2024年水瓶座冥王星の展望。「破壊と再生」の果てに見える「人道的世界観」。

前身サイトで取り上げたことを改変してお送りします。
2024年の水瓶座冥王星がどんな感じになるかについての考察を

さらっと眺めてみてみました。

2024年の間にも順行逆行を繰り返し、11月20日までは水瓶座と山羊座を往来し
地の時代の未練をなくしつつ、風の時代に本格移行していくでしょう。

黄道十二宮の「11番目」である水瓶座

天王星

水瓶座は黄道十二宮の中でのセミファイナル、11番目に当たる星座です。
射手座時代で築き上げた精神性や学問を
バラバラになっているので「地」で一つにまとめる必要がありました。
そこで山羊座冥王星時代で外郭で囲い、正当な秩序をもたらします。

山羊座は国家や自治体といった「組織体」という器を作り、法律を作って均一化、平均化を図ります。

その上で新たな伝統であるとか格式
あるいは新規ビジネスの在り方というのがもたらされていきました。

その山羊座時代で作った大枠のものを、風穴を開けてどんどん発信していく時代。
水瓶座はその器から出て、広めたり発信していく。

山羊座時代に顕著だった国家などの枠組みを超えていきます。
黄道十二宮の流れといって、そうした動きになるでしょう。

それでいて、黄道十二宮最後の星座たる魚座のサイクルで「夢」を具象化するイメージを固め、
そしてこれまでの12星座巡って貯めてきたものを「癒し」といった形で「清算」します。

そしてまた牡羊座に戻って、黄道十二宮をひとしきり巡って成長した後
新たな夢を実現するために行動していくのです。

冥王星の性質

水瓶座冥王星

冥王星は太陽系外から持ち込まれる銀河の影響力、つまり太陽系で知り得ない未知の力が太陽系の惑星の数々、
とりわけ中心にある太陽に側面から接近してくる、
というふうに「完全マスター 西洋占星術」において著者の松村潔さんは述べています。

冥王星は「太陽系にはない異質の要素」を持っている惑星です。
そうした冥王星の性質が、太陽系惑星の数々にしてみれば全く想像もつかない異端な要素となり、
それを受け入れざるを得ない流れが銀河系にやってくるのです。

まるで異世界から持ち込まれたような影響を利用して、銀河系内で運用されていた「当たり前」を崩して
新たな価値観や思想というものを定着させていく、というのが冥王星の性質。

冥王星は太陽系の一番遠縁の天体であるがゆえに銀河系の外側の要素を他の太陽系天体に与えてくる、
それが故の「破壊と再生」ということでしょう。

冥王星はさしずめ「遊星からの物体X」というところなのでしょう、私たちにしてみれば。
銀河系の常識に当てこむと、冥王星は時に異端な行為に走ることもあるわけです。
銀河系外の常識を持ち込むので、価値観にギャップを覚えるでしょう。

冥王星は死と生の世界の狭間、魂そのものを扱うこと、
「あの世とこの世の橋渡しをする惑星」とも言われますが、
まさにその、あの世とこの世の橋渡し的存在極まれり、というところ。

「これまでの常識を破壊するために、銀河系外の常識を浸透させ」

そして「新たな常識を元手に再生が行われる」。

そんな冥王星ですが、運行が非常に遅いので
個人というより世代、単体意識でなく集合意識に与える影響が大きいのです。

それゆえガバメント(政治)的なエネルギーも持ちます。
当然取り沙汰されるのは政治についての流れになるでしょう。
水瓶座冥王星なので人道的な時代を目指す、性差をなくす、
そうした流れのために冥王星が示す「戦い」というものが避けられないと思います。

時代を組み替えるための「破壊と再生」が「戦い」という形。
かつてのフランス革命時代やアメリカ独立戦争時代が、そうであったように。

あとは「そもそも人道的とは?」という議論も白熱するのでは。
動物に対しての扱いの人道的とは?
人に対しての人道的な処置とは?

