水瓶座冥王星時代は風通しの良い時代を築くための「意識改革」の流れがもたらされる。

水瓶座冥王星時代にてどういう変革がなされるか?という予測に関していえば、数多くあります。
かつてのフランス革命時代のような、人道的な世界を求めるムーブメントが
今世でも再び行われる、という予測もありましょう。

冥王星が「戦争」と紐づけられることによって
何かと物々しい時代になるのでないか、という予測の向きもあります。

特にサインチェンジした時点はそれが顕著でしょう。

しかし水瓶座が「風」のサインであることから言って
「風の時代」との親和性は高いと言えるでしょう。

「風」は知性と言葉を示し、言葉が「風」を切ることで
これまで通しにくかった意見や思想が、少しずつ通りやすくなるのでないか。

これまではあからさまに理不尽なことがあったとしても
「おかしいことをおかしい」とはっきり言える人は少なかったように思えます。

同調圧力が蔓延り、どんな理不尽であっても「YES」という事をよしとしてきた。
そこに対して「NO」を叩きつけることがとても勇気と覚悟がいる事でした。

こうして従順に「大人しく」なる事をよしとされたが
そうした風潮に「NO」という裁定が下るのでないか?

この時代においては、そんな期待感もあります。

ガニュメデスの逸話から伺える水瓶座の不可思議な性質

水瓶座

水瓶座という星座は、元はギリシャ神話に登場した美少年・ガニュメデス。
彼はトロイア王トロスの子で、絶世の美少年として知られていました。

その美しさは絶対神ゼウスですら虜にするほどで、
彼の美しさに惹かれたゼウスはついに彼をさらってしまい
神々の宴においての酌人に拝命された、と言われています。

ゼウスはガニュメデスに永遠の若さと命を授けました。

愛する子を失って悲嘆に暮れるガニュメデスの両親。
残された家族の悲しむ姿を見たゼウスは、
彼らの気持ちが紛れるように、水瓶を持ったガニュメデスの姿を星座にした、
このことが水瓶座の由来であると言われています。

男性神であるゼウスが、同じ男性であるガニュメデスの美しさに惹かれ
彼を愛でた、というストーリーに連なるからか
水瓶座というサインは愛情に関して言えば
男女の性差を問わない傾向が一番強い、とされています。

2023年ごろから、同性婚にまつわる法案であるとか
ジェンダーに関する法律がいくつか整備されてきています。

理不尽だと思われるものに対して反骨する。
逆に、これまでおかしいと言われていた価値観を良しとしていく。

そうした複雑さがこの水瓶座サインにあります。

そんな水瓶座という特性が作り出す流れとして
性差を問わない仕組みができる時代ができても、何らおかしくありません。

「星」「愚者」の性質から紐解く水瓶座冥王星時代

水瓶座

水瓶座はタロットでいうところの「星」「愚者」
この2つと照応します。

「星」というカードが示す「希望」を新たな時代に見出す。
もう1つのカード「愚者」において
これまで「世界」で完結させた事を手放し
また新たな流れを切る時代、とも取れるでしょう。

「死神(冥王星)」が、古い時代のものを破壊して、その跡地に新たな「希望」が生まれる。

新たな時代の「希望」を「星」に見出し
新たな「世界」を創出する旅路に出る「愚者」になるか。

全てを手放しての旅路、決して楽ではないでしょう。
しかし新たに作るものは、これまで心地良かったルーティンを捨ててでも
作る価値があるものだ、ということでもある。

これまでの風習に反対票を突きつける潔さというのが現れてくるでしょう。

いかに現状に違和感を持ち、反発できるか?

フランス革命01

水瓶座の性質で冥王星の「破壊と再生」エネルギーが行われるのであれば
理不尽なものに対して反発して、仕組みを組み替えること。

今までの時代で理不尽であったのに押し込められていたものが
ある時から急に「あれは理不尽だ」と声が上がって
唐突に是正を求めるようなムーブメントになる。

最近のニュースを見てても、その風潮を感じるところがあります。
「おかしい事をおかしい」と言える風が来たということ。

その流れに乗って、理不尽な部分を是正する流れが、水瓶座時代の美しい流れと思います。

「おかしいことをおかしい」
これを声を大にして言える流れというのは
これまで望まれていただろうが、なかなか表立つことがなかった。

それが少しずつ、そういう事をしていい「風」を感じるようになった、
というのが最近の世相でしょう。

「おかしいこと」が「常識」でまかり通っているのは
社会に行けばいくらもあります。

「別になくていいものを必需品扱いする」などが、良い例でしょう。
今の時代で言えば、会社の飲み会が必須でも無くなったのでないでしょうか。

少なくとも私が会社員だったころは、必ず飲み会というものがあって
上座下座というヒエラルキーを意識しないといけない窮屈さを感じていました。

会社のイベント全般的にそうでしたね。
ヒエラルキーという枠組みでの窮屈さが煩わしかった。

私自身が太陽ー天王星、月ー冥王星のコンジャンクション、
月・冥王星ードラゴンヘッドとのオポジションなので

絡む人を徹底的に選別しますし、やることなす事を真面目にやるかどうかは気分次第だし、
これまで予定調和で進んでいたものをある時急にひっくり返したり。

そういう性格なので協調性も皆無に等しかったし、
当然、組織体における集団行動がとても嫌いでした。

組織体関連の行動が圧倒的に無理だと思う私のこの性格は
月・冥王星とドラゴンヘッドとのオポジションが強調されている。

会社の飲み会どころか、友人グループでの食事も避けていました。

天王星とか冥王星の影響で、よく「文句が多い」と評されていましたね。
そういう星周りは、反発するのが仕事ですから。

人生の落伍者みたいな事を言うようですが
人生の楽しかった全盛期で言えば
会社の反体制派仲間と一緒になって組織体に噛みついていた時でした。

共通の敵がいて、それらに抵抗することに対して
どんな仕事よりも一番やりがいを感じていました。

私の経験上、「おかしいこと」に対して押し黙らねばならない、
くすぶり、憤っていた時期が長かっただけに
反骨したい気持ちをどうやって発散するか?

会社という組織体に身を置かざるを得ない時は、常にそればかりを考えていました。
今の時代は働き方も多様なので、何が何でも会社や学校に身を置かねばならない、
ということはないはず。

当時は仕事の選択肢が固定的でしたので
「これまでの常識にとらわれない働き方」がたいへん難しく
組織体のような枠組みでやらざるを得なかったのです。

総括

水瓶座冥王星08

水瓶座が示すのはテクノロジー、人道主義、
そして意識改革の部分にもなります。

ルーラーである天王星が既存の常識に対しての疑問符を投げさせて
意識改革する方向づけで促しているのです。

自分が理不尽だと感じたものにどれだけ引導を渡せるか。
その理不尽を取り去って何を生み出すか。

土星や冥王星が次の星座にサインチェンジしたところで
目指すべきゴールは「内なる平和」にたどり着くでしょう。

物質世界、マトリックスにおいては何かを引き金に
この世界がカオスであるということに気づき
実は「この世界は平和ではない」と実感させられる。

世間の理不尽に気付いて対処していくところで
必要なのは「他人の選択の自由を奪わない」「危害を加えない」
そして安心立命を保つことである、ということが見えてくるはず。

安心立命の流れを最後には持っていけるか、これが求められています。

普段から平和でない世界にいると、
なかなか安心立命の大事さに気づくことは難しい。

しかしこの風の時代には、枠組みを超えることのできる可能性がある。
枠組みを超えて自らの意識を変えて、世界の意識を変える。

この時代に求められている「意識変革」の流れは
まだ始まったばかりなのです。

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