ウラニアン占星術で人生の転機を伺う??「結婚」などの転機の時期を検証。

よくある質問としては「出会える時期」「結婚はいつ」「子どもはいつ」
「仕事を変える転機はいつ」

というところでしょうかね。

通常の占星術だけで中々難しいところもあるかもしれないので
ウラニアン占星術の検証をしています。

ウラニアン占星術(Uranian Astrology、ハンブルグ学派とも)は

通常の西洋占星術と異なる点が多く、
感受点の数の多さ、ミッドポイントの重視、90度ダイヤルの使用、
そしてトランスネプチューン天体(TNP)の使用などが特徴の占い方です。

ウラニアン占星術について

ウラニアン

20世紀黎明期あたりにドイツの占星術者であるアルフレッド・ヴィッテ
という人が提唱した占星術の手法です。

海王星以降の領域での未知の天体が周回している、と想定して
架空天体を導き出して、それがある前提で占い手法です。

トランスネプチューン惑星、トランスプルトーなどは公式に発見されたものでないが
秘教占星術やウラニアン占星術では重要で、
この段階では実験的なものとして扱われるべき、とありました。

基本的には太陽系にある惑星でパーソナリティを診断した方が良さそうです。
トランスネプチューンがどこまで採用されているかは
現段階では不明となっているので。

太陽系外惑星については
かつて海王星の外を運行している星々があるとされていました。

海王星の外を運行している未発見の惑星を「ウラニアン惑星」と呼んでいました。

これらに意味を持たせた占星術を「ウラニアン占星術」などと呼んでいるようです。
架空の天体については9個あるとされています。

ギリシャ神話に出てくる神様の名前に準えて名付けられています。

クピド

惑星でいうと「金星」のハイヤーオクターブ的なものでしょうか。
芸術と美、人間関係、家族、家族の歴史、結婚、社交性を表します。
恋愛や結婚にまつわるところと思われるので、おそらくいの一番に好かれる天体。

ハデス

惑星で言うと「冥王星」?
テーマとしては苦しみ、衰退、孤独、憂鬱、病気、貧困、過去の問題、
地味な仕事、浄化、見えない世界、スピリチュアルな浄化といったもの。また医学、看護、研究、考古学、
霊的世界といった「影にある知識や仕事」を象徴するとも言われています。

ゼウス

エネルギーの集中、創造的な方向性、物事の立ち上げや推進、
といったところを司ります。火星的な衝動と水星的な知性を融合したような性質を持ちます。

クロノス

土星的なところ?
「上に立つもの」や「専門性の高さ」「公的な責任」などを象徴します。
社会構造や組織の中での地位、政治的権威や管理的な立場との関連を示唆します。

アポロン

象徴するもの、学識や知的活動の成長、複数の人や知識の橋渡し、ビジネスと取引、外交、商業活動の
発展、豊かさと拡張性といったものです。意味合いが木星的ですが、それよりも流動的な意味合い。

アドメトゥス

非常に静かで内向的、そして「停止・凝縮・深層探究」を象徴します。
動きを抑え、内側に意識を向けさせる力があるため、
ある意味で冥王星的な「濃密さ」や「変容の準備期間」ともリンクします。
目に見えない圧力や乗り越えなければならない課題に直面させます。

ウルカヌス

筋力や耐久力、物理的・精神的持久力、抑制・統制されたエネルギーの集中、圧力、強制、支配、
軍や官僚制や医療体制など集団的影響や制度、成功、
名声にまつわる強力な象意を持つ天体とも言われています。

ポセイドン

単なる知性や思考を超えた「啓発された意識」を象徴する天体です。
信念体系や宗教、倫理観、直感的理解といった、
精神世界や高次元の真理に関連します。またポセイドンは思想的伝播、教育、悟り、
純粋性にも通じるため「光」のエネルギーとして解釈されることもあります。

トランスプルトー(ペルセポネ)

「浄化・選別・手放し・再構築」というテーマが含まれます。
冥王星のような「破壊と再生」が内向化し、
特に「心理的・精神的な自立」や「自己完結的思考」を導く天体として働きます。
また過剰なまでの理想追求や、繊細な心の防衛反応として表れやすく
「他者と適切な距離を保ちたい」という本能的傾向を持っています。

