いですが、まだまだ先のお話。

海王星が約165年、冥王星が約249年周期なので、
個人的にはこれだけトラサタルーラーの世代が一堂に介した時代も

また珍しいのでないかと思います。

蠍座冥王星時代は共同体としてのあり方、秘密とされてきたものの追求、
強力なエネルギーを使うことで世界を変えるであろう世代。

実際にバブル崩壊であるとか、パワーエネルギーが着目されたり
スピリチュアルブームやオカルティックな知識に大きく注目された「走り」の時代と考えます。

共同体の意識としての考え方なり思想なりが大きく変わった時代でしょう。
UFOとか人魚とかオカルトのニュースが流行った時代でもありましたね。

「人間」としての限界を超えるエネルギーが着目され、不老不死に興味が出たりしたのもこの世代でしょうから
延命であるとか超エネルギーにまつわる研究を盛んに進めそうです。

深層や影のテーマを持ちやすい。

水瓶座天王星時代はインターネットの流通が盛んになり
場所であるとかの壁を超えて実現可能になった時代。

それまで軍部しか使ってこなかったインターネットが民間でも使えるようになり
いつでもどこでも誰でも、壁をぶち破ることができたり
世代や人種の壁を超えたやり取りが可能になった時代のように
そうした壁をぶち破ることが期待される世代。
常識外や革新に強く、社会との接点がユニークになりやすい。

魚座海王星時代は別次元との交信が可能になるとされると言われてきた時代。

実際にシャンバラアンカーが降りたのもこの時代であり
夢と現実の境界線を大きく崩して、想像の世界のものが大きく流入してくる、
そんなイメージ。AIみたいなのが生まれて、
それがあたかもリアルな人間みたいな感じだったり、
AIチャットとの会話が人間パートナーに近いものだったり。

宇宙自然の意志というのを伝えるグル的な存在が生まれてきそう。

感受性、境界の曖昧さ、癒しやスピリチュアリティの強さがテーマ。
各世代を簡単にまとめると、そんな具合じゃないでしょうかね。

社会や価値観が連続的に「土星の枠」を越える方向へ
傾き続けた時代が来ていたと言えるでしょうかね。

トランスサタニアンの「宇宙自然の意志」が与える「人間社会での生きづらさ」

トランスサタニアン(天王星_海王星_冥王星)02

トランスサタニアンでいうと「人間」の限界を突破したエネルギーなので
一見すると「かっこいい」「すごい」感じの印象を受けると思います。

しかしさっきも言いましたけども、人間の世界というのは「土星」のルールで成り立っています。

その土星の上で水星やら木星やらで発展したり知識を使うわけで
「人間」の壁を超えたエネルギーはお呼びでない、
つまりどこかで淘汰されるような動きがあるわけですね。

トランスサタニアンの影響が強いかどうかというのは
個人天体が被っているかどうか次第だと思うのですが(特に太陽や月)
「生きづらい」という事象をかなり強く経験した世代でないかと感じます。

また世代に関わらず、トランスサタニアンの影響が強いことが
「生きづらさ」を作用させたのでないかと考えます。

「宇宙人」からすると、人間世界のやることなすことが「茶番」にしか見えないわけですよ。

天王星、海王星、冥王星といったトランスサタニアンが強い人というのは
「人間」から見ると「宇宙人」そのもの。

トラサタが「発見された」ということにされてからは
それぞれ水瓶座、魚座、蠍座がこれらの庇護を受けているという解釈をされました。

「王」と名のつく惑星の通り、人智を超えたエネルギーを寄与します。

よく言えば有名な芸能人みたいに独自の才能を持つ気質だし、
悪い見方をするとヤバい人扱いされる、という感じ。

学校とか会社とかでの「土星」原理を見てると
後者の方が多いのかもしれないですね。

トラサタが強いと、あまりにも宇宙普遍的すぎるので土星世界、
つまり人間世界の矛盾が「見えてしまっている」。

常軌を逸した才能が先天的にある。
分かりやすく言えば「生きづらい」と感じてるのかもしれない。

トラサタが個人天体にガッツリかかっていると「宇宙的」思考になる。

「土星」って「人間」の枠組み、限界を超えた先の世界になるから
どうしても「常識」外れの方向で、俯瞰した視点での洞察で
そこに「人間」的な浅さがなく、宇宙的視点が介在する。

「王」のエネルギーをうまく使えば第一人者になって人を導けるし
強大なエネルギーにのまれると「ただの変な人」で終わるのかも知れない。

いずれにせよ「王」のエネルギーを帯びているので「殿様」に見えるかも。

「人間の意志」による予定調和が問題なく運行してきたが
水瓶座天王星世代や魚座海王星世代の出現によってか、ここにきて予定調和が崩れたりしている印象。

意を唱えるようにして不登校やフリースクールが流行するようになったり。

「人間の意志」に飲まれてばかりで、「神の意志」に逆らっていませんか?
と、訴えているような若者たちは、神の使いのようでもある、と思うのです。

総括

トランスサタニアン(天王星_海王星_冥王星)01

トランスサタニアンの影響が強いというのは「人間の意志」を超えた世界と縁があること。
つまり「宇宙自然の意志」というのを何かしらの形で強く影響を受ける、
「人間の意志」で構築された世界というのを
何かしらの形で大きく変えることが求められている、と考えます。

そうした世代の人と関わると気づかせてもらうことも多いな、と思うこの頃。

勉強になります。

私たちが生きている限りは土星までの天体のどれかを使っているが
トラサタというのは「人の手に余るエネルギー」を持っているもの。

人の手に余るエネルギーをいかに有効活用するか、
宇宙から見ると普遍的な人の受け皿をどう作るか、

というのがトラサタの影響を強く受ける人たちに求められているのではないでしょうか。

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