という具合で。

水瓶座冥王星の流れ2024

2024年の冥王星の流れだけ追っていきます。

20240121水瓶座冥王星入り

2024年1月21日 9時57分に水瓶座冥王星入り。

11ハウスに冥王星がいます。
「人間関係」というものがしばらくの間テーマになりそうです。
しかも太陽とコンジャンクションしているので本質的に必要な人間関係がどこなのか?
大幅な組み替え、あるいはメンターみたいに強力な影響のある人物が友人に紛れ込む、

といった感じでしょうか?

しかし逆行もありますので、またしても山羊座冥王星に一時期戻る期間もあります。

20240503水瓶座冥王星

水瓶座冥王星逆行が2024年5月3日 2時13分に発生します。

この時も11ハウス冥王星。やはり「友達」とかの人間関係の調整が入りそう。あるいは「友情の再起」も?
逆行なのでテーマは「見直し」。

水瓶座サビアンシンボルを見ると
水瓶座2.06度
数え度数で3度なので
身体部位:右腓骨
シンボル:海軍からの脱走兵

山羊座時代に作られた「決まり」から抜け出して、新たな世界を求める。
山羊座はいろんな知見を持った人を集めて「国家」「会社」
といったものを組織立てて、決まった秩序のもとに均一化させる時代でした。

しかしそこには自分が求めるものがなく、自由を求める必要がある。
その人間関係において、あなたの自由はあるのか?

そこを見直しさせられそうですね、というのがこの逆行期間。

水瓶座に冥王星がいる間のテーマと考えます。

20240902山羊座冥王星入り

2024年9月2日 5時36分に冥王星は水瓶座から山羊座にサインチェンジ。

おそらくここで政治の世界であるとか、集団性や秩序に関しての見直しが入るのでしょう。
3ハウス冥王星になります。通信とか、コミュニケーション、「近場での勉強」
あたりが少し弱くなる、見直しの時期。

やり方を考え直そうという感じがここから。

そこから順行に戻るまでの間でしょうかね。

2024年10月12日 9時34分に順行開始。

2ハウス冥王星になります。財産の部屋なので、金銭の作り方の再編成。
山羊座時代の作り方がここで再編されるイメージでしょうかね。
つまり仕事の仕方が変わるかもよと。

会社に行くあり方がここに来て「当たり前」でなくなる業種もあるかも。
山羊座なので「組織」にまつわるお金の作り方と見ていいでしょう。

この時のサビアンシンボルは山羊座の29.38度ですが

数え度数なので30度で見ます。
身体部位:内転筋 
シンボル:秘密会議で会合する大企業の取締役たち

同じような立ち位置の人が密に話し合って生産性、発展性のあるアイデアを出すこと。
2ハウスの財産は「自分で作り出すもの」ですが、

仕事の金策においてのナイスアイデアを作るにおいては「他者」が交えられそうです。

ここらあたりが、山羊座時代の「最後の仕事」というべきでしょうか。

20241120水瓶座冥王星入り


そして肝心なのが2024年11月20日 5時40分ごろから水瓶座本格運行すること。
ここから20年近くが正式に「水瓶座冥王星時代」というところです。
3ハウスの「通信」「コミュニケーション」の部屋。
このことでより著しく「風の時代」らしいやりとりの仕方になるかも。
水瓶座なので「電波」を使って壁を越えていきます。

セレスとコンジャンクションしているので、想像力にも革新性をもたらします。

乗り物とか通信機器の刷新になるだろうか。

IT関連はかなり変わってくるんじゃないでしょうか?
おそらく次の逆行までのテーマでしょう。

逆行は2025年5月5日にしますが、山羊座には戻りません。

総括・何との戦いで、水瓶座を組み替える?

DNA

冥王星なので「戦争」「核兵器」といったテーマも
やはり政治の中で賑わせてくると思います。

人道的な時代においてもその話もつきまとうという
少々矛盾めいたものを感じるかもしれませんね。

その矛盾をいかにいなしながらやっていく、というところでしょうか…。

人とのやりとりをするにおいても
これまでのやり方を手放すのは勇気がいたはず。
「携帯電話」というのも、最初は受け入れるのも抵抗があったと思います。
その葛藤を乗り越えた先に、真の「人道主義」というものが見えてくるでしょう。

現代に生きる私たちはフランス革命時代を超えられるでしょうか?

いや、超えられるはずです。過去は超えられる、世界は変えられる。

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