木星がハードアスペクトでやってきたら、何を学ぶ?

2025年は木星が蟹座に来ます。
占い界隈では12年に1度の幸運期などと言われるので
「2025年は蟹座の人がラッキーです」などというのかもしれません。

そういう単純な見立てで良いのか?というのと
いいことばかりなのかどうかというところを考察したいです。

木星が示すもの

木星

木星は「幸運」「拡大」「公正さと寛大さ」を示す星。
トランジット(T)木星の入ってるサインがあると思いますが
自分のネイタルでトランジットと同一のサインの惑星に
T木星が入ってきたら何らかの「幸運」が手に入ったり
心穏やかな「公正さ」「寛大さ」のエネルギーをまとうことでしょう。

そして手に入れた富を「拡大」させていこうとします。

木星は占星術においては最大の「ベネフィック(吉星)」と言われます。
この星がきたらなんかいいことあるぞって、非常に好まれる星ですね。

アバンダンス(豊かさ)を得られますが、
それは物質に限らず精神とか「見えないもの」に関わるアバンダンスもあるので
アバンダンスを得たという実感が分かりにくい点もあります。

特にアセンダントと木星が合(0度、コンジャンクション)になった場合、
寛大さと公正さのエネルギーに包まれ、
富や力を持つ人との関係に恵まれる可能性がありますので
ASCがT木星と同一サインだと「幸運期」などと言われますね。

2025年の蟹座木星について

木星

蟹座に木星が入るから、蟹座じゃないから関係ない、ということはないと思います。
蟹座と相性の良いサイン(山羊座以外の地、水サイン)であれば

恩恵を受けることになるだろうし、
蟹座と相性の良くない活動サイン(牡羊座、天秤座、山羊座)であれば
反発することになってしまいます。

反発する場合だと、2025年の場合で言えば蟹座木星なので
蟹座の示す家族や共同体、土地の文化など、そうした意識を向上させるために
何かしら過剰に行動させようとします。

木星がアスペクトを組むとなんらかの形で「チャンス」が示されます。

ハードの場合はよりオーバーな感じで引き出そうとするんですね。

ケーススタディ・魚座木星と射手座太陽の反発

木星

私の事例ですが、以前こんなことがありました。

2022年に回遊していたのは魚座木星だったと記憶していますが
私の場合は射手座の太陽とスクエア、ASC乙女座とオポジションになっていた時期がありました。

私にとっての2022年というと、様々なスキル習得のために
様々な講座にお金を払っていた時期でした。

タロット、アストロロジー、アドバンスヒーリング、チャネリング…

この辺りは全部行きました。

加えて言えばKSHM、包丁マッサージも候補でした。

この時期の心境で言うと、会社を辞めてサロンとして自立するために
様々なスキルの習得に功を焦っていた時期でもありました。

魚座木星が太陽と反発すると、魚座意識を育てようとするために
太陽を無理やり誘導しようとするのですね。

魚座意識でいうと癒しとかスピリチュアリティとかになります。
だからそれに相当するものを育てようとするために、
その意識を拡大させようとするために、過剰なまでに活動させようとします。
木星というとチャンスが広がり、拡大発展の恩恵を得られる場所です。

どこまでも広がろうとします。
拡張意識が強すぎて増えすぎて収拾つかないのが木星の欠点です。

増えすぎたものは減らさなくてはならない。
だけども、「あれやりたい、これやりたい」はどんどんと増えていく。

その結果、自分の財を大枚叩いて、時には破産するような勢いで使い込むこともあるのです。

私の場合は魚座意識を拡張するためにお金をどんどん使う方向に意識が持っていかれた。
2022年は銀行の残高がスレスレだった時期が多かったのを覚えています。

そして「あれもこれも学びたい」という意欲が発展していたし
周りの人もそんな私を投影するかのように、それを助長するような人が多かった。

私は刀療師を目指していました。

ただ、その講座がものすごく高いし、刀療師の先生が講座を開く日が
平日だったので、働き詰めの身分にはそれがキツかった。

当時は金銭的にカツカツで、平日たくさん休んでいたので
会社に目をつけられていた時期でもありました。

お金がカツカツなのは、最悪サラ金で解決するかもしれないが
時間が捻出できなかった。

当時はたくさんの講座を受けるために平日休みまくっていて
会社からレッドカードを切られていました。

会社をクビになって生活の生命線を切られるわけにもいかないので
平日を潰すわけにはいかなかった。だから行くのをやめた。

もし2022年、刀療師の講座を受けていれば
今頃私は赤いTシャツを着て包丁を振り回していたことでしょうに。

射手座という木星ルーラーでとりわけ木星の影響が強いだけに、その影響は強固なものがあると考えます。

アセンダントと木星

木星

アセンダントに木星が来れば、どの星の中でも一番の「幸運」がやってきます。
大きな案件のコンペがあってうまい具合受注できたりとか
そういうこともあるかもしれませんね。

木星は絶対神ゼウスと同一視されます。
絶対神の定義でいうアバンダンス(豊かさ)とは何か?

それは単に自分がおいしい思いをする私利私欲でなく
絶対神として自分の幸を誰かに分け与える、というのが
本当のアバンダンスです。

絶対神ゼウスは地上から神の世界まで統括している
神の中の神、ゴッドオブゴッドです。

自分だけでなく「幸」を求める民たちに分け与えるのが真のアバンダンス。
絶対神だからこそ、「寛大さ」を持って分け与える、
絶対神だから「幸」をあげすぎても痛くも痒くもないということ。

「幸」を自分の懐に納めるだけでなく、誰かに分け与えるのが
アバンダンスを得られる最良の行動です。

臨時収入が手に入ったらお土産を買ってみんなに分け与える、
電車で困ってる人に座席を譲ってあげる、
そういったことを積み重ねていくべきところ。

総括

木星

アバンダンス(豊かさ)という、自分の中にだけおさめるのでなく
困っている人に分け与える、というのが正しい「幸運」の使い方で
それが自然にできれば「幸運」もいい形で循環する。

その与えられた「幸運」をどう使うか。
私たちは木星、ならびに絶対神にそれを問われています。

なので木星が入って関係ないのでなく、どういうアスペクトになるかちゃんと見てみましょう、
というのが今回のお話。

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