アストロマップが示すのは自分のネイタルをリロケートして
どこでその惑星が強調されるかを示したもの。
リロケートでMCなどのアングルが変わるということは
海外移住をしてみるとゴールが変わったり、
引越しにおいては人生が大きく変わる、ということを
明示的に示しているというわけでもあります。
もくじ
リロケートで変わるもの

いわゆるリロケート占星術の分野になるでしょうが、
これは自分が生まれた時に別の場所で生まれたらどうなるか、
というものを示すものでしたね。
単純に考えれば、海外のように
日本から大きく離れたような場所に移住することで
自分の人生が大きく変わる、ということ。
まるでダイアルを回したかのようにハウスが変わる。
自分が住んでいる場所から東の方にリロケートすると
MC、ICが時計回りにスライドしていくし
度数が進み、惑星も右回りにシフトしていく。
私の例で言うと日本で3ハウス太陽であるものが
東に行けば行くほど太陽が、2、1、12、、とシフトしていき
MCも双子座から蟹座、獅子座、とかわっていき、
アメリカの方に行くと9、10ハウス方面になります。
逆の西方面に行くとMC、ICが反時計回り、惑星も4、5とシフトしていきます。
3ハウスに太陽があるのと12ハウスに太陽があるのでは
性格が全く違いますから。
ラインの範囲は結構大雑把な感じで、1126kmだったり500〜700km圏内だったり。
大雑把に言えば東京大阪くらいの距離感でしょうか。
ASCラインより上なら12、下なら1ハウス寄り
MCラインより右なら9、左なら10ハウス寄り
ICラインより右なら3、左なら4ハウス寄り
DSCラインより右なら6、左なら7ハウス寄り
と言った具合にホロスコープを反映させた感じ。
どのハウスに惑星が入ってくるか?

2ハウス太陽なら自分能力でお金や物質を作る、
3ハウス太陽ならコミュニケーションや教育の場で輝く、
12ハウス太陽なら内省、内面の世界で輝き、そこで才能を開花
という感じでしょうか。
月ーDSCコンジャンクションだとよく人に会う、人気を得る。
天王星ーDSCだと出会いが突発的、突発ではあるが
応用力がついて進化成長につながる、など
それぞれのラインで必ずしもマレフィックなら悪いこと、とは限らないでしょう。
ライン上に近いほうが影響が強いのは明白。
人によってはラインに近いと惑星の影響が強すぎるので
ラインからある程度離れたほうがいい塩梅、というケースもあるようです。
ホロスコープにおいては「自分でその運命を決めた」とありますが
自分が住む場所においても「惑星の影響はこの程度でいい」
という調整結果と見ることもできるでしょう。
太陽・天王星がコンジャンクションしている人が
太陽の影響を強めたいと思って、太陽の示す場所に行ったら
天王星もコンジャンクションなので、天王星も強まります。
使命に向かっていくと思えば何かと突発的。
常識的なものを唐突に手放さねばならないかもしれない、
それは覚悟をして受け入れる必要がある、
と言った具合に、ホロスコープの影響も考える必要があります。
「ASC」と「ライズ」の違い
ソーラーファイヤーではマップにおけるASCなどはライズポイントとして扱われています。
ASCとはそもそも太陽の日が登る場所、DSCは日が沈む西の地平線。
ホロスコープにおいては「全部太陽基準」でアングルが決められています。
しかし惑星においては登ってくる場所も違います。
ソーラーファイヤーにおいてのライズ、セットと呼ばれるものは
「その惑星が登ってくる(降りる)ポイント」のこと。
なので「ASC」と呼ばれるものとは表現がかなり異なります。
ライズ(ASCに近いもの)
セット(DSCに近いもの)
カルミネート(MCに近いもの)
アンチカルミネート(ICに近いもの)
と言った具合。
水星ならマーキュリーライズ、金星ならヴィーナスライズなどと呼ばれる。
特に冥王星は太陽とは上がってくる場所も沈む場所も大きく異なるので
冥王星のラインが示す場所にリロケートすると、
ASCとコンジャンクションにならないことも見受けられるでしょう。
Mundoはライズなど惑星準拠、Zodiacalは太陽のASC準拠、
と言った具合に差異があります。
ホラリーなど、どちらを採用するかは占星術家によって好みが分かれるようです。
総括

アストロマップにおいてはソーラーリターンやジュピターリターンにおいて
どこでリターンを迎えたらいいか、
どこに行ったらいいかといった具合に見ることもできるでしょう。
時期によってどこ行ったらいいか見えるのもマップの良いところかと思います。