デーカン1・牡羊座

牡羊座(白羊宮)のデーカンについて整理しました。
12星座の中での一番最初の星座、生まれたての赤ん坊のようなサイン。

同じ牡羊座と言っても多角的な視点を用いてみると
対向側の天秤座の性質、あるいは次サインの牡牛座の性質など
一緒くたでないというのが伺えるでしょう。

デーカン

牡羊座デーカン

10度ずつ分割すると以下の通り。
1サインにつき30日ほど誕生日期間があるのでそれを3分割した考え方です。

そもそも「デーカン」とは?

デーカンは、黄道十二宮(1サイン=30度)を 10度ごとに三等分する区分のことを指します
そのため、1サインは「第一デーカン(0°00′–9°59′)」「第二デーカン(10°00′–19°59′)」「第三デーカン(20°00′–29°59′)」に

分かれる、ということです。

デーカンの起源ですが、紀元前2千年頃の古代エジプトにおいて
夜空に現れる36の恒星群「デーカン星座」が
時間測定や暦に使われたのが最初でした。

そこからヘレニズム占星術に引き継がれ、12サイン×3区分=36デーカンとしてホロスコープ解釈に利用されました。
現代においてのデーカンの立ち位置は
ネイタルチャート解釈で「度数に応じて性質の細分化をする」方法として利用されています。

サビアンシンボルやドデカテモリと同様に「度数を細かく読む技法」の一つ。
一部の流派ではタロット(数札)や魔術的象徴と結びつける動きもあるようです。

「本来の自分」というものを窺い知るには
360度フルに使って細かく見る必要があるのです。
1サインにつき30度の割り当てがありますが

同じサインでも3等分すると大きく意味合いが異なります。

第1デーカン(0〜9.59度)
そのサインの純粋な性質が最も強調されるデーカン。

第2デーカン(10〜19.59度)
同じエレメント内の次のサインの影響が加わります。

第3デーカン(20〜29.59度)
第2デーカンのさらに次のサインの影響が加わる。

牡羊座のデーカン

牡羊座の各種デーカンについて。
生まれた日数はだいたいになります。

第一デーカン 太陽が0〜10度生まれの人(およそ3月21日〜3月30日生まれ)

火星

牡羊座の性質が二重に働き、火星の影響がより強調されます。積極果敢な姿勢が強調される人。
権力欲の強さでトップ志向が強く、政界や軍隊などでの成功者の素養を窺わせます。
火星の悪い部分が出ると、結果の成否はさておいて行動が無謀になりやすく、
弱者に対して横暴な側面も生まれやすいことです。

第二デーカン 太陽が11〜20度生まれの人(およそ3月31日〜4月9日生まれ)

太陽

牡羊座の性質に加え獅子座の性質が加えられ、太陽の性質が加わってきます。
開拓者精神に加え、トップに立つことで皆を輝かせる性質が伺える人。
プライドと目標意識が高く、正々堂々と中心人物となり、牽引する能力に優れます。
太陽の悪い部分が出ると、高慢ちきな部分や攻撃性の部分が現れ、敵対勢力を作ります。

第三デーカン 太陽が21〜30度生まれの人(およそ4月10日〜4月19日生まれ)

木星

牡羊座の性質に加え射手座の性質が加えられ、木星の性質が加わってきます。
外に対する希求やおおらかさ、正義感が伺える人。
大義に対しての希求、秩序や高尚な学び、精神を重んじて活力のある人柄。
親切かつ熱心で、おおらかさが人を引き寄せます。
木星の悪い部分が出ると、神経質で偏狭、怠慢でいい加減、
歪んだ正義感に基づく裁きが強調されること。

この記事を書いた人