冥王星が示すのは、関わったサインの要素を徹底的にまで変えること。
個人が残しておきたいものを考慮しないので
都合よく残してくれないもので、それが厄介なところ。
ギャンブル性に富んでいるので、失うものが何もないときに頼るのが
一番リスクが少ない、と言っても良いでしょう。
「枠組みを超えていこう」というのは口で言うのは簡単だが、容易でないもの。
だいたい予期せぬ方向性で風穴空けられるからです。
冥王星の変化変容というのは「ある時突然様変わりする」ものなので
一般には感じにくいし、扱いにくいもの。
それは時代性においても同じことが言えます。
冥王星が関わったサインの要素を徹底的に変えますが、すぐにその結果は出ず、
後々振り返ると大きく様変わりした、という感じになるでしょう。
もくじ
山羊座冥王星時代におけるビジネスの変容
山羊座が示すのは枠組み、組織といった形あるもの目に見えるもの。
2008年〜2023、2024年の山羊座冥王星時代を振り返ると、
さまざまな枠組みの変化変容があったのでないでしょうか。
山羊座なので仕事に関する計画をきっちりすることを求められるでしょう。
枠組みの最たるものが山羊座。山羊座は土星がルーラーであるサインなので
社会的ゴールまでの道筋というものをきっちりと敷きたがる性質が強いのです。
枠組みが変わるので、人々のコンフォートゾーンが変わった時代と言えるでしょう。
あとはビジネス、働き方の枠組み。これまで会社行くのが当たり前だったが
リモートワークが流行り出してしまったものだから
会社というものが存在意義が疑われるレベルになりましたね。
オフィスがあってもなくてもどっちでも良いような感じ。
人々のポスト(地位)にまつわる考え方や仕組みも変わるためか
「起業ブーム」のように既存の会社でなく
自分のビジネスを作って起業塾のようなものも流行りましたね。
ちょうど私の起業塾時代が山羊座冥王星時代で
「成功」のためのスケジュールを書かされたのを覚えています。
スケジュールを書くのがいっぱいいっぱいで、
ほとんど起業活動に手をつけられなかったのは良い(?)思い出。
2023年3月24日より水瓶座冥王星時代に変わっていきました。
ここからまた時代の様相が変わってくるためか
変化を感じながら過ごしてきた人もいたでしょう。
水瓶座冥王星の影響
冥王星などのトランスサタニアン(土星以降の大惑星)が次のサインに移行すると
時代として大きな転換点、変化を感じる、というのはよく言われることですね。
冥王星が水瓶座に入ってから、
これまで愛着のあった所持品を一気に断捨離してしまって
職場を変えるほどの、強烈な変化を感じた人もおられたようです。
水瓶座冥王星は性質から言って、前例のないものを作る時代になることが予想されます。
つまり誰もが「時代の寵児」になれる可能性を秘めている、と言って良いでしょう。
冥王星の影響については、人の深層意識レベルにまでに
影響を与えると言われています。
つまり私たちが意識しないレベルで
「何かを変えなければならない」
という方向性に働きかけてきて、そして行動に移させるのです。
これは「人間の意志」レベルでなく「宇宙自然の意志」レベルのものですね。
宇宙の調べに応じて、自分を変えていかねばならない。
ホロスコープレベルだとネイタルチャートにトランジットの冥王星が
何らかのアスペクトを組むとわかりやすいでしょうね。
たとえば冥王星がアセンダントとアスペクトを組むと、身体的なところ、
すなわち行動原理の徹底的なまでの刷新を求められる、
といった意味合いを取れます。
ハードアスペクトだと苦痛を伴う形で無理矢理変えることになる、
ソフトアスペクトだと流れに沿って刷新させられる形になる、といった具合に。
食べる事飲む事、仕事のやり方から普段の生活方法まで。
冥王星はゆっくりと、しかし着実と変えさせる方向に持っていきます。
冥王星が過ぎ去ると、「自分が変わった」という結果だけが残っています。
冥王星が「何かを変えた方がいいな」という具合の感性を
知らず知らずのうちに与えてくるわけですね。
総括
コンフォートゾーンを変えるのが宇宙の意志、冥王星のところによるもの。
冥王星は「極限」を司ります。
ずっと同じ仕組みが未来永劫通用しないからこそ
それをひっくり返す異常事態が起こる。
冥王星が一度機能すると、もう後戻りが効きません。
そして新しいものを創造し、その時代にあったやり方でまた進めていく。
冥王星は「集団のカルマ」とされています。
冥王星は「破壊と再生」の星。
人の歴史においてこの繰り返しですね。
「宇宙の意志」に沿って時代にそぐわぬものを淘汰して
新たなものを創造せねばならない、
そうした避けられない業(カルマ)を、人類全体で背負っているのです。