ユング心理学のシャドウ論と惑星について。「自らの闇」に向き合うことは、「自らの光」の道へ進まんとしていること。

物質世界で生きるにおいて、惑星のエネルギーを浴びている以上、
いつかは苦手なエネルギーにも向き合わねばならない認識です。

スイスの心理学者であるユングの提唱する考えに則って言えば
それは「シャドウ」とも言えるでしょう。

惑星においても自らの「シャドウ」と成りうる惑星があるのです。

物質世界に生きる以上、私たちは10惑星の要素のうちの
どれかのエネルギーを浴びているのです。

負の無限ループを突きつけてくるシャドウ

シャドウ

普段はその影響を感じないが、何らかの時期感であるとか、
そうしたことがきっかけで「シャドウ」としての要素が
その惑星に登場してくるのです。

10の惑星のどれかが、そのシャドウを解決するまで
望む望まないに関わらず、何度も何度も追いかけてきます。

ひた隠しにして見ないほどそのシャドウ(影)は強くなっていきます。

ある問題に関しては、繰り返し同じようなことが起こる、
ということはないでしょうか?

消化しない限り、その問題はどんどん大きくなる。
「運命」というどうしようもないエネルギーによって、叩きつけられる。

会社を辞めて転職しても、どこの会社でも同じような人間関係、
配偶者が変わってもより酷くなっていく、
それらは全て解決すべき、向き合うべき「シャドウ」。

シャドウになりうる惑星について

土星

どういった惑星がシャドウになりうるか。

土星以降の惑星は世代的な要素も含むので、なかなか個人レベルで
「土星や冥王星を使っている」と認識しづらいもの。

トランスサタニアンレベルになると、集合意識の操作になるので
認知をしづらいことこの上ないが
これらがハードアスペクトを形成しているとシャドウになりうる。

シャドウは何かと後ろ向きなイベントとして現れるでしょう。

どのようにシャドウを認識するか?

・プログレスチャートでアンギュラーハウスに入ってきて、刺激される時。
アンギュラーなので行動で現れやすい。

・ネイタルでキャデントハウス(3、6、9、12)に入っている惑星。
他者や出来事を通してその惑星を見るので、なかなか分かりづらい。

目の前に起きた出来事を「柔軟」に対処するハウスでもあるので
自分ごととして捉えられず見逃され、シャドウになってしまうことも。

・火星や土星など、マレフィックとのハードアスペクトを形成しているもの。
太陽や月のようなパーソナリティを表す惑星と絡むと分かりやすい。
「自分以外の他人」を通す6、7、8ハウスなど、DSCの近くにある惑星が絡んでいると
他人に投影しているので、自分ごとと捉えにくい。

・ノーアスペクト、シングルトンのように絡みが薄い、放置されたような惑星。
ただし、これがASCなどのアングルとアスペクトしている場合は
影響を喰らっていることになるので、省いた方が良いかも。

・牡牛座や天秤座にある火星らのように、エッセンシャルディグニティが低い惑星。

・太陽に対して距離が近すぎる惑星。水星、金星が該当。太陽と0.17度以内だとシャドウになりうる?
太陽という主人格に恐縮すして力を発揮しづらい。

・土星以降の世代的特徴を寄与する惑星。特に天王星以降は「宇宙自然の意志」をもたらす惑星なので余計に分かりにくい。

・男性にとっての金星、女性にとっての火星。反対の性なので理解が難しい。

などでしょうかね。
シャドウとして潜んでいる問題が、たとえばプログレスやトランジットで
何らかのアスペクトで刺激受けた時に、問題として出る。

あるいは誰かとリレーションシップにおいて関わっている時、これもまた刺激になる。
またあるいは、ホロスコープにおけるハウスがガラッと変わる海外移住など。

シャドウの実例

冥王星

シャドウとなりうる惑星の実例をいくつか。

例えば男性にとっては女性性とか美意識を理解するのが苦手だから「金星」
女性にとっては積極性や闘争心を理解し難いから「火星」といった具合に
反対の性の原理であったり、

あるいはハードアスペクトを作っているマレフィックであったり、
そういうのがシャドウになっていくでしょう、というお話でしたね。

マレフィックでもトランスサタニアンはとりわけエネルギーが強すぎるので
現実においてどの事象がトランスサタニアンか分かりにくいところはありますが。

戦わなければいけない(火星)のに逃げていたり、
厳しい現実(土星)から目を背けたり…
土星とか絡んでると結構ややこしくさせるでしょう。

私の場合は水星、金星が土星とcjn(コンジャンクション)
なので初等教育時代や思春期は何かと重たく暗い性格でした。

水星にまつわる「コミュニケーション能力」という単語を聞くのも嫌でしたし
あるいは金星にまつわる自分の美意識を高めることに抵抗があります。

そういう意味で土星もそうだし、絡んでいた水星、金星。
これらがひっくるめてシャドウになっていました。

私の場合は太陽ー天王星、月ー冥王星とcjnですが、
天王星や冥王星がシャドウと感じにくいのは
太陽や月という普段使いしている惑星だからかもしれません。

天王星や冥王星がシャドウではあるのだろうが
トランジットで刺激されてはそれらを使うので、慣れっこになった可能性もあります。

また、一般的には太陽期(26〜35歳)になった女性が、
自分の「太陽」を見ようとせず、
誰か(自分の配偶者)に丸投げして、「金星」の心地よさに委ねようとしたり。

それによって「太陽」がシャドウになってしまう。

だけども年齢期の考え方から言って、それぞれの年代における
惑星について見ないわけにはいかない、
あるとき自分の「太陽」を見るのが大事だと気づいて離婚に至ったり
「太陽」がシャドウだという人が多いかもしれません。

太陽期や火星期など、ある程度の年齢期に差し掛かって
ようやくシャドウに気づいた、ということもあるでしょう。

総括

土星

この世界は二極性のものでできています。
男性性と女性性、光と闇。

どちらか片方が欠けることもありませんし、どちらかが欠けても成り立ちません。
シャドウがあるということは、光もあるということ。

闇の中にいるからこそ伝えられるものがあるわけです。
闇の世界の愚というものを。

なぜDNAアクティベーションやアデプトプログラムなどで
光を得ることが良いのか?というのが今にも増してわかるはずです。

光を求めるということは、闇に対峙することでもあり、
シャドウに向き合うということは、自らの光の道を歩むということでもあるのです。

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