ウラニアン占星術の方法

1. チャート作成

使用ソフト:Solar Fire、Win*Star、Janus、Aurora、Uranian Astrology Program(UAP) など
Solar Fireでも ウラニアンモードの設定があり
TNP天体や90度ダイヤル、ミッドポイントリストを表示して行います。

2. 90度ダイヤル(Dial)を使う

ウラニアン占星術では360度円ではなく、
90度ダイヤル(360度を90度ごとに4等分)がベースとされています。

それと言うのもオポジション・スクエア・コンジャンクションがすべて「同じライン上」に並び、
視覚的にアスペクトを素早く読めるため、とされています。

例:天王星が90度、金星が180度、火星が0度の位置にいる場合。
→全部同じダイヤル位置に乗るためコンジャンクションとなり、
「刺激的な恋愛の始まり」みたいなテーマが浮上。

3. ミッドポイント(中点)分析

ウラニアンではアスペクトよりもミッドポイントを重視するとされています。

例:
金星/火星(恋愛エネルギー)
太陽/月(内的統合、パートナー関係)
ASC/MC(社会的アイデンティティ)

各感受点やTNPが、他の2天体の中点に接触しているか(特に0度、45度、90度)を見る。

4. トランスネプチューン天体(TNP)

ウラニアン独自の感受点で、ソーラーファイヤーではオプションで表示可能。

5. 重要な分析テクニック

アークディレクション(ソーラーアークなど)
ソーラーリターンやイベントチャート
コンポジット中点図(パートナーとの中点分析)
トランジットとのミッドポイント反応
パーソナルポイント分析(太陽/月、ASC/MC など)

6. チャート解釈のコツ

ミッドポイントに感受点・TNPがヒットしているときは「象徴的なイベント」が起こりやすい。
特定のTNPが多く関与しているミッドポイントは、その人の「魂の核」を映し出している可能性がある。

イベント予測では、90度以内にあるミッドポイント×感受点の接触を中心に解釈。

ケーススタディ

・2025年4月19日 (日本時間20日)

大谷翔平選手 第一子誕生について。
結婚や恋愛にまつわるミッドポイントをまとめたら以下。

太陽ー月83.50度
太陽ー金星33.20度
月ー金星13.55度
月ー土星23.21度

その時のトランジットでウルカノス33.19度。
これが太陽ー金星のミッドポイントと0.01度とタイトな感じで0度。

「自らの進む道、愛される資質」の統合点に対して
ウルカヌスという「集中力・統制されたエネルギー・名声」
が関わってきている。

愛が形になる、子供が生まれたというイベントが社会的に強く顕示される
というところでしょうか?

・2021年10月ごろ

交際をしたと思われる時期に14.07度にトランジットクロノスで、
月ー金星13.55度と0.20度以内のコンジャンクション。

太陽ー金星のミッドポイントのところにトランジットウルカノスのコンジャンクション。

月ー金星は感情、女性性の強まり、愛情の始まりなど。
大谷選手の場合は13.01度にハデスが。

2024年2月29日 

結婚発表がこの日取り。

ネイタル太陽ー金星 33.20度とウルカノス33.00度が0.20度以内のコンジャンクション。
ただウルカノス自体は動きがスローなので、結婚発表前後も大体似たような度数でした。

他に結婚にまつわると思われるミッドポイントと何かがぶつかったのかもしれません。
動きが早い天体と何らかのミッドポイントがぶつかったタイミングが、転機でないかと考えます。

太陽ー金星:自己と愛の統合、結婚とも取れる。
ウルカヌスも統合的なエネルギーが強く
人生にまつわる「統合」といえば「結婚」となる?

結婚とかだから金星以外にも責任の発生する土星や、慶事や法律が絡む木星とか??

また日本時間2024年2月29日10時に金星・ノードのミッドポイントをクピドが通過したように見えました。

金星ーノードのミッドポイントは愛情と人間関係の統合、人間関係の形成や深化。
クピドは愛情、家族、社交性、人間関係のTNPなので正しくといったところか。

総括

ウラニアン

こうしてみましたが結構複雑なのがわかります。

ウラニアン占星術で見てみるのも良いでしょうが、
普通のミッドポイントでも良いかもしれません。

あんまり使うケースが思い浮かびませんが、ひとまずまだ検証したいと思います。

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